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OPDESな週末 - その1 チームテスト受験編 [競技会]

先週の“嘔吐騒ぎ”の一件で散々思案したものの、薬と食事のお陰で体調もだいぶ戻ってきていたため、チームテストとアジリティ競技会の参加は、金曜日のレッスンに行った様子で決めることにした。

そして金曜日。午前中の散歩&トレーニングの感じはまずまず。で、午後から学校に行くと、先生が出先から帰っていなかったので、学校の前の道路で自主トレしてみた。(相変わらず、車から降りるのを渋っていた...)

かな~り緊張していたけど、それなりに“待て”も“脚側”もできていた。

じきに先生も帰ってみえてレッスン開始。この日のメニューは、本番前日ということで、チームテストの練習。例のごとく校庭に入ったときはガタガタ震えてたし、テンションはメチャ低かったけど、それでも、それなり(?)に動いていた。

で、先生の結論は、「練習のつもりで出てみたら~点数や合否は気にせずに普段どおりやって、とにかく最後までやりきることを目標にして!ただ、体調が悪いようだったら、その場で止めてもいいからね~」というものだった。

となると、ママの頭の中には、色々な情景が思い浮かび、それぞれの対処方法をシミュレーションすることになり、次から次へと先生を質問攻めにしていった。すると先生、更に曰く、「ジャッジは大概の事では中断させずに、苦笑しながら見ていてくれるだろうから、練習の時と同じように、褒めたり矯正したりして、最後までやりきりなさい!」

「でもでも~ウチと組む相手に迷惑がかかっちゃうような事態になったときは、自分から中止をお願いできるんですか?」とママ。先生、呆れながら、「その時は、手を挙げてその旨伝えれば、止められます」と仰るので、やっと安心した(?)ママだった。

      ******

オードリーの体調もさることながら、試験の時に脱走しまくって、同じ組になった相手に迷惑かけたらどうしようという心配もあって、金曜の晩はなかなか寝付けなかった。ただでさえ、早起きが苦手なママは、ついに一睡もしないまま起床時刻の4時を迎えた。

オードリーはというと、「なんでこんな時間から起きてるのぉ~」と眠たそうに頭をもたげたきり、また眠りに落ちて行った。ママが下に降りて支度をしていたら、やっと起きて来た。たいして支度もないのに、あっという間に5時! まだ真っ暗だったけど、思ったよりは寒くなくて助かった。

途中、コンビニで朝食&ランチを調達し、会場の秋ヶ瀬公園に向う。志木を過ぎたあたりでやっと空が白み始め、会場に到着した6時半過ぎには、夜が明けていた。

さっそく受け付けに行くと、なんと、チームテストのレベル1は11時からだった。オードリー&ママの組は、予定では12時10分スタート。ヒェ~半日も待つの?!思わず先生に電話して、待ち時間の対策についてお伺いをたてる。

協議の結果、1週間前の平塚の競技会見学でのオードリーのテンションを思うと、リンクに近付くタイミングがけっこう難しいかも・・・という話になり、様子を見ながら、徐々に近づける作戦を取ることになった。しかし、当のオードリーは、なんだかやる気満々(?)という雰囲気。体調も特に問題無さそう。

とりあえず車から下ろして、朝のお散歩タイム。すると、臭い嗅ぎまくりで、引っ張る引っ張る。テンションは悪くないけど、これはこれで集中させるのが難しいかも・・・練習しようにも、全然呼びかけに応じないくらい、気合の入った臭いとりだった。

そこへ、パピー時代にお世話になったPLAYBOWの森山先生が愛犬ボイシーと共に登場。10月のドッグ・ホリデー以来だ。もちろんオードリー、大興奮。挨拶させるべきか迷ったが、中途半端で置いておくとかえってよくないかと思い、一緒に挨拶に行く。先生は、ミスティも連れてきていて、2頭とも、チームテストのレベル2とオビディエンス競技の2に出るそうな。(全て午前中で、4回!)

