受難続きのオーちゃん!- 馬尾症候群ていうやつ? [病気]
今日は午前中ママの通院日というわけで、朝5時半から念入りに散歩。帰宅収納していたらパラパラっときましたけど、すぐに上がって、昼前から降りだす予報だったのに、病院から帰ってきた2時過ぎにもまだ降っていませんでした。
が、3時頃からゴロゴロポツポツ。先ほどはかなり近くで落雷したのか地響きが・・・眠り呆けていたギュスが飛び起き、オードリーはママにぴったり引っ付き虫。
雷雨になる前に帰ってこれてよかったです。(*^_^*)
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さてさて、6月6日の大学病院受診の際、先生方は「とっても元気ですよね!」って仰っていたけれど、オーママ、実は5月の下旬くらいからオードリーの様子がな~んか違うと感じていました。
散歩もグイグイずんずん相変わらずだし、食欲バリバリ、どこから見たって11歳のレトリーバーとしたら充分元気なのですけど、な~んか違うんです。
で、ちょうど1週間前、6月17日の火曜日、近所のかかりつけでギュスの皮膚と目の炎症を診て貰いついでに、オードリーも連れて行きました。
かれこれ1年くらい、毎月1回(多い時は2回も!)肛門腺を絞らないと溢れてくるので、この日も絞っていただき(ママだと何故かたいして出ません)、このところしょっちゅうギュルギュルいってるお腹の具合やら、全身チェック(触診・聴診)やら、丁寧に診ていただいたのですが、かかりつけの先生も「特に問題はないですね~元気じゃないですか?」って。
う~ん、でも違うの!
そして翌水曜日。
朝の散歩から帰ってきて、玄関前でお座りしたら、左後肢が外に開いて、右は流れ気味。
<同じ日の朝食前に撮った写真。脚もですが目の上の辺が緊張してるよね?>
<脚の部分のズーム>
この体勢をとるときは、ちょっとお疲れということもあるけれど、股関節もしくは足腰に難があることが今までの経験から分かっています。
春頃からガンガン歩きすぎて関節に炎症でも起きてる? それとも、単にお疲れで崩れてるだけ??
ところが、体を拭いているとき、尻尾を持ったら「キャイン!」と悲鳴をあげ、その後は逃げ腰。こりゃ~何かあるな、と確信したものの、今始まったわけでもないし、少し様子見てみる?
な~んて思っていたら・・・
お昼過ぎにトイレに行ったとき、なんか変な感じがしたので、よく見ると、尻尾が股の中に入った状態でしゃがんでいて、そのままチッコして尻尾がビチョビチョ。
オードリー自身は気付いてないのか、特に気にする様子ではなかったけれど、とりあえずトイレルームでステイさせ、蒸しタオルを用意してきて拭いてやろうとしたら、またもや悲鳴。
しかも、自力で尻尾をコントロールできない(持ち上げられない・振れない)様子。
アチャ~これはアウトだ、ということで、午後、世田谷の整形の先生の元に走りました。
午後一番乗りだったので待合室には誰もいなくて、顔をだした先生、すぐに「おや?」という表情。
「とりあえず歩様を見ましょう」と外に出て、脚側で行ったり来たり+左右のターンなどしてみせました。
「尻尾が全然動いてないね~急激になったの?」と聞かれたので、昨日まではどこか違和感があると感じたけどハッキリは分からなくて、ただここ数日元気がなく(飼い主目線!)、寝てる時も眉間にしわを寄せて丸まっていて、どこか痛いのかな~みたいだったのが、今朝からはカクカクシカジカ(上記に書いた通り!)と説明しました。
すると先生、「おそらく腰仙椎障害、いわゆる馬尾症候群というやつだと思います。とりあえずレントゲン撮ります」とオードリーを連れて奥の部屋に消えました。
