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浅草岳 in 2007GW (4月29日) [アウトドア]

'06~'07の冬は各地とも暖冬傾向。名だたる豪雪地帯ですら、ほとんど積雪を見なかったところもあったとか…そんなわけで、GWに残雪の春山を楽しもうにも、なかなか良い山域が思い浮かばない。雪という点では北アが手っ取り早いのだが、オードリー同伴が前提のため諸条件をクリアするのが難しい。山岳会の立山(=『犬禁』のメッカ?!)スキー合宿にも合流できない。

さんざん悩んだ挙句、5月4日にオーパパの実家(新潟)で法事もあることだし、連休の狭間に当たる4月30日から2泊3日で、新潟・入広瀬に程近い浅草岳と守門岳に登り、下山したその足で実家に向うことにした。

しかし、連休中の天気予報は、5月1日と2日に傘マーク。う~ん、休日は人が多いから、犬連れ登山には辛いんだけど…それに、一度東京に戻ってから、また新潟に行かなきゃならない…でも背に腹は変えられない。27日深夜に松阪から帰ったパパと相談して、急遽日程を前倒し。28日の午後、雷雨の中、買出しを済ませ、29日早朝(4時)、慌ただしく出かけたのだった。

関越道の渋滞エリアを無事クリア、小出ICには7時半過ぎに到着。入広瀬の道の駅で休憩をとり、今回の登山口である五味沢方面に向う。

<下牧PAにて>

浅草岳には幾つかの登山ルートがあるが、五味沢側にも2本のルートがあり、ネズモチ平というところまで車で入るルートが最短。驚くほど雪の少なかった今シーズン、ひょっとすると入れるんじゃないか、なんて甘い考えで車を進めたが、やはり途中から雪がでてきて(圧雪した雪道ならOKだけど、ランダムに融けていたり、デブリが道を塞いでいたり...)、通行不能。そこで、3~4キロ手前のムジナ沢登山口から登ることにして、来た道を戻る。

登山口まで歩いて5分くらいのところに広い駐車場があったので、そこに停める。GWだというのに他には1台もいない。登山者はいないのかな?なんて思いながら支度を整え登山口に向う。途中、道端に5~6台乗用車が停まっていて、鉄砲をもった人たちがタムロっていた。猟友会の人たちらしい。え~っ、浅草岳方面に入るのかな…ちょっと心配。オードリーの動きに気を付けなくっちゃ。(でも、違った!^o^)

<ルートの下半分は沢沿いの樹林帯>

最初ムジナ沢登山口の取り付きがみつからず、ちょっとウロウロしてしまい、歩き出しが9時半を回ってしまった。最新版の登山地図(4~50代の体力を基準にしてるらしい)によれば、無雪期でも往復9時間(休憩含まず!)のコース。いくら日が伸びたといっても完登はちょっと無理かもね、なんて話しながら沢筋に沿って歩き出す。

積雪が少ないとはいえ、沢沿いの樹林帯のこととて、夏のように明瞭なルートがあるわけでは無い。また、このコースは人気が無いのか、トレースもほとんど見当たらない。というわけで、赤ペンキやテープ等を頼りに、ルートファインディングしながら進む。いい案配にオー家以外の登山者は見当たらない。そこでオードリーをオフ・リードにしてやると、沢の流れに発狂(?)しながら走り回るが、視界から消えてしまうようなことは無く、呼べば戻ってくるし、沢を渡る時にチョコチョコ水に入るくらいで、いい感じの歩きっぷりだ。

<尾根筋にはほとんど雪が無い!イワウチワの可憐な花にホッと一息>

ただでさえ足ののろいオーママ、予定の前倒し&寝不足で、この日もペースは最悪。スタートが遅れて頂上が落とせないかもしれないとヤキモキするオーパパはちょっと不機嫌。何度か渡渉を繰り返しながら沢筋を抜け尾根に上がると、雪のない部分が出てくる。今回も、いちおう積雪期装備(=プラ・ブーツ、アイゼン&ピッケル携行)なので、普通(?)の登山道はすご~く歩きにくい。

おまけに昼を回って陽射しは強烈で、ママは更にペースダウン。どう考えても頂上は無理。そこで、中間点よりやや上部の“桜ゾネ広場”という場所に荷物をデポ。最小限の装備だけを背負ったパパとオードリーが山頂を目指し、ママは空身で行ける所までいくことに。

<桜ゾネ広場より上部は再び雪の斜面。ブナの芽吹きはまだまだ>

桜ゾネ広場から上はまたまた雪の斜面。プラブーツでも歩きやすくなって、ママのピッチも上がったけど、別行動と決まると、パパ&オードリーの早いこと! 5分もしないうちに見えなくなってしまった。そこで、ママはのんびりマイペースで展望を楽しみながら雪山漫歩。

1時間ちょっとで、前岳手前の小ピーク(嘉平与ボッチ)にたどり着こうとしていた時、前方の斜面を駆け下りてくるオードリー発見! ママを見つけたオードリー、それはそれはすごい勢いで、しかもと~っても嬉しそうに走り寄って来て、なんか感激!

