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ギュスの肢 : 番外編! [病気]

今日は爽やかな梅雨の晴れ間となったオーギュス地方です。でも日中は7月並の気温で、犬たちにとっては(飼い主にとっても?)受難の季節というわけで、オードリーは早朝散歩にシフトしました。

ギュスは・・・

放射線治療の効果が思いのほか持続しているらしく、骨肉腫の痛みは引き続き緩和されているようなんですけど、何故か先週火曜日(6月21日)から調子が下降気味というか、三日ばかり元気がなくて、うずくまってウーウー呻いたりもしてました。

最初は2回目の放射線照射からちょうど3週間経ったので、そろそろ効果が薄れ始めたのかな~と考えたのですが、それにしては右前肢の状態はそんなに悪くないのです。

にもかかわらず後肢がふらつく事が増えまして、もしや散歩しなくなって筋肉落ちたのが原因?と、痛みが和らいでる今がチャンスかも、少し歩いてもらうことに。

で、火曜日は野津田公園の中央広場の外周を一回り歩きました。200mくらいかな?

この時、歩きはじめは調子よかったんだけど、途中からなんだか帰りたそうになって、でもオーちゃんいるから一緒に歩いてましたけど、歩様のバランスが崩れだしました。びっこまでは行ってない??

鎮痛剤を飲ませるか迷った末、前日かかりつけを受診した時に「飲まずに済めば飲ませないに越したことはありません」といわれていたため、この時点では呻いたり縮こまったりしてなかったのでパス。

ところが翌日は朝から元気がなくて、朝ご飯のあと丸まってうーうー云ってました。なのでお昼前にトラマールを飲ませたところ、やっと伸びて眠りました。

この日は午前中雨模様で、散歩は夕方になり、降り出す前に散歩を済ませていたオードリーには留守番してもらうつもりでしたが、仕度を始めたら「アタシも行く!」というので同伴。なので一緒に歩き出したのですが、車から50mほど離れた辺りでギュスが立ち止まり、「オイラ車に戻る!」って。オーちゃんはその場で前足突っ張って戻らないって踏ん張るし。orz

婆ちゃんをなだめすかしていったん車に戻ってギュスをしまい、扉半開にして、オードリーと軽く雑木林を走り抜けて20分くらいで車に戻ったのですが、出るとき遠目に見かけた常連さんたちでも車の近くを通過したのか、ギュス、すっごく興奮してて、シートが涎でびちょびちょ~(>_<)

そんなこんなで消耗したのか、帰宅後、夕飯はガツガツ食べたけど、なんとな~く元気ないかも。(T_T)

で、木曜日も前日と同じような一日でしたが、今度は車から30mくらいで戻るって。

こう書くと肢の具合が悪い(痛い)ように思われるかもしれませんが、歩様や立ってるときの踏ん張り具合などから、患肢の状態が悪化してるようではありませんでした。

そこで気になったのが転移。

放射線は手術と違って原発部が無くなる訳ではないけれど、叩く事には違いないので、転移を抑制するシグナルが出なくなって転移が進むことはあると説明されていたため、もしかしてそっち?

というのも、ここ最近、呼吸に痰が絡んだようなゼロゼロという感じの音が混ざっていたり、横になるときはたいてい右下で寝ているのに左下になってることが増えたり(5月に一度肺転移があるといわれた時は右肺だったので、右下になると苦しいのかな~みたいな...)、ずっと38度台半ばだった体温が39度に上がってたりと、肢以外で気になることが色々あったのです。

調子が落ち始めた前日にかかりつけを受診したときは、聴診・触診とも特に変化はなかったし、6月11日の血液検査も良好だったから、内蔵の方の転移とかではないのかな?? CT撮ってからもう3週間以上経ってるけど・・・

とにかく、縮こまってヴーヴーうーうー云ってるギュスを目にしていると、色んなことが気になってきちゃうんですよ。

ところが金曜日の朝になったら、三日ぶりで目に輝きが戻ってきて、朝から元気!

前日までの塞ぎこんだギュスは何処へ行っちゃったの?くらい表情が明るくて、足取りも問題なし。

なので、昼前にギュスだけ連れて出かけた公園では、しばしギュスの足の赴くまま好きにさせていたら、10分以上ふらりふらりと歩き回り、気分良さそうでした。

それなのに・・・

夕飯の後の“お肉タイム@9時”の直後、突如右後肢を着かなくなり、(後肢が!)激しいびっこ。

ママの脳裏に一瞬いや~な想いがよぎりました。

えぇ、肺じゃなくて、右後肢に転移したんじゃないか?!ということ。

実は10日ほど前から、右後肢の脛に触れるとかすかな反応があったり、足を洗ったり拭いたりで左後肢を上げようとすると、なかなか抜重できない(=右後肢に体重移動&加重できない)様子だったりと、右後肢に右前肢の骨肉腫発覚前に似た違和感を覚えていたので。 

恐る恐る右後肢を満遍なく触って反応するか見てみたのですが、これには特に反応なくて、痛みの表現もなければ、隠してる素振りもなし。でも、激しくびっこ。(;_;)

夜間救急かとも思ったけど、びっこだけじゃ話が済まないよね?

