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オードリーの貧血 : 2回目のヒト免疫グロブリン療法 [病気]

7月3日から今日(13日)までの11日間に大学病院に通った日数は5日、一日に2往復した日もあり、延べ7回、おまけにオーママ自身の通院もあり、なんだか病院漬けだった感があります。

でも、今日の受診で一段落、次回は1週間後です。

どこまでアップしたのか記憶が定かではなくなってしまい、過去記事をチェックしての更新です。(^^ゞ

7月3日、18日ぶりの受診で赤血球系の数値が軒並み半減、緊急輸血を受けたところまでアップしたのでしたね。

それで、次は10日の予定だったのを前倒しして6日に受診、CBCと抗体検査の結果によっては2回目のhIVIGに踏み切ると決心をしたこと、そして、hIVIGは無事クリアできたことは報告しましたが、改めて詳細を記録しておきます。

      ******

6日の受診に先立ち、4日に大学病院の主治医から抗体検査の結果を電話連絡受けていました。

6月15日の検査では、全ての項目で陰性に留まっていたものの、若干上昇傾向に転じつつあるとも取れる検査値でしたが、今回はIgGとIgMが陽性、特にIgGの値が上がって来ているとのことでした。(結果シートは後日受け取ったものです)

<7月3日に実施した抗体検査の結果>
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去年11月のhIVIG直前には抗体検査を行っていなかったので比較できませんが、少なくともIgGが陽性であることから、hIVIGを実施してみる価値はあります。

そして6日のCBCの結果はというと・・・

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3日の輸血後のPCVが23.5%でしたから、三日間で3.7%落ちていることになります。日平均1.2%以上の低下というわけで、溶血に歯止めがかかりません。

網赤が少し上がってきているものの、壊れていく赤血球を補うには程遠く、ここはやっぱりhIVIGに踏み切るしかなさそうです。

これまでにオーママの気持ちは充分主治医の先生に伝えてありました。先生も、2回目でリスクが高いことから、できる限り夜間の巡回を付けて下さると仰るし、もう信じて託すしかありません。

しかし、研修医に抱きかかえられて、診察室をでるオーママを見送るオードリーの眼差しの不安そうなことといったら、言葉に表すことができません。

このところ検査や輸血で預けると、ママが退室する際には後追いしてジタバタ暴れてキャンキャン鳴くこともあったのに、この時は、なぜか黙ったまま両耳をペッタンコにして後に倒し、すがる様な、いや、「置いていかないで~」と懇願するような眼差しでじっと見つめていました。

振り返らずに部屋を出ましたが、「もう長時間預けての処置はこれっきりにしたいかもぉ~」と、強く、強く思ったのでした。

12時半くらいから免疫グロブリンの注入を開始するとのことで、2回目である今回はアレルギー反応のリスクが高まるため、アナフィラキシーなど急性の反応が起きる時間帯(開始後30分~2時間ほど)は病院で待機することにして、待合室でギュスと一緒にボーっと座っていました。

お昼過ぎ頃、先生が経過説明に来られ、グロブリン静注に先立ち凝固系の検査をして問題がなかったことを告げられました。それでも、念のためヘパリンとステロイドを使うことも一緒に説明されました。

そこから、また待機です。

最初は前回のhIVIGのときのことなど色々と思い出していたのですが、いつの間にかウトウトしていたようで、「○○さん、大丈夫ですか?」という先生の声にハッとして頭を上げました。

そう、このところ、夜間のオードリーのパンティングで寝不足続きだったため顔色が悪かったらしく、しかも顔を覆うようにして俯いていたからか、先生、ママがどうかしたと思ったようです。^^;

「大丈夫です」と応えると、「開始から2時間半経過したところです。僕も今様子を見てきましたが、大人しく、わりとリラックスした感じで横になっていますよ。特に問題も起きていませんので、初期の危険な時間帯はクリアしたものと考えて頂いてけっこうです。12時過ぎの終了予定ですが、それまでは自分も病院に居りますし、その後は若い先生が当直で朝までついてくれますので、ご自宅に戻って構いませんよ」とのことでした。

オードリー、翌朝まで食餌にありつけませんので、翌日10時くらいに朝ご飯を持って行くことにして、病院を出ました。

ギュスと軽く散歩して帰宅。

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気が揉めたものの、溜まりに溜まった睡眠不足のお陰で、4~5時間しっかり眠ったオーママでした。

枕元に置いた携帯が鳴ることもなく7日の朝を迎え、ギュスと朝ご飯を食べ、オードリーの朝食用に、ふやかしたフードをガーして、馬肉ミンチを炒り煮にして、メロンを刻み、それぞれをタッパに詰めて、ギュスに留守を頼んで(!)病院へ。

土曜で病院は休診のため学校の方から病院へ。インターホンを鳴らすと、当直だった若い先生が出てきて、その間の様子を話しながら入院室に案内してくれました。

前回と同じギュスでも入れそうな大きなケージで、点滴の管に繋がってエリザベスを巻いたオードリーが尻尾を振っていました。思ったよりケチョンとしてなくてホッとしました。で、持参したご飯を食器に移していたら、ギャンギャン始まりました。