<感動の再会っ!?>

聞けば、山頂手前の前岳というピークで引き返してきたという。後30分もあれば行って来れたけど、下りもけっこう長いので断念したそうな。ママのペースが遅かったばかりに…そして、パパの言ったとおり、最初に車で入った地点から車道経由で往復すれば、山頂行けたよね。ごめんね。(でも、ムジナ沢コースは変化に富んでいて、オリエンテーリングの練習にもなったし、車道往復より楽しかったかも...)

先ほど荷物をデポした桜ゾネ広場まで30分くらいで下りつく。そのまま来た道を下るか…はたまたネズモチ平まで夏道をトラバースして、そこから10キロほど車道を歩くか…来た道を戻る方が距離は短いけど、沢沿いの道。もしバテバテのママがさらにペースダウンして日が暮れてしまうようなことになると、ちょっとまずいかもということで、長いけど安全(?)な車道コースに決定。

とはいえ、ネズモチ平まではトラバース道。まだブロックは落ちそうに無いけど、デブリの散らばる小沢の横断もあった。相変わらずパパとオードリーは元気にたったか先行する。あまり離れちゃいけないよね~とママも最後のエネルギーを搾り出して付いて行く。30分ほどでネズモチ平着。

<ネズモチ平へのトラバース道>

ここからは、舗装された車道を10キロ弱。テクテク…テクテク…ひたすら下る。でも、朝、車が入れなくて引き返した地点までは雪道。お陰で、プラブーツでも苦にならなかったが、長いのなんの。またまたママは置いていかれる。徐々に舗装の部分がでてきて、朝、車で入った地点まで下ると、パパのザックが道端に転がっていた。

身軽にして走って駐車場に戻り、車で迎えに来てくれるつもりらしい。でも、ここで待ってるのもね…ザックも思ったほど重くなかったので、パパのを背中に背負い、自分のを前に背負って(抱えて?)、どんどん下り続ける。20分くらい下ったところで、パパの運転するX-trailが登ってきた。車に乗り込み、5分足らずで駐車場着。

まだ明るかったけど、17時半。いい時間だ。ぎりぎり一杯だったね。山頂を諦めたのは残念だったけど、一日中フリーで雪山を歩けて、オードリーは楽しかったみたいだし、良かった良かった。

本日の行動時間、8時間! しかも、寝不足で4時間以上のドライブの後、まともに休憩もとらないで歩いたのだ。そのまま駐車場で泊まりたい気分だったけど、やっぱり、問い合わせてあったキャンプ場まで行かなくちゃね。

ところが、パパときたら、連絡先の電話や住所を控えてくるの忘れたとかで、またまた迷ってしまった。福山キャンプ場と聞いていたので福山集落のはずれのキャンプ場に行くが、こちらは使われている形跡が無い。集落まで戻って、通りかかった爺様に尋ねると、新潟弁で応えてくれた。なのに新潟県人のパパ、「なんて言ってるのか分からない~」だって。どうやら、すぐ近くの家を指して、そこの人がよく知ってるから聞いてみなさいといってるらしい。(ママの耳によると...)

聞けば、そこの御主人がキャンプ場をやってるそうで、息子さんが道を教えてくれた。今ならまだキャンプ場にいるだろうというので、日暮れの峠道をキャンプ場に向う。なんとか管理人さんのいるうちにチェック・イン!

<キャンプ場に向う途中、大平峠にて日没を迎える>

連絡していたより1日早く行ってしまったのに、快く受け入れてくれた。どうも、まだキャンプ場開きしていなかった様子で、お客さんはウチだけ。帰り支度をしていたというのに、電気のブレーカーを入れたり、トイレや水場の様子を見たり、そして、「車を芝のテントサイトぎりぎりまで入れて、どこでも好きなところに張っていいよ。ワンちゃんも放していいからね~」なんてありがたいお言葉を残して帰っていった。

残された2人と1匹、ヘッドランプをつけて設営開始。夕餉の支度が整うと、時刻はすでに20時をすぎていた。長かったけど、とっても充実した一日に乾杯! 満点の星空の下、春の夜は更けていったのだった~^o^

注:
入広瀬には何ヶ所かキャンプ場がありますが、『ペット禁止』のところが多いです。ここは犬OKでしたが、いつもワンコをフリーにできるかどうかはわかりません。今回は、たまたま他のお客さんがいなかったのでOKだったように思います。利用の際は確認してください。

      *****

<コースタイム> 
駐車場9:25-ムジナ沢登山口9:35-ヤヂマナ沢渡渉点11:15-桜ゾネ広場13:00/13:15-嘉平与ボッチ14:02-前岳14:15/14:18-ママと再会 14:30-桜ゾネ広場 15:00/15:15-ネズモチ平15:45-駐車場17:20 (※GPSのログによるパパ&オードリーのタイム。軌跡はママが車に拾われた地点で終了?)