とりあえず様子見ながら翌日かかりつけを受診することにして、夜は頻繁に様子見に降りてきて(リビングはギュス仕様のエアコン稼働中で寒くて添い寝は無理!)、眠れないまま朝になりました。

朝になってもびっこは続いていました。

ただし、足を着くことはできていたため、前夜のように激しく身体が波打つびっこではありませんでしたが、様子を見ているのは不安すぎるので、朝イチでかかりつけにいくつもりでした。 

が、忘れてましたよ。この週末、かかりつけは学会出席で土日とも臨時休診なのでありました!

さて困った。

新たに他所を受診するのはどう考えても気が進みません。

そこで、近頃オードリーに加えてギュスもボディケアお願いしてるゆうさんに何かアドバイスを頂けないかとメールすると・・・

なんと、予定が一つキャンセルになって時間があるから診て下さると!

もしゆうさんの守備範囲でなかったとしても、腫瘍の類の炎症からきてるのか、神経伝達系の異変なのかといった、およその見当はつくかもしれないし、関節や筋・膜・腱の類であれば施術してもらえるわけで、かなりホッとしました。

午後早目に来訪いただき、これまでの経緯を話しながら、さっそくボディチェック。

そしたら、右の股関節の内側、腸腰筋(だった?)周辺を触ると、ギュスが激しく反応。しまいには立って逃げ出そうとしてて、こりゃ~当りか?!みたいな。左は反応しなかったのと、腱の強張りや動きにひっかかりがあることなどから、それを緩めて様子を見ることに。

ストレッチを交えながらしばし施術。すると、徐々にリアクションがなくなり、施術後、完全とはいかないまでも、かなり違和感無く歩けるようになったのでした。

このところ暑くなってきて、エアコン稼働してるとはいえ、コルクは暖か過ぎるのでしょう。唯一フローリングのままにしてある台所のシンク前で行き倒れていることの多いギュス、起き上がる際に前足が思うように使えないので、後肢をバタバタさせ、時にはズリ~っと滑ったり、変に伸びちゃったりすることがあったのですが、そういうことの積み重ね、筋肉減少→筋力低下、右前肢に加重できないことからくる負担やアンバランスな歩様などなど、色んな要素が重なり合って、いっきに噴出したのだと思うということで、この日受けたケアのやり方をママが教えて頂いて、当面様子を見ることにしました。

右後肢のどこかに何か(デキモノとか?!)あってくだんの部位に負担がかかって痛みが出た可能性も無いとは言い切れないけど、あれだけ触りまくって、その手のリアクションは無かったように見えたので、物理的(運動機能的?)な要因という診立てで間違いないと感じています。

今日も、朝のうちは少し引き摺ってましたが、プレビコックスや(夜になって留守電聞いたかかりつけの先生から連絡があって、パラディア休止してプレビコックスをと指示されました)、ママのなんちゃってストレッチ&マッサージ、そしてゆるゆる動いたことで、徐々に歩様もスムーズになってきていて、丸まって呻く事もなくなりました。

ゆうさん、ありがとう! 本当に助かりました。(*^_^*)

      ******

そのゆうさんから、「最近ブログにパンねた無いですね~焼いてないんですか?」って聞かれたので、「ぼちぼち焼いてますよ~」と答えました。なので、ツラツラ~と画像だけ貼ります。(^^ゞ

<ゆめちからブレンドの山食>
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<セントルレシピのレーズン食パン>
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<オリーブ&チーズとローズマリー&岩塩のフォカッチャ>
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<ゆめちからの角食>
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<全粒粉&リスドォルのカンパーニュ>
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<イチジクとクルミのライ麦カンパーニュ>
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最後は、お決まりの、おねだりワンs!