食器をセットし終えて扉を開けるとまっしぐらに食器に突進。エリザベスをまいたままガツガツむさぼるように平らげました。先生がお水を持ってきてくれたのに、水には目もくれず、部屋のドアの方に行こうとしたので、すかさず「バリケン!(ハウス・コマンド)」と指示したら大人しくケージに戻っていきました。

食器を片付け、「夕方迎えにくるからね!」と言い置いてドアの方に歩き出したら、2声3声ワンワン吠えましたが、ドアを開ける頃には吠え止んでいました。

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この日、いったいどうやって日中過ごしていたのか、もう全然思い出せません。

天気が悪くてギュスを留守番させたこと、オードリーが心配で帰宅するはずだったオーパパが夏風邪でダウンして来れなくなったこと、くらいしか覚えてません。

5時に迎えにいくことになっていたので、これまたギュスを留守番させて、4時半ころ家を出ました。

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朝は若い先生でしたが、今度は主治医の先生が待っていました。

遅効性の副作用は別にして、無事2回目のhIVIGが終了したことを告げられました。

<実施翌朝のCBC結果:輸液の影響が残っている状態。効果のほどはこの時点では不明>
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しかしながら、前回のような効果(関係者の大部分がアッと驚くような好スコアだったのでした。限りなくミラクル?!)は得られないだろうという暗黙の了解が成立しているというか、今回のhIVIG、最低限の急場凌ぎ的効果は出てくれたらいいね、みたいな前提のもと次の手を考えなくては、という話になりまして・・・

試せる免疫抑制剤はほぼ出尽くしたので、残るは“抗がん剤”ということになりました。

オーママ、自己免疫疾患患者としては、抗がん剤が使われることは知っていました。よく聞くのはシクロフォスファミドなんですが、先生は、それより副作用がマイルドなクロラムブシル(日本国内未承認のアルキル化剤)を提案されました。

で、使用にあたっての注意点についても説明されました。

クロラムブシルの方が副作用が少ないとはいえゼロではないわけで、白血球減少リスクがあること、そして腎毒性が強いことを知らされました。

また、シクロフォスファミドにせよ、クロラムブシルにせよ、細胞毒性の強い薬(分子標的薬!)で、尿中に排泄されるため、トイレの後始末等で人間がしょっちゅう曝露していると、万が一体内に入った場合危険だというのです。

となると、発症以来、尿漏れが酷くてチッコのたびにお尻と後足がビチョビチョになるオードリー(おそらく括約筋ないしは筋肉の働きを司る神経系がどうかしちゃった?)、加えてオネショで布団や敷物を汚すこともあり、そのあたりの処理でオーママの負担が大きくなるのが心配だとも仰るのです。

「では他に何か手はあるのですか?」と問えば、どうも手詰まりらしく・・・

その場では結論は出さずに、「グロブリンが効かないと決まったわけでもありませんしね」と三日後の検査の結果を待つことになりました。

ただし、グロブリンの効果が全く出ず、さらに溶血が進むようであれば、再度の輸血も考えねばならないため、(グロブリンの大量投入からのインタバルを考慮して)13日の金曜日に輸血もありという話もしました。

研修医に連れられて戻ってきたオードリーを受け取り、6時過ぎに病院を後にしました。

      ******

ギュスが2度の留守番を無事クリアしたことは既に書いたとおりですが、二日ぶりのオードリーとの再会に、ギュス、狂喜乱舞のお出迎えでした。

が、「アタシ疲れてるの!」っとばかり迷惑そうにスルーするオードリー。2匹の温度差に、思わず和んでしまったオーママです。

とにもかくにも、無事乗り切って帰ってきたオードリー、お疲れさま! 効果のほどは分からないけれど、先ずはゆっくり休んでちょうだい。(*^_^*)

1泊2日の病院暮らしでバリケンの居心地良さを思い出したか、帰宅後そそくさとバリケンにもぐりこんだオードリーでした。

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コメント(2) 
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前田 朋

オーママ、ほんとうにお疲れ様です。お疲れが溜まって、ご自分の体調を崩されませんように。といっても、動いてしまう愛犬のための行動なんですよね。でも、気持ちはいつでも明るく、楽しく過ごされることをお祈りしていますよ。
きっとオーちゃんが頑張っているのは、オーママやギュス君の元気な姿を毎日見ているからですよ。きっと、オーちゃんもそれに応えてくれますよ。心からお祈りしています。
(余談ですが)9月に突然、寄らせてもらうかも。いま、プチ社会人学生なもので、東京へ通っています。
by 前田 朋 (2012-07-15 08:18) 

ジャンニスキッキ

> 前田朋さん、
だいぶ暑さが本格化していますね。京都、暑いですよね?
こちらは蒸し蒸しでギュスがぁ~(>_<)
エアコンつけっぱなしだと私が冷えて。。(T_T)
オードリーは、やっとグロブリンが効いてきてるようで、
“座敷犬”レベルまで復活しました。!(^^)!
毎日冷蔵庫番してますぅ~♪

社会人学生ですか!私も30代半ばで2年ほど科目履修生として
都立大学で勉強しましたが、京都から東京まで通学する熱意、
凄いです。頑張ってくださ~い!(お会いできたら嬉しいな。。)

by ジャンニスキッキ (2012-07-16 09:15) 

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