またしてもオードリーに受難が~(>.<) - 気管虚脱って。。 [病気]
2週続けて大型台風が列島を通過していきましたね。オーギュス地方、前回は市内の一部で避難勧告が出て夜中にメールやら防災無線で周知に大童の行政でしたが、今回は避難準備情報のみでした。でも、風雨の強さからすると、オーギュス家周辺に限って言えば今回の方が強かった気がします。皆さんの地域はいかがでしたでしょうか。
台風一過の今朝、空は晴れ渡っていましたが、爽やかというより、暑いっ!という感じで、ギュスは毛皮が邪魔だ~と文句垂れてます(昼前からエアコン稼動...=.=;)。
そして、オードリーですが、前回18号襲来の直前に調子が悪くなったため、今回も心配したのですけど、咳発作や呼吸困難といったシビアな症状はでなくて、ホッとしています。
というわけで、後日別途アップすると書いた“気管狭窄”について、今までの経過を記しておきます。
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先日の“通院日誌”で書いたとおり、大学病院で待ってる間に横になって眠ってしまったかと思えば、夏が戻ってきたかのような暑さの中、帰りに立ち寄った小山田緑地で頑張っちゃったオードリー、帰宅後はご飯と排泄以外は全てスルーして布団で丸まっておりました。
ま、発作で(前回記事参照)疲れが溜まっているんだろうと、そっとしておいたのですが、同じ姿勢をキープしているのが辛いみたいで、頻繁に体位を変えようと動きます。すると、気温が高かったこともあるんでしょうけど、起き上がるのは元より、ちょっと姿勢を変えただけでもハッハッと呼吸が荒くなり、立ち上がって数歩移動しようものなら、散歩でグイグイ引っ張ったときのように呼吸が乱れて、かなり息苦しそうにしていました。
また、就寝のとき2階に上がるのを散々躊躇していたので、置いて上がったら、階段の上り口に佇んで呼吸を荒げ、ママが迎えに降りてくるのをひたすら待ち続けてる様子でしたので、降りていって抱っこで連れて上がりました。腰抜けそうでした~>.<;(こうなるのを懸念して、ギュスは最初から2階に上げない生活をしています!)
夜間、安静にしているにしては呼吸数が多かった(3~40回/分)ものの、異変が起きることもなく朝を迎えました。
が、やっぱり階段がネックで、降りられません。
実は階段の昇降に関しては、9月に山から戻って間もなく、ひどく躊躇するようになっていました。そして、ためらい方が、関節の具合が悪かったときと微妙に違うのです。
関節の具合が悪い時には、先ず下りをためらうようになり、降りて来れなければピーピーと鼻鳴きしてママを呼びますが、今回は、上がるときに踏ん切りがつかない様子でした。
上り口で、何度も体を前後させて反動をつけて踏み出そうとするのですが、でも踏み切れない? 何度目かにやっと踏み切ると、通常は2階までいっきに上りきるのに、中段で一休み、息切れして呼吸を整えてる感じなんです。
それに、関節の不調のときは、散歩では、ママが制止しないと、上りはけっこう上がって行こうとするのですが、9月の下旬くらいから、ママが制止する前に、自ら階段を避けようとしていました。(たとえば近所の公園で、普段は家から近い階段の入口に向かうのに、階段下を迂回するかのように道路の反対に引っ張りながら通り過ぎ、階段ではない方の入口に向かうとか...)
また、昇降の際、ママに助けを求めるとき、鼻鳴きがないのです。ハッハッと荒く呼吸するだけ。声を出すのが苦しいのかな~なんて。^^;(鼻鳴きについては、日常のほかの場面、例えば、バリケンでご飯を待ってるときなども、これまではピーピーやかましかったのに、無言(?)でハァハァみたいな...)
話が逸れてしまいました。
要は、10月4日は、朝から何かにつけ息苦しそうにしていまして、ご飯は完食したものの、いつもならママが食事していると足元にやってきておこぼれに預かれるのではと虎視眈々なのに、布団でふせたまま、台所での挙動にもほとんど反応しないし、何より、表情が憔悴しきった感じで、目が虚ろでした。
で、そうこうするうち、あんまりグッタリしてるので覗き込んだら、半眼の状態で眠っていたんですけど、なんと瞬膜が上がってきてるではありませんか!話には聞いたことあるけれど、ウチの犬で実際目にしたのは初めてだったので、なんかドキっとしてしまいました。(後日かかりつけの先生に話したら、瞬膜が出てくる時は体調イマイチのことが多いようだとか...)
