オードリーの貧血 : 10月2日と12日の通院日誌 [病気]
先週の木曜日に山から降りてきて、金曜にオードリーの大学病院、それきり東京の家に居座っております。(^^ゞ 東京がすっかり秋めいて来たこともありますが、オーママ、引き続き不調でして、自分の病院もあるし、なんとな~くお山に戻りそびれてます。
ギュスのお肌も、いくぶん改善の兆しが見えてきているものの、本来“週2シャンプー”レベルなのに、ママが対応できないため10日に1回くらいしか洗ってやれないこともあって、なんだかな~な状態です。それでもここ2~3日でだいぶ湿疹や赤味が減ってきているので、このまま秋が深まればなんとかなるのではと期待してます。
それで、オーママ、どう具合が悪いかというと、今回東京に戻る前日から激しい眩暈に見舞われておりまして、気持ち悪いったらありません。
10年ほど前にも3ヶ月くらい眩暈が続いて、アレヤコレヤ検査(脳のMRIまで撮りました!)したものの原因不明、薬も効かず、その間、毎日「気持ち悪い~(;_;)」っとよろめきながら壁を伝って移動してましたが、今回も同じような状態です。
そんなこんなで、車の運転がとっても不安なんですが、散歩もすご~く気合入れてないと、デカ犬2頭引きなので大変です。でも、今週に入って、だいぶ目が回ってない時間が増えてきているので、なんとか終息に向かってくれたら嬉しいです。
というわけで、サボりにサボっているブログですが、このまま消滅したい気持ちに鞭打って(笑)、ほとんど忘れてるかも~な通院日誌、頑張ってアップしてみます。^^;
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<10月2日>
9月18日に8回目の輸血をしてPCVが26%に上がって以来、2週間ぶりの受診でした。
溶血スピードは日平均-0.21%と、僅かながら前回より速まっていましたが、先生としては、「だいぶゆっくりになっているね~」と。
そして輸血から2週間ということで、毎回輸血後に落ちる網赤が、やはり輸血前の1.8%から0.63%に下がっていたため、「少し造血刺激をかけてみようと思うのですが・・・エリスロポエチン(=ネスプ)を投与してみたいのです。ヒト製剤だから抗体を作る恐れが高いので、通常自己免疫疾患では使わないけれど、オードリーちゃんの場合、もう少し、本当にもう少し増えれば、輸血の間隔を1.5ヶ月~2ヶ月に延ばせるから、そうすれば後1年くらいは生きられると思うんですよ」とも。
エリスロポエチン製剤、仮に効果があったとしても、そう何度も使うことはできないそうですが、ま、ここは藁にもすがる思いでトライするしかないでしょう。採血から戻ってきて、今日はもう終わったと思っていたのに、皮下注射ということで、また処置室に拉致られていったオードリーでした。
その間に、ママは、「免疫抑制の方はこのままでいいですか?プログラフの増量、もしくはセルセプトの再開はしなくて大丈夫でしょうか?」と先生にたずねたところ、「う~ん溶血スピード緩んでいるから、エリスロポエチンの効果がでるかもしれないし、今回は投薬はこのままで様子を見ましょう」との仰せ。
2~3分で、研修医を引きずってゼーゼーいいながらオードリーが戻って来たので、お開きとなりました。
万が一日平均5%落ちたとしても、まだゆとりがあるだろうからということで、次回は10日後の10月12日の予約となりました。
<10月12日>
2日の受診後すぐに山に戻ればよかったんだけれど、3日にギュスを洗ったら、ママ、2~3日動けず、6日から山に戻りました。
この頃のお山は、東京の感覚だと、もう秋を通り越して木枯らしの季節みたいな・・・
朝方の気温は10度を割り込み、日中日差しがあっても15~6度、オードリーも、ギュスも、気持ち良さそうに動いていました。山暮らしの記事もいずれアップしなくちゃ、です。(動画もあるんだけど...)
気温が低いからか、動いている割には、オードリーの呼吸は落ち着いていました。そして、10月に入ってからというもの、すこぶる体調が良さそうでした。
半日仕事の通院、東京からの移動、シャンプーなど、日中休めない日が続くと、さすがに疲れた様子で、オネショなんかもありますが、発症の少し前頃から始まった、排泄の際の括約筋のしまりの悪さによるお尻ビチョビチョや、糞切れの悪さがすっかり解消して、ほぼ病気が始まる前の状態に戻っています。
また、お腹の調子も1年ぶりに軟便から解放され、そのお陰か、体重も22キロ前後で落ち着くようになって、消化剤や整腸剤の服用を中止することができました。
更に、後脚の筋力が戻ったのか、神経が正常に働くようになったのか、階段などで踏み外しそうになっていた後脚が、しっかり蹴れる(?)ようになり、段差で躓くことがなくなりました。
これって、セルセプト止めたお陰なのかしら?
