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オードリーの貧血 : ジレンマ [病気]

先週の金曜日はオードリーの大学病院受診日でした。午後1時半の予約だったので、昼前に山荘を出れば十分間に合ったのですが・・・

受診の結果によってはすぐに山に戻れないかもしれないし、となるとそれなりの始末をつけて閉めてこなければならず、それには朝からバタバタ、100キロの運転と病院、でもって1週間ぶりに帰宅したら何事か勃発しているなんてことも有り得るわけで、ヘロヘロになるかも~という不安から、前日の木曜に東京に帰ってきました。

オーパパのところに滞在したり、山ごもりしたり、長期不在後の帰宅時、玄関開けるときが一番ドキドキなんですが、今回は特に問題は起きておらずヤレヤレでした。^^;

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しばらくぶりの山荘滞在だったところへ、土曜日に山荘に到着した時、既にオーパパが奈良から着いていたこともあって、オーギュスとも大興奮。特にオードリーは、パパが一緒だった週末、事の外ハイテンションで、ほとんど横にならず(元気なわけではなくて、気持ちが昂ぶっていてじっとしていられない?)、常にパパかママをストーカーしている状態で、すっかり消耗してしまいました。

パパが奈良に戻って通常モードになった月曜も、まだ余韻で昂ぶっていましたが、午後になったらさすがに疲れたらしく、やっと横になって長時間昼寝しました。

そして東京に戻るという木曜の朝になって、なんとか“普通”に戻ったのですけど、まぁ、1週間の滞在で心身どちらにもずい分と負荷がかかった様子でした。歯茎や舌の色からPCVやヘモグロビンがだいぶ低下しているだろうことが予想されました。

それでも、毎日思う存分散歩を楽しみ、薬を減らして副作用が緩和したのか、消化器の調子がよくなったようで、ちょこちょこオヤツをもらったり、パパ&ママのおこぼれに預かったり、現在のオードリーにとってはまずまずの日常を送れたと思います。(山での様子は別途アップします!)

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で迎えた受診当日、いつものように予備問診、採血、全身チェックが終わって、待つこと2時間、4時過ぎに先生に呼ばれました。(この日はすっごく空いてたのに、すっごく待ちました!)

「またまた下がってしまいました・・・10日で4.5%、平均すると1日あたり0.45%、溶血のスピードがとても速まってますねぇ・・・」

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ママの中では、PCVが22%切っていなければ上出来、くらいの気持ちでしたので、21.3%という数値にもさほどショックは受けませんでしたけど、やっぱりシクロスポリンの減薬が裏目に出たのかな?

でも減薬したお陰で日々の不快な副作用から解放されて、オードリーのQOLが改善されたことは間違いないし、再度免疫抑制剤を元の量に戻すのには抵抗があるオーママです。

とりあえず、減薬しているシクロスポリンの現在のトラフ値を測定してもらうことにして、1週間後の受診の際に結果を見るまでは減薬を続ける許可を取り付けました。

「う~ん、もう少し。もう少しなんだと思うんだけどねぇ~難しい」と先生。 

本当に難しいです。

カルシニューリン阻害薬が効くらしいというところまでは来たものの、免疫をしっかり抑えられる量を服用すれば、消化器、肝機能、さらには(皮下)出血という副作用によって、せっかくPCVを維持できてもQOLが下がってしまうし。

けれど、必要量を服用していても、やっぱり溶血は再燃したわけで、だったら減薬してみようということで10日間様子を見たら、今度は溶血が加速してしまうし。

先生は「もう少し」と仰るけれど、その根拠については今ひとつハッキリしないというか、少なくとも、オーママには判然としません。おそらく過去に診て来た症例と照らして、先生なりに何か感じて(!)いるのでしょうけど、ママには伝わってこないのです。(突っ込んで聞くのが怖いオーママ...)

一定期間頑張って強い薬を使えば治るというのであれば、頑張らせることも必要でしょう。でも、もう9ヶ月頑張っているのです。そして、先は見えないのです。

先生は、まだ肝臓に余裕があるからもう少し頑張って薬を使いたいそうですが、一体どこまで頑張ればいいのでしょうか?

