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OPDES アジ in 秋ヶ瀬 [競技会]

う~ん、何から書こう・・・先ずは結果からかな。

今回は、JP1度とAG1度にエントリーしたんだけど、前回とは打って変わって、“普通”に振舞えなかったオードリー、2走とも拒絶3で失格。(コースは易し目というか素直で走りやすい感じだったのに...トホホ。/_;)

内容的には、JP1は拒絶3で失格だけど、とりあえず時間内には走りきった。AG1では、拒絶3以上は失格でカウントされないものの、数えたら5回か6回。しかもスラで3回失敗して、一瞬もうやめちゃおうか~と思ったけど、ちゃんとやり切ろうと気を取り直して4回目でクリアしたもののタイムアップ。でも、スラの後はハードル1本。出口へ向かう途中だから跳ばせて終了。

敗因(?)は集中しなかったことに尽きる。

それで、集中しなかった理由を書くと言い訳になるんだけど、記録という視点から、敢えて“言い訳”を書こうと思う。

というわけで、以下は、敗因分析というか、発砲音馴致の話になるかな・・・

きっと長いと思いますので、軽~くスルーしてくださいませ。m(._.)m

 

オードリーがガン・シャイであることは折に触れて書いてきているが、改めて経緯を振り返ると、3歳になってまもなく、5月だったか、散歩中に町内の中学校の運動会を道端から見物していて、徒競走のスタートピストルにびびったのが始まりだった。

それ以前から、大きな音や、出所を特定できない物音には過敏に反応しているのは知っていたので、「大丈夫、音だけだよ!」と強気に出て、しつこくその場に居座って慣らそうとしたのがいけなかったのかもしれない。

とにかく、以来、“パ~ン系の音+火薬臭(=爆竹、癇癪球、ロケット花火、子供のオモチャのピストル)”に過剰反応。

一時はパニック状態で、瞳孔が開いて、ヨダレだらだら、息はゼーゼー、屋外であれば、とにかくその場から逃げようと、リードをぶっ千切らんばかりの大暴れだし、屋内であれば、家中を駆けずり回ったあげく、隅っこに行って床を堀りまくっていた。

おりしも、救助犬の訓練を始めた矢先だったので、服従試験中に鳴らされる発砲音をクリアするためにも、馴致の訓練を始めたのだった。

先生に、「時間がかかるし、いつどこでも平然としていられるようにはならないけれど、我慢できるようにはなります」といわれ訓練を始めてはみたものの、それはそれは言葉にできないくらい辛い時間だった。

シェパードはじめ、屈強な犬を数知れず扱ってきたO先生にして、「この犬のパワーは・・・」と絶句させるほどの暴れ方。それを力で押さえつけて、発砲音を聞かせるのだ。

泣けてきた。(実際、訓練中に涙を流したことも・・・)

何度止そうと思ったことか。たぶん、試験だけのためだったら止めていたと思う。

でも、毎年、陽気が暖かくなるにつれて巷が騒がしくなってくると、オードリーの挙動がおかしくなり、木枯らしの季節くらいまで続くのだ。特に外出は、出かけるのが憂鬱になることがしばしばだった。

音そのものだけではなく、音を聞いた場所、その場に居た人間やあった物など、ありとあらゆる環境を関連付けて、音が鳴らなくても、中学校の近くに行くとダメ、爆竹や癇癪球を破裂させているのが小中学生の男子児童であることが多いので、その年代の子供はダメ、また、運動会の歓声や人混みを連想するのか、イベントっぽい人だかりのできる場所はダメ、などなど、数えたら切がないし、その範囲はどんどん広がっていった。

まだ先の長い犬生(当時は3歳!)、1年の半分近くをこんな風にオドオド暮らさなきゃならないなんて、このままでは気の毒極まりない。できることなら、「ぎょぇ~」っと大騒ぎする状態を、「うっ、嫌だな」くらいには改善してやりたいと考え取り組んできたし、今なお継続中である。

で、当初は、上に書いたようなパニック状態だったのが、現在では音自体にはかなり耐性ができたように見える。が、周囲に絡みついた(?)諸々の環境要因を取り除くのは、そう簡単ではない。

とりあえず、家で練習に使っている“ピストル”であれば、静止(座れや伏せ)状態で、且つ、今から鳴ると解っていれば、目をつぶったりビクッとしたりすることもないくらい安定してやりすごせるが、不意打ちを食らわせたり、脚側など動いている状態で聞かせると、まだバタバタする。しかし、制御不能ではない。

ところが、訓練所で違う“ピストル”になると、音そのものでは過剰反応はしないけれど、その間の辛かった訓練で暴れたことを想起するのか、いわゆる条件反射のようになってしまって、音が鳴った瞬間は「あ、鳴った」とやりすごせるのに、一息遅れて“脱走モード”になりジタバタ騒ぎ出すし、日常生活の中で“パ~ン”に遭遇したら、相変わらず動揺する。