「また写真撮ってるぅ~<(`^´)>」
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「ジャムも悪くないけど、ライ麦パンにはやっぱりクリチだよ!(^o^)」
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ギュスの肢 : 放射線による疼痛緩和治療の経過 [病気]

梅雨なのにさしたる雨は降らず、関東地方の水源がピンチ。取水制限始まっちゃってます。給水制限にランクアップするのも時間の問題?節水に務めなくちゃ、です。

雨は降らないけれど、湿度は高いし、昨日は気温も今季最高を記録。ギュスは云うに及ばず、気管虚脱+咽喉頭不調のオードリーも、ちょっと身体を起こすだけでハァハァ、時々咳発作が出たり。なので連日20時間くらいはエアコン稼働していて、とっても非エコな我が家です。

お山に行けばいいんだけど、実はここ2週間ほどママがプチ不調で、エイヤっと動けません。トホホ。(=.=)

      ******

さて、前回の記事から既に2週間が経ってしまいましたが、今日はその間のギュスの様子などアップします。

2回目の放射線照射が5月31日でしたから、あさってで丸3週間になります。担当医の話では、照射による疼痛緩和の効果は照射後数週間(=1ヶ月はもたない)とのことでした。ということは、来週後半には元の黙阿弥となるのでしょうか?

前回の記事をアップしたのが2回目の照射から4日目でしたか・・・その時点では、2回目の照射直後に起きた患部(=照射部)の腫れと足先の浮腫みが酷くて、びっこもひいていて、効果があったのかどうか微妙と書きました。

が、翌日(6月5日)の夕方くらいから腫れが引いてきて、びっこも目に見えて軽くなり、放射線あてる直前には日に4回(ほぼ6時間毎)服用していた鎮痛剤も朝夕2回まで減らせました(この1週間は1日1回、飲まずに済んだ日も!)。

ただし、痛みが和らいだからといって、病態(骨が溶けて脆くなってる)に変わりがあるわけじゃないから、骨折しないように暮々も気をつけるように云われているし、天気もイマイチというわけで、引き続き散歩は無きに等しい日々。車で広い公園に出かけるも、駐車場で車を起点に半径30mくらいでウロウロするだけ。

そんな中、6月8日の夕方、薬師池公園(の駐車場!笑)に出かけたときのことです。

最近は車待機には暑いので別々に連れ出すことが多いのですが、この時はオーちゃんも積んでいたため、木陰に停めて、先ずギュスを出しました。

えぇ、以前から室内トイレでは、ウンの方は、我慢の限界に達するか、独りで留守番させられた時でないとしないギュスでして、便通のリズムを崩すのもな~と歩けなくなってからは、毎日欠かさず排便散歩(!)に連れ出しているせいか、降りると車周辺の臭いを嗅ぎまわり、やおら場所を定めて用を済ませました。

たいていは、用事が済むと車に向かうのですが、この時は、車には向かわず、蓮池の方に行こうとするではありませんか!夕方のお散歩ゴールデンタイムとあって、あちこちから犬の気配がしていたこともあったのでしょうが、とにかく車には乗らないと。

しか~し、先ごろ、駐車場のレイアウトというか出入り口の位置が変わったため、園内まではかなりの距離がありまして、これ歩いて往復は無理だろ~というわけで、車を蓮池に近い場所まで移動することにしました。不満そうなギュスを説得して一旦車に戻し、これまた、「エ~降ろしてくれないの?!」と文句垂れるオードリーを無視して、300mくらい移動して駐車。停めてる最中から2匹でヤイノヤイノと大騒ぎ。

2匹降ろして歩き出すと、も~テンション[グッド(上向き矢印)][グッド(上向き矢印)][グッド(上向き矢印)]

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ギュス、小走りだし、全然びっこひいてないじゃん!\(◎_◎)/

もう何週間も、長くて200mくらい、たいていは100mも歩いていなかったので、このまま歩かせていいものやら・・・往きはヨイヨイでも途中で歩けなくなったらどうするんじゃい?とビクビクしながら着いていくオーママでした。

そしたら、蓮池の中頃で、なっちゃん&ダイス君がこっちに向かって歩いてくるのに出くわしました。

ダイスはまだ1歳半の若者、ギュスはパピーのときから知ってるので、会うと両者ウヒョヒョ~と跳ね回りエライ騒ぎになるのですが、事情をご存知のYさんが上手にダイスをコントロールしてくれて、程よいテンションで距離を詰めご挨拶。

お祭り状態なのは最初の数分だけで、後はどちらもマイペースで臭い嗅ぎ。時々思い出したようにウヒョヒョ~と盛り上がりつつも、落ち着いた時間を過ごせてホッとしました。ギュスも大満足。(^^♪

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ここまで調子よくやってきたギュスだけど、時間が経つにつれて、どうやら疲れたか痛みが出てきたか、トーンダウンしだしたので、Yさんご一行と別れて車に戻る事に。