輸血と強い免疫抑制でPCVが30%を維持できても、最近のオードリーは数値ほどには元気ではなかったのに、この10日間は、PCVがどんどん落ちているにもかかわらず、喜々として散歩に出かけ、今にも戻しそうな胃の不快感も示さず、パパと一緒の週末にはテンションも上げ上げで、“座敷犬”としてはこの上ない毎日でした。

未だに1年後の生存率が50%あるかどうかという難治性の疾患ですから、9ヶ月生き続けているということの重みは重々承知しているつもりです。

先生は、少しでも長くオードリーと私たち家族の楽しい時間が続くことを願って治療をしていると仰います。しかし、“楽しい時間”の意味合いが医者と飼い主では必ずしも一致していない訳で・・・

ハァ~けっきょくいつもの堂々巡りです。疲れる。

あ、忘れてました。網状赤血球数が少し回復して、1%を超えて来ていました。

この点については、これまでの経緯から、どうも免疫抑制を強くかけすぎると“治験薬”がMax機能しないように思われて、そのことを先生に話すと、「でも造血スピードと溶血スピードのバランスからしたら、やっぱり“治験薬”は支持療法と考えるのが妥当だし、副作用(出血)を考えると、むしろこちらを減らす方向にもっていきたいんですよね」との返事。(毎度のやりとりなんですが...)

なんだか煮詰まってしまったので、1週間後に受診ということで、おそらく輸血になるだろうからと9時半の予約になりました。

先生、今回は判断を先送りして、次回輸血で状態が上がったら“治験薬”の減薬に踏み切りたいそうで、その際に、再び免疫抑制剤を増量するかどうか、ステロイドなど他の薬をどうするか、などなど、投薬の整理をするようなことは仰っていましたけど、検査結果によっては、またまた方針転換というか、全てひっくり返っちゃうこともあるわけで、ホ~ント、どうにも先が読めません。

あ~ぁ、段々通院が億劫になってきたよぉ。。

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山に出かける前の大掃除&荷纏めに始まり、久々の山荘暮らし、そして帰京前の大掃除&荷纏め、帰宅翌日の大学病院受診、更には帰宅したとたんヒェ~ンな状態に戻ってしまったギュスのお肌対策で週末は消毒シャンプー&スキンケアに7時間!

オーママ、昨日はもう生きているのが嫌になるくらい精根尽き果てておりましたが、ゲンキンなもので、1日ウダウダしていたら本日は復活してます。これからギュスの痒み止めとオードリーのフィラリア予防薬もらいに、世田谷のかかりつけまでひとっ走り行って参りま~す。

「やっぱり家は落ち着くわね~Zzz...」
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「ほんと、ほんと。Zzz...」

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コメント(2) 
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コメント 2

前田朋

山のお家は快適だったのですね。オーちゃんもギュスくんも、オーパパと過ごして、上機嫌だったのですね。なによりです。
ほんとに、飼い主の願いは、動物医療の現場からは遠いように思うときがあります。決して、別の方向を向いているのではないけれど、ちょっとずれている。そんな気持ちで長年、犬たちと暮らしています。
居なくなるのは絶対に嫌。でも、快適な毎日でないのは、さらに否。飼い主は究極のわがままでして、それを叶えてくれる医療でないとダメ出しをしたくなるのです。
オーママの気持ち、みんな同感だと思います。でも、オーちゃんはオーママを追いかけて、毎日、幸せに暮らしているようですよ。目がそう言ってます。
by 前田朋 (2012-06-05 15:36) 

ジャンニスキッキ

> 前田朋さん、
久しぶりの山暮らし、犬たちには快適だった様です。
3月並みの陽気で、ギュスのお肌も一息ついたのですが、
私には少々寒かったかもぉ~^^;

たしかに、飼い主は我が侭なのかもしれませんね。
医者が一生懸命なのも分かるので、そうそう文句垂れるても悪いし、
さりとて息してることが生きてることではないし、人間なら頭で納得できても、
犬ですからね。犬にとっての“楽しい暮らし”となると、難しいですよね。
オードリーの笑顔が減ってきているのが辛いです。

辛抱の先に薬から解放される(少なくとも副作用が出ない程度まで)日が
あると信じたいのですが、時々挫けてしまいます。
頑張らなきゃならないのは私ですね。(^_^;)

by ジャンニスキッキ (2012-06-06 10:18) 

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