それでも、当初に比べれば、ずい分楽に暮らせるようになっていると思う。今では、音を聞いた直後は「ひぇ~逃げなきゃ!」となるものの、その場から50mくらい遠ざかれば落ち着いてくるし、家では音を聞いた瞬間はビクッとするものの、特別異常な(彼女にしたら当然の??)行動は見られなくなった。

そうはいっても、苦手なことに変わりはないし、発端となった運動会シーズンが近付く4~5月は、中学校周辺での警戒レベルがアップして、意識の大部分が“その音”に集中する。

というわけで、このところ、散歩がちょっと怪しくなりだしているのだが、そこへもってきて、昨年12月から中断していた(当面、アジとオビの競技会で安定した作業ができるようにすることを優先させるという先生の考えで...)訓練所での馴致訓練が、2週間前(前回のOPアジ直後)から再開されたものだから、先週あたりからはかな~り神経質になって、特に屋外では警戒心がメチャ高まっている。

O先生には、オーママがそういったオードリーの変化に気付くからいけないと言われている。

「あ、また始まった。でも、もうオードリー音は大丈夫なんだから、ママはしらないよ~」と泰然自若で無視することは出来るようになったけど、それでも結局はオードリーのサインを見て取っているわけで、それじゃダメらしい。

発砲音に限らず、犬は、「アタシこれ嫌いなの・・・イヤなの・・・やりたくないの・・・やりたいの・・・欲しいの」などの気持ちを、あの手この手で飼い主に知らせようとするけれど、それを見て見ぬ振りではなく、一切感知してはいけないらしい。

犬の状態を(人間の意志で)チェックするのは構わないけれど、犬があーだこーだ理由をつけるのを、人間がいちいち気付いてやる必要はないということらしい。

しかし、オードリーとママの関係はというと・・・

以心伝心、阿吽の呼吸、ツーといえばカー、くらい、何を考えているのか、どうして欲しいのか、かなり細かいところまで、一瞥しただけでわかっちゃう状態。(そりゃそうだよねぇ~3歳近くまでは、オードリーの次の一手を先読みしてスタンバイしてないと、いざという時に対応できなかったもん!)

分かったからといって、もちろん全てに応えるわけじゃないんだけど、オードリーにすれば、「ママ、私の気持ち解ってるわよね!」、「だからやらない(できない)のよ」、「だからやるのよ」、みたいな態度になるのかなぁ・・・甘え??

そこへいくと、オーパパなんて、オードリーの繊細な(?)表現には一切気付かないから、ある意味、いいんだろうけど、気付いてもらえないもんだから、オードリーは実力行使にでちゃうわけで、これはこれで問題でもある。

なんだか話がどんどんそれてきちゃったけれど、要するに、今日のオードリーは、“発砲音”がらみで周囲への警戒レベルが上がっていて、そこへ、花見の人出(特に子供の歓声!)が加わり、意識の半分以上が環境チェックに回っていて、アジリティどころじゃなかったということ。

それでも、以前だったら、完璧“脱走モード”になっててもおかしくないところを、匂い嗅ぎかぎ、迷走しながらも、救いを求めて(?)リンク内を走り回ったり(ジャッジが前島さんだったことを考えたら、大進歩?!実際、一度行きかけたが、呼んだら戻ってきた)、大きく逸走したり、呼び戻されるがままに障害を逆走したりすることはなかったわけで、贔屓目に見れば(先生、ゴメンナサイ..)ずい分進歩してると思う。(^^ゞ

集中力を培うには、オビ練を通して関係を作ることが一番だと解ってはいるんだけど、なにせ手間隙かかるし、色々あるのだ。気長に取り組むだけです。

そんなわけで、結果が出なかったにもかかわらず、それほど凹んでいないオーママなのだった。

今シーズンは残り3戦(+オビ?)。発砲音馴致訓練と並行して競技会に出続けるか。それともどっちかを切る??

結局、悩むんだよね。性格は変えられないのだ。

      ******

本日は、“さえないオードリー”のオンパレード?!

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お耳ペッタンコ~引きつった笑顔??

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匂い嗅ぎまくり~

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終了後は、と~ってもお疲れ。

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本来なら帰りの車中は爆睡のはずが、寝ない!

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どころか、大声で喋ってる人の脇を通過したら立ち上がってるしぃ・・・(-_=)

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なんとかにこやかなのはこれくらい?(目は笑ってないかもぉ~)

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その点、この方は、上機嫌?