ところが、これっぽっちじゃ気持ちが納まらないのがオードリー婆ちゃん。

仕方ないので、ギュスを車待機させ(窓全開&バックドア半開)、オードリーだけ連れてお散歩に。

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紫陽花は見ごろまでもう少しでしたけど、菖蒲は盛りでした。もっとゆっくり鑑賞したかったけど、車で待ってるギュスが気がかりだったのと、駐車場の閉門時刻が迫っていたため、オードリーを急きたてて20分足らずで車に戻りました。

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そしたら、たった20分だというのに、置いていかれた事が納得できなかったのか、体中噛みまくってグチョグチョになっていたギュスでした。

はい、GW以降肢の状態が悪化して、4月24日を最後にシャンプーできなかったので、毎日欠かさずスキンケアしてるとはいえ、常に炎症が起きて湿疹も出ていますから(かろうじて掻き壊さないで凌いでるけど...)痒いんです!

で、この日を境に、ほとんどびっこひかないか、引いてもすぐ普通に戻るくらいと、痛みのレベルが1ヶ月くらい前の状態に戻ってる様子だったこともあり、かかりつけの先生も「今だったらシャンプーしてもいいです」といってくれたので、6月11日に7週間ぶりでシャンプーしました。(*^^)v

これまではオーパパが洗い場に入ってくる事なんてなかったのですが、この日は、介助の必要な場面もあろうかと浴槽内(笑)でスタンバってまして、そしたら、シャンプーの様子を撮影してました。

というわけで、ブログ初公開、ギュスのシャンプー風景!(^_^;

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元気な時は、シャンプーからドライまで4時間半~5時間、ほぼ立ちっぱなしでしたけど、今では、洗ってる時はお座りか伏せ、ドライは伏臥か横臥でやってます。そのせいか、前より疲れてないらしい。(時間かかって大変さ~T_T;)

      ******

そんなこんなで、放射線治療、予想より効果があったように感じます。事前の説明だと、効いてもサクサク動けるほどにはならないんじゃないかな~みたいな口ぶりでしたが、思いのほか日常のQOLがあがって、ギュスターヴの表情にも明るさが戻って、とても元気な時間を過ごせています。

もう何日かしたら、また痛みがぶり返すんでしょうかねぇ~そしたら切るのかなぁ~残り2回の放射線治療をするのかなぁ~5月24日には無かった肺転移はどうなってるのかなぁ~色々いろいろイロイロ、考えたら切りが無いけど、今日の散歩も気分よく歩いてた。それでいいいかぁ~(*^_^*)

最後は、6月15日のお散歩風景!


タグ:骨肉腫
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ギュスの肢 : 疼痛緩和のための放射線治療 [病気]

すっかりご無沙汰でした。その間に菖蒲や紫陽花の季節となりました。西日本では梅雨入りしたようですね。

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あんまりサボっていたら、ギュスの具合が悪いんじゃないかとご心配おかけしたようで、あちこちからメールなど頂きました。m(_ _)m

具合が悪いというより、スキンケアに手一杯でブログ書いてる時間が取れないのですぅ~(T.T)

この季節、例年であれば週1回のシャンプーが必要なんですけど・・・

元気なときでもシャンプー&ブローで4~5時間かかっていましたが、立ち続けるのが辛くなってからは、伏せたり座ったり、時には横たわったりと体位を変えながらの作業で、更に時間がかかるようになってしまい、現状の痛みを考えたらシャンプーは難しいかも~というわけで、日々のスキンケアで凌いでまして、一日でもサボると “横ばい” が維持できなくなるため、毎日最低4時間はスキンケアに費やしてま~す。

でも今日は、パパが在宅だったからアシスタントしてもらって、スキンケアではなくて散髪(今年になって5回目!)しまして、ケアより少しゆとりができたから久々の更新です。

      ******

あまりにも時間が経ってしまって、どこから書こうか悩んでます。やっぱり前回記事の続きですよね。^^;

右肺に転移が見つかり(5月8日のレントゲン@かかりつけ)、断脚よりは温肢しながら痛みの緩和を目指そうと、放射線による疼痛緩和療法に踏み切ることに決めたのですが・・・

先月半ば、5月24日に初回の放射線治療を予約、とくに変わりなく過ごしていたのですが、5月19日に突然痛みがレベルアップしまして、それまでは身体が上下することはあってもドスンバタンと音をたてるようなびっこはなかったのに、この日の午後から、患部が腫れあがって、とんでもない状態になりました。

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しばらく前から腫れてたんですけど、ここまでハッキリ見分けがつくほどではありませんでした。