競技&試験開始前に、まずはリンク周辺を歩き回り、その後、リンクからちょっと離れたところで軽く練習。悪くない。思い切って、“座れ待て”と“伏せ待て”でリードを置いて30歩離れてみる。特にキョロキョロしてる風ではない。

ところがここで、秋ヶ瀬名物(?)のドラムの練習音が鳴り出した。隣のグランドの駐車場でやっているのだけど、こっちまで響いてくる。すると、オードリー、「ムムム、何だ?」と警戒モード。

でも、すぐに音のことは忘れて、臭い嗅ぎ。(爆)

チームテストは第2リンクでレベル2からスタート。オードリーをいったん車にしまい、ママは見学。なんと、森山先生&ボイシーペアは第1組。さすが本番慣れしてます。淡々とこなしていきます。

そして、第2組には、PLAYBOWスタッフの木太さんとボンドペアも登場。

ここからは、いよいよオードリーのお受験レポートです。長いですが、オードリーの初受験なので、記録のために細かく書きます。写真もないし・・・退屈だと思いますので、興味ある方だけ、お付き合い下さい。(^^ゞ

      ******

この後、30分おき位にオードリーを車から出しては、歩いたり、練習したりして、徐々に競技の行われているリンクに近付いていった。でも、心配していたような“脱走モード”に入ることなく、いい感じ。おまけに、臭いもひと通り嗅いでしまったからなのか、妙に落ち着いてリラックスしてるではないか!

そんなオードリーを見るうちに、ママは、「これは行けるかも・・・」なんて思い始めたけど、「いやいや、とにかくやり切ることを目標にして、欲は出さない!」と言い聞かせて、出番を待つ。

いやぁ~それにしても長かった。結局、どんどん押して、出番が回ってきたのは1時半頃だった。ついに前の組が始まって、オードリー&ママもリンクの入口で待機。キャ~なんか緊張してきた。平常心、平常心と唱えながら、ついに出番となる。

オードリーペアと一緒に受験するのは、オードリーより半年ほど若いラブの女の子。これがまた、オードリーより更に一回り小振りな線の細そうなラブちゃんで、我が家的にはラッキーな組み合わせだった。

申告っていうの?初めにジャッジ(男性)のところに行って、握手して、名前と受験番号を確認するんだけど、競技会の見学に行くたびに、「あ~みんな大人しくお座りしてて偉いな~」なんて思っていたら、オードリーもちゃんとお座りしてるじゃない!ちょっと安心?

奇数番のオードリーペアが先に作業をすることになり、スタートラインへ。そして、相手のラブちゃんペアは“休止”の場所に移動して、いよいよ試験開始。

まずは“紐付き脚側”から。

最初はいい感じで歩き出したんだけど、15歩くらい行ったところで、なんか気になる臭いが入ってきたらしく、そこからはマイペース。時々地面をクンクン。声かけしようかなと思いながら反転ターンへ。すると、正気に戻ったオードリー、この後、歩度の変更は、速歩・緩歩ともバッチリ。

「キャ~偉いわ~」なんて喜んだのも束の間。2回の右直角ターンの後、20歩で反転ターン、さらに10歩で指示無し停座なのだが、この停座が、座ったんだけど、お尻が斜めに離れてる。

次の“群集”の八の字では、一番リンクの端に近い人を外回りで回ったのがアダとなり、大きく膨らみ、さらに、意識がリンクの外に行ってしまった。ここで遂に、「オードリー、付いてだよ!」と声をかける。すると、内回りはしっかり付いてきて、“群集”の中心での指示無し停座は、ぴったり横に付いて綺麗に座った。

お次は、“座れ待て”させて30歩離れ、ジャッジの合図があったら戻って、犬の後ろを回って、基本位置に立つ。本当はいけないんだろうけど、離れながら、ママは、つい振り返ってチラ見。オードリーは、微動だにせずお座りしていた。終点で振り向いた時も、落ち着いている様子だった。近付いていくと、ニコニコしている。ママ自身もなんとな~く表情が緩んでいるのに気付いた。

そして今度は、“伏せ待て”させて30歩離れ、“召呼”。この時、もしかするとジャッジの合図がある前にオードリーを伏せさせてしまったかもしれない。でも、特に何もいわれず、「どうぞ」とだけ言われたので、リードを置いて、離れる。今度は“チラ見”しないで30歩進んだ。

振り向くと、オードリーがリラックスした様子でこちらを見ていた。そこで、ジャッジの合図に従い「Here!」とコマンドをかけると、全速力で飛んできました~♪ いつもホーム・グランドなどではできるんだけど、学校に行ったときは、尻尾を下げ、欽ちゃん走りで辺りをうかがう様におどおどしながら寄って来るので、まさか本番で普段のドビュ~ンとすっ飛んでくるオードリーが見れるとは思っていなかったママ、ここでちょっとウルっときました。

ママの手前までくると、ブレーキで土煙があがるような勢いでピタッと正面に停座しました。そこで、1、2、3、と数えて、「(ヒールの)ヒ」と口に出したとたん、オードリーが動きました。「アチャ~待ちきれなかったか・・・」と思ったけど、何か様子が変? フライングしたとしても、手順がわかっているので基本位置に行くはずなんだけど、右に行ったかと思ったら、後ろに回ってる。で、左を見ると犬が居る!