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花見客やピクニックしてる子連れファミリーが広場に散らばっていて、あまり遊べなかったからか、体力余ってるらしく、こちらも寝ません。

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でも、ご機嫌!(^^♪

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「何か焦げる匂いがするわ・・・でも火薬じゃないわ。BBQやってるのね!」
「そうなの?」

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最後は、奇麗に咲いた桜で締めましょう。

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Letomama

お疲れ様でした。
犬の気持ちが解るって、貴重なことですね。
すごく大切なこと。そういうオーママさんとオーちゃんは素晴しいと思います。
でも、もう一歩信頼関係を築くには、オーちゃんの気持ちに合わすのでは無く、気持ちを解った上で”それがどうしたの””気にしなくても、私の指示を聞いとけば大丈夫よ!”っていう、こちらの毅然とした態度が必要だと思います。
私も自分自身と重ねて感じることなので書かせて頂きました。
余計なことだったら、すみません。

by Letomama (2009-04-06 11:57) 

ぷー助

今回は残念でしたね。
それでも脱走モードにならなかったのですから、日ごろの訓練の成果ですよね。
オーちゃんも”コワい”中、よく頑張ったんだね!^^!
帰りも疲れながらも眠れずで、本当にお疲れさまでした。

チョビも音シャイなので、この先ちょっと心配しています。
先日も散歩中に鳴り出した花火で、ドドドドドッと走り出してしまって後が大変でした><
その後、リードのナスカンが千切れてしまうしΣ(゜□゜;)

それにしても、オーママさんのオーちゃんへの向き合い方、すごく勉強になります!
私も見習わなくては!

by ぷー助 (2009-04-06 16:16) 

ななパパ

う~ん、今回は残念だったんですね。
びびりって、安定するのはホント難しいです。
克服出来たかと思ったら、また戻っちゃいますし。

ガンシャイはしんどいですよね~。
ななもいまだ大きな音にびびった工場の近くを通るだけでちょっとおかしくなりますから。
少しづつでもよくなってくれればいいんですが、その進歩がなかなか(^_^;)
でも、がんばりましょう~。
by ななパパ (2009-04-06 21:10) 

ジャンニスキッキ

> Letomamaさん、
犬の気持ちというか・・・オードリー限定ですが、何を表現しているのかは
察知できるようになりましたねぇ。

なにせ2~3歳までは、オードリーの目に止まるであろう物体&現象を
事前に把握することでしか事故や危険を回避できなかったので(一瞬でも
こっちの気付きが遅いとアウト!)、なんだか先回りする癖がついちゃって、
結果として、オードリーのペースに合わせることになってるみたいです。

O先生にも毎度言われ続けて3年、頭ではわかっているのに、ついつい
身体(五感?)が反応しちゃって・・・犬に気取られずに犬を観察することの
難しさを痛感してま~す。(^^ゞ

後は、私自身が、「黙ってママに着いて来い!」って言い切れる自信が
ないことが問題かなぁ・・・犬もハンドラーも、まだまだ未熟者です。
最近は、その分、長く楽しめると開き直っておりますが。(^_-)-☆

by ジャンニスキッキ (2009-04-07 09:10) 

ジャンニスキッキ

> ぷー助さん、
今回は、トホホのホ、でした~^^;
「以前と比べたら進歩だわ~」なんて暢気に構えていられるようになった
だけ、私も進歩したかも・・・そういう問題じゃないか??甘いのです。^^.

音についてはですねぇ~単に過敏なのか、びびりなのか、それともシャイ
までいっちゃってるのかで脱感作の対応方やヵかる時間が変わるように
思います。びびりの段階までだったら、飼い主が“気付かない”ことで、
犬にも意識させないことかなぁ。こじれるとやっかいなのです。

今度お会いしたら色々お話できることもあると思いますが、やっぱり個体
差があるしねぇ。チョビ君の状況を見てないからわかりませんが、今の
段階では、“イベント化”しないことですかね、苦手な音に遭遇した時。

私がオードリーと向き合ってきたのは、ひたすら危険回避(!)のためだっ
たように思います。なので勉強になるなんていって頂くと照れちゃいます
が、私自身、先輩飼い主さんたちの姿勢に刺激されてここまでやってきた
ので、そういう風に見ていただけると、嬉しいで~す。

日曜日のことは、後ほどメルしますね~♪

by ジャンニスキッキ (2009-04-07 09:23) 

ジャンニスキッキ

> ななパパさん、
はいは~い、すんなりとはいきませんですぅ~(^_^;)
今回、コースは素直で走りやすかったのですが、オヨヨ。

音に限らず、オードリーの苦手を、私が事前にチェックしちゃうことが
よくないといわれ続けているのですが、Letomamaさんのレスにも
書いたように、半ば習性化しているもで、なかなか直りません。(-_-;)
今では、苦手だからどうこうしようとは考えなくなってるんだけど、
それでも、犬は私が気付いていることを“利用”して“逃げ”の理由に
するみたいです。

以前は、もともと救助犬を目指すつもりの犬じゃなかったのに、ここまで
するか~みたいな負い目もあったけど、今は、救助犬への訓練過程で
色々なハードルをクリアしていくことが、“脱・びびり犬”の道(?!)、ひい
てはオードリーの生活の質の向上に繋がるとと考え、じっくり付き合って
いこうと思うようになりました。先は長いが、頑張るぞ~です。(^^♪

あ、もちろん、ななちゃんという良き先輩もいますし!
とても励みになってま~す。(*^_^*)

by ジャンニスキッキ (2009-04-07 09:36) 

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