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それならじっとしてればいいものを、オードリーが動き回ると気になって起きてきてドスンバタン。あんまり激しい衝撃が加わるので、ママ思わずかかりつけの先生に「カクカクシカジカ…自重で折れちゃうことありませんか?」と訊ねたら、「ありますよ~安静にしてください!」って。

<ご飯の仕度中、オーちゃんが台所うろつくとギュスも同調するので、バリケンで待機!>
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でも、さすがに衝撃の痛みには勝てず、次第に動かなくはなったものの、近所のお友だちが立ち寄ってくれたり、電話から馴染みの音声が聞こえてきたりすると、テンションあがって大興奮で跳ね回り、後で正気にかえると痛くても~大変、みたいなことも多々。

「姉ちゃんバリケンにいるからフライングはないな~^o^」
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せっかく気遣って立ち寄ってくれるお友だちには事情を伝えて来訪を控えてもらったり、スマホはサイレントモードにして、着信したら2階に移動して受けたりと、なるべくギュスを刺激しないようにはしていますが、そうそうアレモコレモ制限しては楽しみがないよね~免疫落ちちゃうよね~ブツブツブツ。

というわけで、鎮痛剤の内服3回に加えて、坐剤も頓服で使ったりしながら24日を待ちました。

      ******

そして迎えた24日、なんと、朝、自力で起立できなくなってしまいました。orz

全身麻酔なので12時間は絶食、よって本来は鎮痛剤も前日の夜でお終いですが、予約が午後3時だったので、かかりつけの先生からお許しをもらって、朝6時前に、ほんの少しのフードと共にトラマールを飲ませました。

8時くらいになって、なんとか排泄を済ませたものの、支えてないとよろける始末。「はて、ママ一人で車に乗せられるんだろうか?」というか、「ここまで痛みが強くなってるのに、放射線で痛みが緩和できるんだろうか?」、悶々としててもしょうがないので、麻布に電話して状況を説明、予約時刻より早くなるかもしれないけど、車に乗れそうなタイミングで連れていっても構わないか聞いたら、担当の先生と連絡とってくれて、「鎮痛剤はあげても大丈夫だとのことです」と。

しか~し、前にも書いたように、OD錠になってからというもの、トラマールの服用は一苦労なんです。チーズやバナナに埋め込んでなんとか誤魔化してるわけで・・・坐剤だったらいいのかな? でも、かかりつけの先生は坐剤は麻酔と相性がよくない薬なのでトラマールにしてというし・・・オブラート二重にして、お昼頃、なんとか飲ませました。

そして1時半過ぎに排便のために庭に出したので、そのまま日陰に待機させ、2時過ぎに無事車に乗り込み出発。

道中、とにかく振動しないように慎重に運転してたら、制限速度ピッタリだったものだから「ちんたら走ってるんじゃねぇ~!」と煽られました。(>_<)

予約よりだいぶ早く到着。

庭では排便しなかったので、痛々しかったけど玄関脇のトイレエリアで少しウロウロさせたら少な目ながら出まして、そのまま建物の中へ。受付を済ませ、いつもなら待合の一番奥までスタスタ進むギュス、「もう歩けない!」ってお座り。なので受付前のソファで順番を待ちました。

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実は、骨肉腫の件ではこの日が麻布初診でして、いきなり放射線なのか、腫瘍科の診察があるのか、その辺りの段取りを一切知らされないままの受診で、ちょっとイライラしていたのですが、3時半をまわった頃に、診察室から今回の担当医である腫瘍(外)科の先生が顔を出しました。

ギュスが立ち上がるのに難儀してたら、先生、近付いてきたので、一緒に歩きながら経過をサクッと話し、待合の一番奥までいったところで、「もう少しだけお待ち頂けますか?」と。そのまま待合でで待機。

4時前になって再度呼ばれて、今度は診察室の中で少し詳しく話すと、先生も、放射線治療についての事前説明を始めました。

でもって、ここでビックリ。聞けば、放射線治療といっても痛みの緩和の場合は、1クール(週1回×4回予定)終了時から数週間しか効果が持続しないというのです。これまで、かかりつけ他で聞いていた話だと、数ヶ月~半年くらいは痛みの緩和が見込めるということだったので、肺転移を確認したこともあり、だったら放射線ということだったんだけど、いくらなんでも数週間(治療期間含めても2ヶ月弱!)じゃあんまり意味ない?!