一瞬、ママの頭は?????

休止中の相手ペアのワンちゃんが飛んできたのだった。ハンドラーさんが呼ぶも、戻る様子は無く、オードリーと一緒にママの周りをグルグル回りだしたので、仕方なくオードリーのリードを握る。ハンドラーさんが連れ戻したので、リードを持ったまま基本位置に座らせる。

ジャッジが「大丈夫ですか?」と聞いてきたが、オードリー、全然動じる気配も無く、落ち着いている。ママの方が心臓バクバクだわ!

今度はオードリーペアが“休止”の番。所定の位置に行き、ジャッジの合図で伏せさせ、10歩離れる。最初のうちは安定していたのだけど、相手ペアが“座れ待て”を始めて、ハンドラーが歩き出すと、これに気を取られるオードリー。でも動くことは無かった。

ところが、次の瞬間、休止している場所のすぐそば、リンクサイドの本部でガサゴソという音がした途端、オードリーに緊張が走った。ママの頭に、「救助犬試験の発砲を思い出したのか?」なんて不安がよぎった。「あ~早く終わって~」なんて思いも。

すると、それを察知したかのように、オードリー、すっくと立ち上がった。間髪を入れず、「ダウン!」とかなり大きな声でコマンドをかけると、バネ仕掛けのようにパタッと伏せた。やれやれ、10歩で助かった。

相手ペアは“伏せ待て”に入った。このペア、召呼がトリプル・コマンドになり、何度もハンドラーが呼ぶものだから、ママはその度にビクビク。でも、ここはオードリーを信じよう。見ると、先程の緊張は去った模様で、落ち着いて伏せていた。

相手ペアの作業が終了し、ママはオードリーの脇に戻り、ジャッジの合図で基本姿勢。胸を張ってママを見上げるオードリーを、と~っても誇らしく感じた瞬間だった。そして、ママの目からは涙がこぼれていた。恥ずかしかったけど、こえられなかった。

全て終了して、ジャッジから講評があった。

結果は、脚側:15点中11点、座れ待て:10点中10点、伏せ待て-召呼:15点中14点、休止:10点中7点。合計は、50点中42点で、Aセクション合格です。ヤッタ~~~!

内容についても、一つ一つ丁寧にコメントがあった。

ワンちゃん、とても楽しそうにやっていて、良かったですよ。(あ、ハンドラーさんも、と付け足されました。^^ゞ) “脚側”はリードでコントロールしていることがありました、注意してください。“座れ待て”の時、ハンドラーさん、ちらちら振り向いてましたけど、ワンちゃん、とても安定してましたよ。全く心配いりません。もっと信用してあげてください。“伏せ待て”も問題ありません。召呼も良かったですね。“休止”はダブルコマンドになりましたが、その場から動かなかったし、その後も安定していました。

今回は、Aセクションに続いて行われたBセクションも、チームごとに行われた。まずは別のジャッジ(若い男性)がママとちょっとした会話。オードリー、ちゃんとお座りしてます。(@_@。

次に、ジャッジが「ワンちゃんに触ってもいいですか?」と尋ね、「どうぞ!」と返事をする。ジャッジがかがんでオードリーの方を向くと、オードリー、「待ってました~」と尻尾ブンブンで近付いていく。でも、普段のような猛烈なタックルはなく、ヒンヒンとおねだり声を発することも無く、ただスリスリ。ジャッジも嬉しそうに、「おぉ~自ら挨拶に来てくれるのかい?」なんていってたくさん撫でてくれました。

二つ目の項目は、リンクサイドのギャラリーの間を縫って、相手ペアと一緒に“お散歩”です。少々引っ張ってもOKですし、声かけも普通にしてください、人や犬に対する反応を見るだけですから、とのこと。