それとも、何かいい方向に向かう兆し?
あまり期待してもねぇ・・・
そんなわけで、20%切っていなければいいな~と思いながらの受診でした。
午後1時半の予約だったので、朝ご飯にありつけるのがだいぶ遅くなってしまうため、この日、ちょっとズルして、薬の服用という口実で通常の半分くらいのご飯をあげちゃったのですが、特に検査値に影響は無かったようです。
でも、主治医に呼ばれたとき、何故か結果シートはCBCのみで、肝酵素などの化学生検はスルーされていました。
なのに先生、「溶血スピードは前回と全く変わらず日平均-0.21%、PCVは20.9%です。プログラフ増やしてみましょうか?残念ながらエリスロポエチンは効かなかったみたいだから・・・」と。
そこで、「増量の前に肝酵素の値を確認しないと・・・ブツブツブツ」とママ。
「あっ、そうですよね~(研修医に向かって)血液残ってる?」「いいえ」「済みません、もう一度採血させてください」というわけで、再び採血され、しばし結果待ち。
3時過ぎに再度呼ばれて、「肝酵素、問題ありません。プログラフ、倍増は怖いから1.5倍(0.3mg/日)にしましょう」と。
ここで、薬価のことで少々話し合った結果、増量分(=0.1mg)として1包(=0.2mg)を2分割してプラス処方するところを、まとめて箱で(0.2mg×50包)購入した方が割安になるということになり・・・しかし、家のスケールでは0.1mgなんて測れないから、毎日0.3mgではなく、二日で0.6mg(1包=0.2mgを16時間ごとに服用する)という方法になりました。
ただでさえ就寝前かつ空腹時とか、空腹時かつ次の食事まで最低1.5時間とか面倒くさい投薬が、さらに複雑化することに。オヨヨ。(T_T)
でも背に腹は替えられません。日割りで出してもらうと1包約800円くらいの薬が、箱買いだと1包550円くらいになるのです。既に、デノシルもボトル買い、別の免疫調整剤も箱買いしていて、そうすると三分の二くらいまで薬価が下がります。
半月やそこいらのことならまだしも、半永久的に服用を続けるとなったら、少々面倒くさくても安さを取るしかありません。
でもね、1日1錠の薬、50錠購入するとなると、不安もあるのです。全部使い切れるのか?途中で逝っちゃったらどうするのよ?抗生剤とか整腸剤ならまだしも、免疫抑制剤じゃギュスが使うわけにもいかないし・・・なんてね。(いざとなったらママが使うってか!?=.=;)
余談ですが、この日は丁度ノーベル医学生理学賞が“iPS細胞”の山中教授に決まった直後だったこともあって、再生医療の話になって、ママが「血小板作れるみたいですね~」と言ったら、先生、「犬では既に赤血球を作っているという研究発表が先ごろ学会であったんですよ」と。
診療時間中で次の患者さんが控えていたから話し込むわけにもいかず、軽く受けて退室しました。ですので、これが獣医療として確立するための研究なのか、人での適用に向けた前段階(動物実験)のレベルなのか、詳細は伺っていませんけど、出来るものならオードリーを治験のための人(犬)身御供に差し出したい気分ですよ。
といっても、自己免疫疾患の場合は、移植による拒絶反応を抑えるという再生医療の主要な恩恵には預かれないのかな・・・自分のiPS細胞で造った赤血球だって壊しちゃうんでしょうから・・・それでも、細胞再生の過程で溶血のプロセスみたいなものがもっと明白になれば、治療にも役立つんじゃないのかな?
ずっとずっと先のことのように思っていたけれど、なんだか現実味を帯びた話になってきていて、ちょっと嬉しいかも。(^^♪
脱線してしまいましたが、引き続き溶血スピードが緩やかなこと、輸血から時間が経って網赤が少し上がってきていることから、次回は3週間後でもいけるかもしれないな~と皮算用したのだけれど、先生もママも、「3週間は不安だよね~」と顔を見合わせ、気持ち前倒しして18日後の10月30日の予約となりました。
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それから丸1週間経過した本日のオードリーですが、う~ん、やっぱり20%切ってきたかも~みたいな“白さ”と散歩での“ハァハァ”具合です。
でも、このところは“座敷犬”と呼ぶのが憚られる元気さで、お散歩も先頭切って歩いています。
このままいけば、輸血のインタバル2ヶ月も夢じゃないんだけどなぁ~どうよ、オードリー?
<本日のお散歩@早野聖地公園にて>
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