咳は出ないし、呼吸も、安静にしていれば30回/分前後でしたけど、ちょっとした体位の変換だけで息切れする状態が終日続きました。
前日の大学病院のやり取りでは、“気管狭窄の疑い”程度で、もし“気管虚脱”による狭窄だとしても、加齢による部分もあるので、今日明日どうこうはないから~みたいな話でしたので、詳細な検査も4週間後でいいかと考えていたのですが、なんか、日常生活での息切れの症状が気になりだしてから、咳発作と呼吸困難、そしてちょっとした動きで激しく息切れ、さらに(消耗するからか)突如のグッタリ感と、たった1週間であまりにも元気がなくなってしまったオードリーを見ていたら、ママ、あれこれ心配になってきて、午後から“気管狭窄”のことを調べまくってしまいました。
で、調べているうちに、院長先生が呼吸器外科を標榜する“アトム動物病院”のHPに“気管虚脱”についてアップされているのを見つけたのです。(さらに詳しいことが知りたい方はコチラ)
素人目には、(大学病院の主治医の先生が説明されたとき描かれた図からすると)このHPによればオードリーはレベルⅢ(Ⅰ:軽度 → Ⅳ:重度)くらいじゃない?
歳とともに緩やかに進行していくにしてはここ1ヶ月くらいで急激に来てる気がするし、う~ん、大学病院の先生には悪いけど、とりあえず“専門医”であるこちらの病院を受診してみようと、翌日(この日は休診)電話したら8日に予約が取れました。
ところがですね・・・
日曜の夕方くらいから少し動きが戻ってきていたオードリー、月曜の台風の通過に合わせたかのように、いっきに元気を取り戻し、呼吸も10月3日以前くらいの状態(少々の動きでは息切れすることはないレベル)に戻り、安静時の呼吸数もすっかり通常(14~5回/分)に戻ってしまい、散歩もまずまずという感じに。
ま、具合が良くなるのは嬉しい事なんですけど、具合が悪い時に診てもらいたかった?
大学病院の先生に、とりあえず首輪をハーネスにしてといわれたものの、この日(6日月曜)はまだ届かなかったから、引っ張らせないために別々散歩でしたが、貧血の発症以来丸3年好き勝手にさせてきたツケは大きくて、ちょっとやそっとじゃママの歩度に合わせて歩くなんてできやしません。
それでもここは頑張りどころ、昔々の“お散歩トレーニング”を思い起こして、3歩進んで2歩下がりを繰り返しながら、とにもかくにも、よろずの刺激の中でもママの声に耳を傾ける練習をして、両者ヘトヘトになって帰ってきました。(オードリーペースなら10分ほどの道のりを45分!)
翌7日、頼んでいたハーネスが届いたのでさっそく試着。
なんか気乗りしてないオードリーでしたが、「ちょっと着てみる?」と近づけたところ・・・
ドビュ~ンと逃げていきました。
なんたって、身に付けるもの一切合財ノーサンキューのオードリーです。(-_-;
お散歩に行きたくなると自分で首輪やリードを咥えて来るとか、リード見せるとお散歩だと思って喜んで飛んでくるとかいう話は、オードリーに限っては全く当てはまらないどころか、どんなに散歩に行きたくても、ウェアなんぞ手にしようものなら部屋の奥に逃げていくので一苦労です。(ふつうの首輪だけは渋々つけるようになりましたけど...)
「可愛いよぉ~すっごく似合ってるわぁ~♪」と猫なで声でおだてて、どうにか試着。
ところが、ストラップをどう調整しても、喉に負荷のかからない状態になりません。それでも、このハーネス、胸側にもリードをかけられるような仕様だったため、少しはいいかな~と思ってこれで二日ばかり散歩しましたけど、8日にアトムで診てもらったとき、これじゃ全然意味ないと却下されました。(T_T);
さてさて、当のオードリーは、7日も特に問題なく過ごし、元気度も普通に戻って、やっぱり受診は早まったかな~なんて思ったり。
でもせっかく予約したのだからと、10月8日、長時間一人留守番のできない誰かさんも同伴して、板橋まで1時間半かけて出かけて行きました。(駐車場が1台、待合室の様子なども分からないので、ギュス同伴という事から、またまたラウルスママさんに同行して頂きました。ありがとう!)
