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ギュスの肢 : 原因不明のパンティングと後肢の異常 [病気]

ここ数日、オーギュス地方は北東気流の影響でとっても涼しい日が続いています。当然エアコンからも開放されていいはずなんですけど、ギュスがぁ~orz

先月末くらいからでしょうか、頻繁にパンティングするようになりました。もちろんこの時期ですから息遣いが荒くなるのは当たり前といえば当たり前なんですけど、例年の暑さによるゼーゼーハァハァとはなんか違うんです。

実は先週末の3連休にお山に行ったのですが・・・

樹海を抜けて山に登る道路に入るや、それまで沈んでいたギュス、起き上がって鼻を上に向けて思いっきり山の空気を吸っては、ウヒョヒョ~という顔付きで大喜び。到着してすぐに顔見知りのワンコさんが通りかかると一緒に写真に納まり、部屋に入ってからは、とても穏やかな息遣いでマッタリ、終いにはスヤスヤ気持ち良さそうに眠りに落ちました。

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夕飯までは良い感じだったのです。

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ところが夜の10時頃だったでしょうか、激しいパンティング(単に暑くてゼーハーしてるのとは違います。呼吸数が100回/分を超えるくらいまで増えて、苦しそうなんです)が始まり、ほぼ夜通しハッハッハッハと浅薄な呼吸がエンドレスに続きました。

7月上旬のレントゲンでは肺はとってもキレイで転移の兆候は全くありませんでしたが、2週間足らずで進行したのかも・・・くらい気になる息遣いでした。

そして、なんと朝ご飯のときに、いったん食器に口を付けたものの、それきり食べようとしません。

東京の家では、逆流しないように(?)テーブルに食器を置いているのですが、山では床に置いています。もしや前足に体重がかかって痛いのかな?なんて思って、パパが少し持ち上げてやったら、えぇ、食べはじめましたよ。

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そういうことなのね~と思いつつも、4月のときは床に置いた状態でフツーに食べてたじゃん。食欲落ちてきたのかな?と一抹の不安も。

おっと脱線、パンティングの話でした。

夜通し鎮まらなかった息遣いですが、朝食後徐々に治まって、昼前には普通のゼーハー(?!)に戻りました。この日は梅雨明け前のお山にしては気温が高く(23度ほど)、湿度は無茶苦茶高かった(80%超)ので、9時ごろからエアコンつけておりました。

だいぶ状態が落ち着いたので、ちょっと暑くなってきちゃったけど車でグランドにいってみました。

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そしたら、オーちゃんの元気につられたのか、けっこう動き回っていました。(後肢の具合がかなり悪化してますけど、それについては後述します。T_T;)

あ、オーちゃんは走ってましたよ。(^^ゞ

ギュス、最後は陽射しを避けて日陰で休んでましたが、この時は単純に暑くてハァハァの息遣いでした。

「お山、なんで今日は暑いんだろう?」
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ところがこの日も夕飯を食べ終わった頃からパンティングが始まり、夜半過ぎからは前夜よりも更に激しい120~130回/分の呼吸が朝まで続きました。身体がちょっと熱くなっていたため体温が気になったのですが、生憎体温計持参するのを忘れて検温できませんでした。

それでも朝ご飯は例のスタイルで完食、食後は鎮静に向かってる様子でした。

3連休の最終日とあって、渋滞で帰るのに時間がかかるのは必至でしたから心配だったけれど、お昼頃になるとだいぶ落ち着いて、スヤスヤとはいえないけど、まぁしょうがないよね~くらいの寝息で横になれるくらいまで状態が回復したため、午後1時過ぎに山荘を後にしました。

が、中央道は既に小仏トンネルまで渋滞してると表示されていたので河口湖ICをスルー、東富士五湖道路に入り、御殿場から東名経由で帰宅するつもりだったのですが、今度は秦野中井辺りで事故渋滞が起きてると! なので御殿場から246に入って下道で帰って来ました。

時折ハァハァいってるものの、自宅まで30分程のところまではマァマァの様子でホッとしていたら、突然起き上がって後を向いてお座り。もしやトイレしたい? 公園でトイレ休憩して、「あと一息だからね~!」と走り出したら、またまた後ろ向きに座って、徐々に息遣いがおかしくなってきました。

6時半ぐらいに家に着いたのですが、この日の東京は猛暑だったそうで、日没でもまだかなり暑かったのは確かです。でも道中ずっとエアコン利かしてたし、帰宅時は30度は下回っていました。が、検温したらなんと41度!