      *****

・GPS+カシミールで作成:国土地理院発行の数値地図(2万5千分の1及び50mメッシュ)を使用

今回、So-netのPhotoサーバにアルバムを作ってみました。容量の関係で3分冊です。同じような写真がたくさんありますが、よかったら覗いてください。

07浅草岳_1のスライドショー

07浅草岳_2のスライドショー

07浅草岳_3のスライドショー

<浅草岳山頂を目前にしてタイムアップ。でもアタチは楽しかったよ!by オー>

<前岳からの眺め。辿り着けなかったママに、パパからのプレゼント?>


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コメント 6

杏仁ママ

すごい!いつも感心してるけど、今回も行動力&体力すごいねぇ~♪
パパさんもママもタフだわぁ~
一度はしてみたいなぁ~なんて思いながらも行動に移せない私です(笑)
雪山でのオ~ちゃん、とっても嬉しそうだね
杏仁&天真も一度でいいから思いっきりこんな良い場所で走らせてあげたいなぁ~♪
by 杏仁ママ (2007-05-07 12:49) 

kao

オーママお疲れ様~

下界は初夏の陽気だったのに、お山はまだ雪が残ってたのね
オーちゃん、喜んだだろうな~~
雪山ならダニの心配がないから、安心してはじける事できたね

ところで、、免停やってしまったのね。。。
私も15年位前に北海道で、32㌔オーバーやってしまったわさ
北海道は街の出入り時が要注意って知ってたから気をつけてたんだけど
朝早かったし、、娘達とぺらぺら喋ってて、スピードオーバーに気が付かなかったのよ
4車線で制限速度40㌔・・・「そりゃないぜ~」だったよ。。。

後日、横浜で簡易裁判所に行った時、担当の人から
“あれあれ、、北海道でですか?ご苦労さん!”と言われた。。
( ̄ω ̄;)

罰金、3万以上でしょ? ガックリだよね。。。(ρ_;)
by kao (2007-05-07 17:50) 

tomamama

ご苦労様でした!!
主人が自分も新潟時代に行った!!行った!!と側で騒いでました。
浅草岳は道がわからなくて主人達も地元の人がいたので頂上にたどり着けたと言ってました。
寝不足での登山は私もまったくダメです!!
頭痛になって具合いが悪くなっちゃいますよね。
歳を増すごとに辛くなります。
若い時ってがむしゃらに元気出せるけどこの歳になるといやですね。
でも、キャンプもして本当にご苦労様でした!!
御主人、新潟の方なんだ!!
私は新潟でいろんな人に親切にしていただいたので、大好きです。
御主人様も優しいですものね!
by tomamama (2007-05-07 23:51) 

ジャンニスキッキ

> 杏仁ママさん、
タフなのはパパとオードリーです!
私はいつもオイテケボリ。
山もねぇ…『犬禁』があるから難しいです。
雪の季節ならいいかな、と思うけど、
今回も、二日目、守門岳に登った時、
一人だけ連れてくるなと言いにきた人がいました。
環境破壊を理由にする人が多いみたいだけど、
根拠はないから、反論すればいいものの、
せっかく楽しい時間を過ごすためにいくのに、
言い合うのもやだしね…
人のこない山林でも買いたいよ~と思うこの頃です。^^;
by ジャンニスキッキ (2007-05-08 07:12) 

ジャンニスキッキ

> Kaoさん、
上はなんとか雪あったけどさ、本気でダニの心配したくらい
麓のほうはなくて、雪山装備だったから、疲れましたわ。
守門に登ってた地元(?)中高年はみんな長靴だったよ。

免停。罰金10万円以下+一日講習(これも友人によると¥13,800!)
らしいけど…この他にも、パパがちょいと車に穴あけて(??)、来週入庫。
いいことも悪いこともあった連休でした。オヨヨ。。
by ジャンニスキッキ (2007-05-08 07:22) 

ジャンニスキッキ

> tomamamaさん、
ご主人も山登りされるんですね!
浅草岳、もっと人が入っていると思ったんですが、全然いなくて、
トレースがないから、尾根に上がるまでは地図と睨めっこでした。
ところが、上の方で、突然めちゃめちゃ軽装のオッサン3人組が
降りてきて、どこから来たんだろう?と不思議でした。聞けばよかった...

それにしても、寝不足登山、こたえました。
最近は夜行では絶対山に登らないようにしていますが、
2時3時起きっていうのも、起きなきゃと思うと眠れないから
けっきょく一緒? 予定では、前日中に現地に入るはずだった
んですけど、突如変更したし...疲れましたわ。

新潟の人は“人がいい”人が多いような気がします。働き者だしね。
私の母方の祖母が、やはり新潟出身だったので、けっこうご縁があります。
by ジャンニスキッキ (2007-05-08 07:34) 

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