運よく病院脇の駐車場に停められて、みんなで院内へ。しかし都内の個人病院ですから、待合室はギュスが伏せたら足の踏み場が~みたいなことになりましたけど、ラウルスママさんが見ていてくれたので、先生とじっくり話すことが出来ました。
2012年の11月、初めてオードリーの呼吸に違和感を覚えた頃に遡って、現在までの経過を話し、その後レントゲン撮影による精査という流れでした。
話の段階から気管虚脱の疑いが濃いな~という見立てでしたが、画像診断の結果、気管虚脱で間違いないということでした。
診断には、呼気・吸気・前脚を前方に伸ばした状態・逆に前脚を後方に引いた状態などで5~6枚のレントゲン撮影をしていて、姿勢によって若干気道の太い細いはあるものの、虚脱のレベルは平均でⅢであると。
HPを見たときからそんな気はしていたのですが・・・orz
そして、こちらを受診しようと決めた理由として、院長先生が気道虚脱に対して外科的アプローチを試みていて(これまで扱った症例は400以上だとか)、その術式が(オーママ的には)説得力のある方法に思えたので、オードリーが適用ケースなのか、その場合、手術できる状態なのかを聞いてみたいということがありました。
そこで、「手術適用というような状況なんでしょうか?」と訊ねたところ、「11歳半という年齢や溶血性貧血の治療中ということを考慮しないのであれば、即手術した方がいいレベルだと考えます。ここへきて立て続けに症状が出てはいるけれど、この病気は無症状のまま進行しているケースが多くて、オードリーもすごく若い頃から始まっていたのかもしれません。高齢ですと病気の進行は緩やかというのが一般的ですから6ヶ月くらいは様子を見てもいいかもしれません。ですが1年2年という時間はないと思っていてください」との答えでした。
免疫抑制剤によって免疫が落ちているため、日常生活でも些細な事で感染症にかかり、それが重大な結果に繋がるのを一番心配しているわけで、たとえ寛解状態であっても、メスをいれたら傷の治りは健常犬に比べて数段劣るだろうし、呼吸器疾患ということで、麻酔も慎重にならざるを得ないとのことで、即決できるはずもなく、症状が急激に変化するようなことがなければ半年後に再受診になりました。
が、診察室を後にするとき、院長先生が、「聴診器あてたとき、ピューピューという笛のような、そう喘鳴みたいな音が聞こえるんですよ。11歳でしかも病気とは思えない元気だけど、実際は相当苦しいと思いますよ」と仰った言葉が、オーママ、すっごく引っかかっちゃって・・・
オーママ自身喘息持ちだし、母は肺がんで亡くなっていて、呼吸器疾患の苦しさを体験しているので、う~ん、オードリーが、あの“酸素が足りない!”という感覚を味わっているのだとしたら可哀想だな~と胸が締め付けられる思いでいっぱいになりました。
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帰路も悶々とした気持ちだったのですが、翌日がオーパパの手術とあって、なんだか頭がとっちらかっていたため、結論は棚上げ。
とりあえず受診したことを大学病院の主治医に連絡し、アトムの先生からの診断所見は後日郵送されるそうだから、そしたらまた報告すると伝えましたが、大学病院の先生は「手術については慎重に」って。
貧血でお世話になっている大学病院も含めて、一般的に、気管虚脱に対しては、内科アプローチ(気管を支える軟骨を強化すると思われる投薬、気管を狭める要因となる咳や炎症を鎮めるためのステロイドや鎮咳剤の投与etc.)が第一選択肢で、外科的アプローチには懐疑的なようです。
が、海外のDBも含めて文献をあさったところ、近年外科的アプローチも試みられていて、大きく分けると、気管内にステント留置して内側から気管を支える方法と、気管の外側に正常な気管の骨格にそったプロテーゼを装着して崩落してる気管を引き上げる方法の二通りがあって、気管内から支える方法はあまり芳しい成果を上げていないということが見えてきました。
アトムの米澤先生の術式は気管外から支える方式でして、素人的には納得できるメソッドに思えるし、先生によれば、2000年以降400例以上の手術を行っていて、成功率96%、長期維持の記録は13年超で継続中だとか。
諸々の条件がなければ、手術に踏み切りたいのが人情ですが・・・
実は、いくつか気にかかっていることがあります。