この病院はレントゲン機器がフレキシブルなタイプで、犬の位置をキチキチに固定しなくてもOKでして、一度も鎮静や麻酔をかけたことがないのですが、この日も問題なく撮れました。
そして画像を見ながら説明してくれたところによると・・・
3年前の画像と比べると、明らかに仙骨周辺の炎症が酷くなっていて、オードリーの“痛みの表現”や尻尾・後肢の動きから、まず腰仙椎障害で間違いないけれど、稀に腫瘍ということもあるので、確定診断にはMRIとCT撮影が必要とのこと。
さらに、この状態だと、通常なら手術を勧めるところながら、オードリーは免疫抑制剤を服用していて感染が怖いから気乗りしないんだな~内服で様子見るかな~でも尻尾全然動かせてないというか、ダラ~っと下がりっぱなしだよね、と考え込んでる様子。
この手術では、仙骨に穴をあけて厚くなった靭帯を包む鞘が動くスペースを確保した上で(と言っていたような...)、その穴にセメントを詰めて調整、そして尻尾の付根の骨がふらつかないように仙骨にビスで固定するそうですが、この埋め込む素材、特にセメントで感染症が起きるリスクが結構高いのだとか・・・
もし手術する方向で考えるにしても、しっかり無菌に保てる手術室でやりたいから、となると大学病院がいいし、貧血の件とトータルで検討する必要があるので、まずは麻布の主治医と相談してみて欲しい、と。
とりあえず鎮痛剤を出してもらうことになったのですが・・・
ここでまた薬の飲み合わせなどアレコレ検討して、現在ステロイドは入っていないからということで、NSAIDのリマダイルという消炎鎮痛剤が処方されました。
朝はまだチョロチョロ動いていたオードリー、病院を出て車に戻ったら、もうグッタリ。即伏せて家に着くまで浮かぬ表情でした。(たぶん痛くて眠ることもできなかった模様)
そういえば、2~3日前から、夜、何度も立ち上がってはドタバタやっていたのですが、室内限りなく熱帯夜状態(明け方やっと24度くらいに下がるもののほとんど25~6度?)で寝苦しいのかな~なんて思っていました。でも、きっと痛くてぐっすり眠れなかったのだと思います。
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ハァ~今度は手術かいな、と暗い気分で薬のことなど調べていたら・・・
リマダイル、副作用については良くない評判もチラホラ。でもよくよく調べてみたら、ま、特別リスクの高い部類ではなさそう。しかし、COX2に選択的に作用するタイプのNSAIDなんですわ。リマダイルは犬用だけど、オーママ、人用のこのタイプの鎮痛剤で、かつて薬物性間質性腎炎になってるんだよね~プログラフが腎毒性のある薬なので、長期併用になったらどうなのよ?みたいな懸念が。
麻布の先生と話はしたものの、麻布の整形の先生が捕まらないのか、その後連絡のないまま数日が過ぎ・・・
が、薬を飲んだ翌朝から、なんとオードリーの尻尾が少し上がってる?!
とりあえずお尻と尻尾の間に空間ができてる。
散歩も問題なく(「安静がいいけど無理だよね~オードリーに任せていいよ」って言われてました。^^;)、チッコの時も一応後に伸びていたので、軽く摘んで支えてやったら濡らさずにできました。
水曜の夜から鎮痛剤を1日2回服用して、金曜朝には尻尾が動くようになって、表情からも眉間の皺が消えました!
土曜日にはワン友さんと一緒に薬師池に散歩に行って、尻尾もけっこう振ってました。
でもちょっと張り切りすぎたのか、土曜の散歩の後は、また少しどんよりして丸まってました。
そして雨の日曜、丸一日休養したせいか、月曜は限りなくいつものオードリーになっていました!