緊急事態なのでパパに電話して相談。

結果、手術と比べたら取り返しのつかない事態が起きるリスクは高くないし(たぶん...)、1回の照射で少しでも痛みが和らげば見っけ物ということで、万難排して受診にこぎつけたこともあり、予定どおり実施すると返事をして、同意書(全身麻酔!)にサインしました。

生来穏やかな気質で、人間に歯向かうなんて考えられないギュスですけど、ここ最近の痛みのせいで若干気が立っていることもあり、万々が一のアクシデントもゼロではないし、興奮して暴れて骨折なんていうことは絶対避けたいので、留置針の処置についてはママも補ていに加えてもらうように頼み、目の前で処置してもらいました。

本当なら麻酔が効くまで付き添いたいところでしたが、それは放射線管理区域になるので入れませんとのことでした。地下に下るエレベーターのところで先生にリードを預け、振り返るギュスに「前へ!」と声をかけ、エレベーターに乗り込んだのを見届けて、その場を後にしました。

      ******

この日は、オードリーが朝の散歩で少々粘膜かぶった軟便だったので大事をとって留守番させていたため、麻酔から覚める頃には戻りますと言い置いて、いったん様子を見に帰宅。

オーちゃんはベッドでうとうとしてました。エアコン切って、窓を開け、オヤツを上げて、トイレさせ、「もう少しお留守番頼んだよ!」と病院にとんぼ返り。

戻ると、丁度ギュスが診察室に戻されてきたところで、まだボンヤリしてる様子でした。先生、「少し麻酔覚めるのに時間がかかってますね~それと心臓が少々不安定です」とバイタルモニターをチェックしながら話し出したら、ギュスが頭を持ち上げてママを見上げました。ても身体はまだ麻痺してるらしく、ボーっとしてました。

続けて、「今上がって来たところなのでCT画像チェックしてないんです。一緒に見てください」と云って輪切りの画像を爪先から順送りに表示しながら解説してくれました。

骨肉腫の部分は、最初骨膜がモヤモヤっとして、4月30日のレントゲンで見たように線維の表面が毛羽立ったような状態に始まり、核心部(?)は骨膜がすっかり溶けていました。更に上方向に進むと、今度はきれいな骨膜が写っていて、まだ溶解が起きていない部位だと判りました。

覚悟はしていたけれど、こうもハッキリ溶けてる画を見ると、グサっときました。

ママが、「このくらい溶けてると、うわぁ~!(>_<) という感じですか?」とたずねたら、先生、「いえ、まだまだ。こんなもんじゃないです。もっと溶けちゃってるケースはいっぱいあります」って。

でも、「レトリーバークラスの体重だったらとっくに右前足着いてないレベルの痛みでしょう。でも3本じゃ体重支え切れないんでしょうね。だから痛くても着いてるんだと思われます」って。

「40キロくらいだったら3本でも問題ないんだけど、ギュスの体重だと自力で起き上がるのは無理かもしれません。立ち上がってしまえば、それなりに歩くと思いますけどね。自分の犬だったら、最後まで切らずに過ごさせたいと考えるかなぁ・・・難しいですね」って。

そして、初回ということで、肺転移のチェックもしたため、そちらのCT画像も見ることに・・・

ええ、ママとしては、5月8日にレントゲンで確認した肺転移がどのくらい進んだかも気になっていました。

が、順送りしながら、先生、「レントゲンではどの辺りでした?右肺、何も無いんだよね~」って。

ママ、一瞬耳を疑いましたよ!だって、直径5cmの円形の陰がハッキリ写っていたのですから!

「(他の犬の)横向きのレントゲンですけど、どの辺でした?」って聞かれたので、「心臓の前辺りだったかな~いや、もう少し後寄りかも・・・」と、しどろもどろに答えました。恥ずかしながら、示せといわれると、正確な位置は思い出せませんでした。

その時、「あ、これですかね~」って先生。輪切りの中央あたりに白く光ってる円が表示されました。「でも、これは肺の中じゃないですよ。胸骨のリンパ節がたくさん集まってるところの一つが腫れてるようです。3~4cmというところかな」と。

ママ、「オードリーの術後の検査(はい、この担当医、オードリーのGISTの担当医でもあります。=.=)で写ったのみたいな?」と聞いたら、「そう、そんな感じですね。骨肉腫は血行性だからリンパにのって転移することはあまりないけど、別の悪性の腫瘍ということもなくはないです。でも画像だけでは腫瘍なのか単なる腫れなのかまでは断定できません。後、点々と見えるのもリンパ節です。右側を下にして撮ってるのでちょっと微妙かもしれないけど・・・う~ん、でも右肺には何もありません。左も無し!肺転移はありませんね~」って。

ママ、何が何やら頭真っ白状態!!!

だって、レントゲンで写ってたのにCTで確認できないなんて、有り得ないでしょ?!