これにはびっくり。熱中症?にしてはグッタリ感はないし・・・食べないかな~と普段の1/3くらいの量で様子みた夕飯もペロっと食べ、結局2回目、3回目、お肉までしっかり食べ、寝る頃にはパンティングもほとんど鎮まっていました。

なんなんだか・・・

      ****** 

翌19日は朝から割と調子がよくて、後肢の状態もマァマァ。ここ最近では異例の調子の良さで、自力でちゃっちゃと立ち上がっていました。もちろん食欲もバッチリ。

しかし、7月に入ってからの後肢の状態は悪化の一途、加えてお山での二晩続きの “夜通しパンティング” ということで、本来なら11日に受けるはずの血液検査を受けていなかったこともあり、一応かかりつけを受診することにしました。

受診時、パンティングは起きてないし、肢も、「こないだより良くなってますね!」なんていわれちゃうような状態だったので、少々困って(?)しまいましたが、3連休中の出来事を話し、四肢の触診、胸の聴診、お腹の具合やリンパのチェック等々のあと採血して結果を待ちます。

検査の結果、5月以来標準値に戻っていたALPがまた上昇していて400を超えていたのと、ヘマトとヘモグロビンが少し落ちて貧血がちょっと進んでる?それ以外はノーマルでした。(追記:忘れてました!前回0.5だったCRPが3.7に跳ね上がってました。ガンが騒ぎ出してるのかな??それとも何か炎症おきて熱が出てパンティングとか...)

というわけで、好中球減少による発熱ではなさそう・・・先日のレントゲンからしたら、仮に写っていない転移があったとしても、そんなに一気に悪化するかなぁ・・・あとは各種服薬による間質性肺炎もなくはないけど・・・いずれにしても、呼吸器系の病気によるパンティングであれば、長時間鎮まっているというのは解せないので、ちょっと違うのでは?

だとしたら、後肢の件を考え合わせると、抗がん剤の副作用によくある末梢神経障害みたいな? ニューロパチーといえばLPNもあるけど、この歳になっての発症って遅くない??

ここからは後肢の話にシフトしますが・・・

ママ的には、抗がん剤(=パラディア)の副作用という疑念がどうにも払拭できなくて、口に出してみました。

先生、「抗がん剤の副作用による末梢神経障害はあるけれど、分子標的薬(=パラディア)では聞きませんねぇ~うちでも長期に使ってるケースがあるけれど、これまでそういう事例はありません。今日は状態良さそうですし、仮に神経障害だとしても理学療法的な対応しかないから、マッサージケアを続けて様子見ましょう。ただ、痛みでもパンティングは起きるので、今度パンティングがひどくなったら一度鎮痛剤をあげて反応をみてみてください」と。

この日はかなり状態が良かったこともあって、これにて終了。 

      ******

しか~し、翌日は朝から立てず・・・食欲も、微妙。ちょっと口を付けるけどそこで顔を上げて何か訴えます。なので牛乳を注いでやると、一応完食するものの、チョビっと残します。

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で、後肢の状態も日々悪化。

というわけで、ママ、久々に調べまくりましたよ。

ネット検索は英単語をキーワードにするとヒット件数が夥しくなって、信頼できそうな情報をピックアップするのに時間がかかるので、このところは日本語ばかりで検索してたのですが、それだとパラディアの副作用情報は消化器と腎臓のことしか見つかりませんでした。

が、昨日は朝からあまりにも後肢の状態が悪かったので、気合入れて調べました。“Zoetis, Palladia, adverse effects, hindlimb” でググったところ、なんと、ゾロゾロでてきましたよ!