この日は、再び整形の先生を受診することになっていたため、午前中に出かけました。
そしたら先生、「おぉ~こないだと全然違うじゃん!薬が劇的に効いたみたいだね~@@;」って喜んでくれました。
「これなら薬をいったん休んで、それでぶり返すかどうか様子見てもいいんじゃない? ただ、腫瘍のケースでも症状(=痛み)が出たり引っ込んだりはあるので、頻繁に繰り返すようだったら、手術はさておき、一度MRIは撮った方がいいと思います」と。
この日は、また痛みが出たときのために追加のリマダイルを貰って帰ってきました。
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最初に受診した先週の水曜は、ママが2階の寝室に上がっても、オードリー、1階のリビングで寝ていました。いつもならママが上がると、どんなに熟睡していても察知して着いてくるのに、この晩はぐっすり眠っているようでした。
が、上がって10分もすると、階段の下でピーピー言ってるのが聞こえてきました。どうやら「階段が上がれないから抱っこ!」といってるようです。降りていって、抱っこで2階の寝室にお連れしました。(+_+)
それが二晩続いたのですが(朝も抱っこで降ろしました!)、金曜には自力で昇降できるようになっていました。
う~ん、薬の威力なのか?
とりあえず、昨日の夕方から鎮痛剤を止めて様子見中です。
このまま落ち着いてくれたら嬉しいけど・・・
でも、実はママ、腰仙椎障害もさることながら、色々気になっています。
というのは、3年前の春先から今頃にかけて、な~んか変、何かが違う、ということで、頻繁にかかりつけに相談していたのです。
当時(オーちゃん8歳!)はまだアジもやっていたし、足腰のことは特に気にしてまして、それで今回比較したレントゲン写真も撮っていたわけです。
その当時、やはり座り方が流れたり、オシッコの切れが悪かったり、走ったときに気持ち身体が傾いているようだったり・・・何か変だったんです。
で、レントゲン撮ったら、馬尾周辺に軽い炎症があるといえばあるけど即対応が必要かとういうと微妙、みたいなお話だったため、マッサージとか、関節のサプリ(グリコフレックスのステージⅡ)の服用を始めたのもこの頃だったと思います。
そんなこんなで、なんだかスッキリしない状態で夏が過ぎ、そして、夏の終わりに溶血性貧血を発症したのでした。
俗に馬尾症候群と呼ばれている腰仙椎障害が何故起きるのかは特定されていないらしいですけど、関節周辺の炎症って、ママの経験則では、自己免疫疾患の症状であることが多いような・・・
この手の炎症が起きるときは、既に免疫系が暴走し始めているのか、それとも、炎症によるサイトカインの大量放出で免疫系のバランスが保てなくなってしまうのか、その辺の事はママには知りようもないし、全く関連はないのかもしれませんけど、6月の血液検査の値が若干落ちていたこともあって、オードリーの体調が、なんか良からぬ方向に動きだしているのではないかと、ちょっぴり気が滅入っているオーママです。
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塞ぎこんでいても仕方ないので、今まで人任せ(月1ペースで、DSCのゆうさんにお願いしてます)にしていたオーちゃんのマッサージ、ママも少し真面目に取り組んでみようかな~と考え(ギュスケアタイムを削るってこと?)、こんな本をポチっとしてみました。
前々から“欲しいものリスト”には入っていたのですが、やっと踏ん切りがつきました。(^^ゞ
ゆうさんが施術しているときにポイントなど教えて頂くものの、オーママ、けっこう理屈から入るタイプでして、この本、マッサージの実践編の前に、犬の骨格系・筋肉系・神経系、それと、解剖学や生理学をコンパクトに纏めてありまして・・・
オーママみたいなタイプにはビンゴだと思います。
もう1冊は・・・
東洋医学(漢方・鍼・指圧)を犬猫に適用する際のポイントを纏めてあるというか・・・
でも、東洋医学の根本(陰陽五行とか八綱辨証)の解説から始まって、経絡とかツボの位置なんかも図解で載っていて、じっくり読めばだいぶ助けになりそうです。
とはいっても、仕入れた知識を実際に適用するには実地で教えを請うのが一番というわけで、ゆうさん、これからもヨロシクね。
<“な~んか違う”と感じた日のオードリー!(特に変わりはないって??)>