元々、気管虚脱というのは、ミニチュアやトイといった小型犬が頻発犬種で、アトムの先生が説明で引き合いに出されたケースも小型犬でした。そして、手術で埋め込むアクリル製の装具を実際見せて頂いたのですが、犬の気管のサイズに合わせて一つ一つ製作するとのことでしたが、この日触れたのは小型犬種サイズと思われる物だけだったため、オードリーのように径が2cmほどになった場合、強度はどうなのかな~というのが一点。
そして、聴診器の音がかなり苦しそうだったとのことでしたが、後日(10日)、かかりつけに行ったついでに話をしたら、聴診器をあててくれて、この時はまったく正常な音しか聞こえないというのです。日に日に状態が良くなっていたので、8日の受診のときには苦しそうだったのが正常になっていたのでしょうか。だとしたら、やっぱりしばらく様子見でいいのかな~?というのがもう一点。
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この1週間、日常生活では特に顕著な息切れはなく、咳発作や呼吸困難もなく、異常事態から明日で2週間が過ぎようとしています。
腰仙椎障害(馬尾症候群)で尻尾がおかしくなって、整形外科の先生に「できれば手術なんだけど、病気があるからね~」といわれたのが今年の6月。なのに半月ほどですっかり復活、今じゃ以前同様ブンブン尻尾振り回しているオーちゃんだから、今度も、次回大学病院でレントゲン撮ったら狭窄がなくなっていた、なんてことになったらいいのだけれど。
そんなママの心中を知ってか、知らずか、オードリー婆ちゃんは、新調したものの却下されたラフウェアのハーネスに替えて、イージーウォークハーネスでママを引きずり倒さんばかりの勢いで引っ張りまくってお散歩してます。
(photos by ラウルスママさん)
そんなに引っ張ってると、また咳が出るよ~! 今度発作が起きたら、ママの薬吸わせちゃうぞ~なんてね。^^ゞ
大学病院の先生は、咳で気管の炎症がひどい場合などは、ネブライザーで気管拡張剤などを吸入させる手もあるけれど、虚脱自体は不可逆的なものだから薬は期待できないといってましたが、息苦しそうにしているのを見るとなんとかできないのかな~と。
人間みたいに酸素ボンベ引っ張って動き回れる訳じゃないし、何かしてやれるとこないかなぁ~??
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オーパパの手術も無事終わって(残すは胆嚢がんの病理検査のみ?)、ここ数日でオードリーも落ち着いてきたから、オーママもやっと平常心に戻り、ブログを書く気にもなりましたが、先週は、ホント、思考回路プッツン状態でした。
そんな時、またまた励ましてくれたワン友さんたちに、深く感謝です。
9日、オーパパの手術当日には、月イチのオードリーのマッサージにみえたゆうさんが、パパの手術が終わる頃まで付き合ってくれたり、入れ替わりで、東京出張だったからと、7月にお世話になった京都の前田さんが帰路わざわざ立ち寄ってくださったり。そして、ラウルスママさんには、毎度お世話になりっぱなし。
いつも支えてくれて、本当にありがとうございます。お陰さまで、オードリーの新たな病気についても、ママ、冷静に対応していけそうです。m(._.)m
「頭冷やして、よ~く考えてね!」
こんばんは。オーちゃん、ギュスくん、突然立ち寄らせていただいたときは、バタバタと失礼しました。
でも楽しかったわー。また寄らせてくだあいねー。
台風の被害はありませんでしたか? 京都は風が強くて、庭の植木鉢などが飛びましたけれど、それ以外はなんとなく過ぎた感じです。
一気に気温が下がり、犬たちはやたら元気です。
オーちゃん、ギュスくんにとっても快適な季節ですね。
オーパパも無事退院、おめでとうございます。一安心ですね。
オーママの疲れが出ませんように。
by 前田朋 (2014-10-15 19:08)
> 前田朋さん、
お忙しいなか、わざわざ寄っていただいてありがとうございました。
オーギュス共々嬉しいサプライズでした。機会があれば、是非また!
台風、こちらは18号のときより風がありましたが、我が家の周辺は
特に被害もありませんでした。気温のアップダウンが日替わりで、
ギュスが一番こたえてる様子です。昨夜はかかりつけで注射される
羽目に。。不整脈と涎の関係がわからず、先生も困り果ててます。
そちらは紅葉が始まったでしょうか? 実は昨日日帰りで山にいって
来たのですが、あちらは月末あたりが見頃のようです。その頃いけると
いいのですが、なかなか。(^_^;
by ジャンニスキッキ (2014-10-17 09:06)