その中から幾つかピックアップして斜め読みしただけでも、ありました。後肢の筋萎縮や歩行異常などなど。中でも、アメリカでのパラディアの承認に先立って実施された毒性検査に関する文書がFDAで情報公開されていまして(日本国内での承認前の検討会の報告書も服用始める前に読んだのですが、アメリカの方がかなり詳細です)、けっこう色んな情報が得られました。

で、かかりつけの先生に再度パラディアの副作用について電話で相談したところ、「国内では神経障害の報告はないようですけど製薬会社に問い合わせてみます」と。

そして夕方お返事をいただいたのですが・・・

「製薬会社によると、欧米ではけっこうな頻度で後肢の退縮や障害の報告があるようです。発症機序は未解明だそうです。その場合、用量を減らすか、2週間の休薬をして様子をみることになるのですが、2週間休むと転移のリスクは高まると考えた方がいいです。なので、できれば服用間隔を2日に1回から4日に1回とかにしてみるとか、ですかね」と。

正直迷いました。

でもね、もし2週間の休薬の間に肺転移が進行したとしても、今現在、原発の右前肢の痛みはまだ鎮痛剤なしで凌げてるわけで、なのに後肢がダメになって立てなくなってしまったら、ここまで断脚を先延ばしにしてきた意味がないよね?痛みが緩和されているままで逝けるなら、それもありだよね?

というわけで、オーパパとも相談した結果、今日からパラディア休止することにしました。服用開始から160日、ちょうど80回飲み終えたところです。

そしたら、ぬぁ~んと、今日の午後からまたパンティングが始まって、夕飯後はかなり酷くなってます。ちょうど1週間前の山の状態とほとんど同じ。

痛みによるものかも、という話もあったので鎮痛剤をあげてみましたが、変化無し。orz

今のところまだ80回/分ほどですけど、明け方にむかって酷くなる感じだから、もしかすると100回/分超えるかも。う~ん、やっぱり肺転移起きてるんじゃないのかな??

いやぁ~このまま朝まで付いてるのかと思うと、気が滅入ります。ちょっと2階にあがって横になろうかなぁ。(._.)

<暑さだけじゃないんだろうけど、とりあえず『冷感敷きパッド』買ってみました!>
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タグ:骨肉腫
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前田朋

ギュス、しんどいねー。なんとか落ち着けばよいね。
薬は効果を期待するけれど、体力を消費する一面もあるから、使い続けるのが難しいところですね。
オーママ、疲れを溜めないで下さいね。暑いだけでもストレスかかるから、たまには冷たいアイスとか、果物とか、思いっきり昼寝とか、自分を甘やかせてくださいよ。

オーちゃん、ギュスが健やかに幸せに暮らしますように。ずっとずっと願っているからね。
by 前田朋 (2016-07-24 06:19) 

ジャンニスキッキ

> 前田朋さん、
ご心配おかけしました~m(_ _)m

昨夜記事をアップした直後には、呼吸数が30秒で80回を数え、さすがにしんどいのか、そこでいったん呼吸を整えるために(?)10秒くらい間を置いて、また80回のペースに戻るような事が1時間半くらい続きました。このまま朝までだったら心臓がもたないのでは?みたいな。。でも氷で首周りを冷やしてみたら落ち着いて、午前2時くらいから眠りにつき、私もめでたく寝室に上がれました。

しかし、今日も朝から始まって、9時頃からエスカレート、またまた45秒で150回などという恐ろしい状況になってしまったため、かかり付けに電話で相談したら、口開いてベロ出してパンティングしているのは放熱目的だから、とにかく冷やしてみてと。それで、頚動脈、脇、内股をどんどん冷やしたら鎮まってきて、夕方は24度くらいになったのでちょっとだけエアコン切ってみたのですが、少しハァハァする程度で、夕飯も元気に食べました。

というわけで、単純に暑いだけ? 去年までは設定温度23度、実際は24度位でなんとかなってたのに、今年は22度でもパンティングというのは、やっぱり体力が落ちてるからなんでしょうかねぇ。。人間、特にほぼ一日中一緒にいる私は体の芯まで冷えて大変です。オードリーも冷えすぎるのか、午後になると西日の当たるエリアに移動してます。

まぁ、暑さだけならいいのですが。。=.=;


by ジャンニスキッキ (2016-07-24 21:33) 

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