先生は、すっかり胸骨の白い円と見間違えたんだと思い込んでる様子で、「とりあえず肺転移はなかったということで、本当なら喜ぶところだけど、単純には喜べないよねぇ~」って。

その通りです。肺転移がなければ、余命は半年、いえもっと延びることだってありますから。

「ひたすら痛みとの戦いになるね」って、先生も複雑な表情でした。

「大きい犬を飼ってる人が多いアメリカだと、痛みを我慢できる間はこのまま頑張って、限界になったら安楽死というケースでしょう」とも。

聞きたい事や、確認したい事も、た~っくさんあったはずなのに、何も言葉にできず・・・

そうこうするうちにギュスのバイタルサインが安定してきて、手足ももぞもぞ動かし始めたので、「立ってみる?」って。

自力で立とうとしたら途中で潰れたので、体格のいい担当医と、もう一人大きな男の先生、小柄ながら全身筋肉みたいな女医さんの3人がかりで、お腹の下にバスタオル2枚かませて引き上げたら立てました。で、そのまま玄関前の車までゆっくりゆっくり運んで(自力歩行もしてた?)、ママがスロープをセットしたら、ギュス、進んで登って行きました。

登りきったところで倒れこんで、一堂一瞬ドキっとしましたが、前足は大丈夫でした。(^^ゞ

ということで、どうにか1回目の放射線治療を無事クリアして帰宅しました。

家に着いたら7時過ぎていたため、涼しかったこともあり、まだいくらかボーっとしていたギュスを車に放置して、とりあえずオードリーに夕飯を上げて、8時前に車から降ろすと、「え?何なに?普通に歩いてるじゃん!」と、またまたビックリ。

まさかこんなに即効性があるわけないよね?麻酔が残ってて、痛みを感じてないのかも~でも何でもいいや、痛くないんだったら。(^^♪

収納中、後肢がフラフラして尻餅つきそうになったりしてたし、おそらくは麻酔の名残だよね~と。

翌朝、ちょっとびっこに戻ったものの、前日の朝立ち上がれなくなったギュスとは大違い。どうみても痛みが軽減したようで、元気も戻ってました。

そうすると、嬉しいのか、けっこうちょこちょこ動き回り、それが祟ったのか、昼過ぎから患部が一段と腫れあがったばかりか、足先が浮腫んでるように見えました。放射線の影響として、軽度の熱傷や抜け毛とともに浮腫もあると聞かされていたので、やっぱり(/_;)、という感じでした。

腫れや浮腫みとともに、びっこもけっこう激しくなったけど、照射前のようにドスンバタンすることはなく、また、びっこなのに何故か元気で、かかりつけの先生に報告に行ったら、「照射の副作用による炎症からびっこが酷くなってるのかなぁ~でも腫瘍の痛みは鈍ったのかもしれませんね。様子見ましょう」って。

そして、CT撮影で肺転移が確認できなかった件については・・・

「頂いたCT画像を精査したところ、麻布の先生が云っていたのは5月8日にレントゲンで確認したのとは別の場所です。そしてCT画像にはレントゲンに写っていたモノも含めて、肺転移はありませんでした。なんでだろうね~?」って。

いやいや、「なんでだろうね~?」は私の台詞!

「パラディア使ってて5cmまで成長したモノが、2週間ちょっとで(パラディアで)消えることは考えにくいし、後は漢方?理由は分からないけど、なくなってるのは確かです。転移の有る無しで今後の方針も変わると思いますけど・・・断脚で痛みをとるのがQOLには一番なんだけど、おそらく一人で起き上がれなくなると思うので、どっちをとるかですね。それと、切ったら転移は進むと考えておいた方が・・・」というわけで、またもや決断し直しとなりました。

<骨が丈夫になるように(?)、カルシウムたっぷり、クリチとヤギミルクのクッキー焼きました!>
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      ******

そして1週間後の5月31日(火)、2回目の放射線治療です。

金曜にちょっと大騒ぎして、土日は痛みが出ちゃって坐剤のお世話になったものの、週明けにはびっこながらも元気という状態に戻って、受診日を迎えました。

1週間前のドキドキハラハラがウソのように、順調に絶食して(笑)、3時に家を出ました。病院に着いてからも、ギュス、かろやかなびっこ(??)で待合の廊下を一番奥まで進み、ドテっと伏せました。^^;

たまたま待合を通りかかった担当医が、「調子よさそうかな?もうちょっと待っててね!」と声をかけてくれました。

4時前に診察室に呼ばれ、1週間の経過を話し、この日もママと一緒に留置針まで処置して放射線エリアに。

戻ってくるまで1時間弱というので、この日は同行していたオードリーと大学構内を散歩して時間を潰しました。

薄曇り&涼しい風が吹き抜け、丁度いい陽気で、オーちゃんご機嫌。(*^_^*)

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馬場には4~5頭の馬が出ていて、オーちゃん喜んで近づいていったら、1頭が向かってきたものだから、軽く呻ってました。尻尾や耳の付根などなど、全身から警戒警報でてるのがおかしくて、いっぱいシャッター切っちゃいました。^^;

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遠ざかっていったら、ホッとしたのか、リラックス。(^_-)-☆

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最後はドッグランに立ち寄り、くんくんタイム。

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<今じゃハードルも跳ぶ物じゃなくて、嗅ぐもの??>
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5時前に診察室に運ばれてきたギュス、この日は前回より目覚めが早かったのですが、頭が先行して覚めちゃったのに身体は覚めてなくて、立ち上がろうとしたら思うように動けない事にショックをうけたのか、軽くパニックというか、興奮気味。バイタルサインモニターが安定しなくて、先生たち困ってましたが、動けるようになったから大丈夫だろうと持ち上げたところ、やっぱり足がふらつき、診察室を出たところでヘタレ。もうしばらく休ませることに。

一緒に様子をみていてくれた先生、「放射線治療といってもギュスの場合痛みの緩和が目的なので、もし今日の結果がよくて鎮痛剤を減らせるようなら、残り2回は保留して、再び痛みが激化したときに照射することもできます。要するに放射線も鎮痛剤のようなものと考えてください。照射できる総線量は決まっているので、効果が出ているなら使い切らなくていいということです。ここまで来たら、いつ切っても一緒です。自分だったら痛み止めで行けるところまで行って、そこで手術なり、安楽死なり、考えます。今日の治療で、もっと状態が良くなるといいですね」って。

それで、3回目の予約は保留したまま帰宅したのですが・・・

1回目のときは、麻酔が残っていたにしろ、明らかに帰宅時から痛みが減っている様子だったのに、2回目は、帰宅した時点で患部(照射した部分)がすごく腫れていて、足先の浮腫みも相当でした。

そのせいか、スロープは問題なく降りたけれど、かなりのびっこ。

さらには、初回はびっこながらも元気だったのが、ちっとも元気じゃない!

翌日は時々うーうー言いながら痛そうにしてました。

でも木曜日はちょっと復活したのか・・・

朝ご飯前にオードリーの散歩にいって戻ると、出る時は寝ていたギュス、玄関でお出迎え。「次はオイラの番だよね!」って。庭に出したら、サッサと車のところに行って扉を開けろと。

この朝は、とても清々しい陽気で、空気もひんやりしていたので、町内散歩終わってたけど、オーちゃんも積んで、野津田公園にレッツラゴー!

車から降ろしたら、スタスタ歩き出し、気持ちよさそう。

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どこの散策路か?ってな絵ですけど、実は駐車場です。^^;

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近頃は、公園に連れ出しても、車の直近で用事を済ませたらとっとと車に戻るのに、この時は、風や匂いを楽しんでるようでした。

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車に戻る気なさそう?

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なのでオーちゃんも降ろしてやると、2匹で歩き出し、駐車場を突っ切って、向かいの草むらでクンクン、クンクン。

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この後、顔見知りのワンコさんがやってきて、軽くご挨拶しました。(^^♪

「あ、知ってるコが来た!」
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しか~し、このお散歩が仇となったのか、翌金曜は朝から最悪。立てなくはなかったけど、またしても身体が激しく上下するほどのびっこ。プロナミドもらいに行くついでがあったため、クリニックへ。

照射直後よりは腫れも浮腫みも引いてはいたけど、けっこう痛そうにしていたので、院長先生、「3回目をどうしたものか、担当医と相談してみて」って。

帰宅してから電話で話した結果、「放射線による疼痛緩和は、効果が出る場合は1~2回でもけっこう痛みが鈍るし、効果が出ない場合は4回やってもあまり期待できないことが多いので打ち切ることもあります。話の感じだと、腫れや浮腫みが引いた時点でないと腫瘍の痛みが軽減されたかどうか分かりづらいから、ここはいったん休止して様子をみましょう」という事になりました。

それが昨日の夜の話です。

      ****** 

長~くなりましたが、放射線が疼痛緩和に効いたかどうか、今のところ微妙ということと、あったはずの肺転移が消えてしまって、またまた今後の展開が読めなくなったというご報告でした。

わかってることは、ギュスの痛みを可能な限り減らしてやりたい、ということなんですけどね。どうしたものか。

「痛くなくなったら、歩行器で散歩できるんじゃない?」
「そうだよね~シャンプーもできるかな?」
「た・ぶ・ん!」
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タグ:骨肉腫
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