柴ちゃんはじめ、たくさんのワンコが至近距離でウロウロしている中を、オードリー、時に引っ張りながら、時にアイコンタクトをとりながら、でも、ワンコや人に近づいていくこともなく、淡々と歩きました。

で、最後の項目は、ジャッジにリードを預け、ハンドラーは10メートルほど離れた駐車場の車の陰に隠れ、ゆっくり10数えて戻って来るというものでした。「えっ、初対面の人にリードを預けて、ママが消える?」かな~り不安でしたが、離れる前にお座りさせて、「ママ、ちょっとお買い物してくるから、いい子にしてて~」なんて声をかけました。

内心、「吠えるなよ~」と祈りながら、車の陰で10秒待って戻ってくると、オードリー、こっちを向いて、正座(?)してました。驚いたことに、いつもなら、あと1歩のところまで近付くと立ち上がってビョンビョン跳ねるのに、今回は、最後にリードを返してもらうまで、ずっとお座りしていました。

これにてBセクションも無事終了。講評は、3項目すべて“信頼できる”で、社会に迷惑をかけることなく暮らせるワンちゃんです、とのこと。

この後、ハンドラーの筆記試験を経て、チームテスト・レベル1全て終了。初受験、メデタシメデタシで幕を閉じたのでした~^o^

      ******

というわけで、あれほど気を揉んで、さんざん“脱走モード”のシミュレーションをしたにも関わらず、蓋を開けてみれば、あっけないくらいに落ち着き払ったオードリーだった。

たまたまオードリーのコンディションが良かったのに助けられた感はあるけど、ママとしては、ほぼ普段どおりに作業をやりきってくれたオードリーを褒めてやろうと思う。そして、ジャッジにも言われたけど、もっと信用してやろうと思う。

Aセクションもさることながら、Bセクションでのオードリーには、ホントに驚きだった。「やればできるじゃん!」と思った一日だった。そして、諦めずに続けてよかったとも思った一日だった。

ご褒美に、リンクが片付けられた広場で、思いっきり遊んでから家路についた。(^_^)

PS:
これで、めでたくアジリティのAG1度とJP1度を走れることになったのですが、アジの方はどうなったかと言いますと・・・明日に続く。

 


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Letomama

お疲れ様でした。
日頃の訓練&思いの結果ですね。
オーちゃん、やる時はやるのよ!って。
オーちゃんとオーママの信頼関係が築けている証拠だと思います。
すばらしい!!です。
by Letomama (2007-12-18 10:56) 

ジャンニスキッキ

> Letomamaさん、
ありがとうございます~♪
じき5歳になろうという今頃になって、チームテストのレベル1で
こんなに感激してるなんて、笑えますよね~
でも、色んなことがあって、やっとここまで来たと思うと、なんかね。。

ジャッジの「ワンちゃん、楽しそうでしたよ」という言葉で、
いっきに泣けてきちゃいました。(^^ゞ 
“普段どおり”ができればいい、というのが目標だったので、
たまたまかもしれなけど、今回はそれがクリアできて、嬉しいです。
by ジャンニスキッキ (2007-12-18 20:13) 

ラウルスママ

今日はお世話様でした。

オーママ、オーちゃん、おめでとう!!
続けることって大切だ、ってわかってはいるけど、今日のブログを読んで実感しました。
毎日の積み重ね、見習います。
by ラウルスママ (2007-12-18 20:48) 

kazumi

お久しぶりです。
学期末のいや~な仕事をやるのが嫌になり気分転換に遊びにきました。

オーちゃんすごいですね。おめでとうございます!!
日々のママさんの努力、そしてオーちゃんとの関係の良さが
発揮されたのですね。

ラクは、のんびり相変わらずの日々を過ごしております。
少し歳のせいで落ち着いてきたかな?という感じもします。
でもまだ幼犬に間違われますが・・・
by kazumi (2007-12-18 21:35) 

ジャンニスキッキ

> ラウルスママさん、
昨日は、お疲れ様でした~
師走のあんな天気のいい日に、掃除もせず・・・(^_^.)
でも楽しかったよね~♪

今回思ったのは、『諦めない』っていうことの大切さでした。
それと『継続は力なり』っていうことの再認識?
でも、やっぱりオードリーのコンディションに助けられたのが
大きかったと思います。いい時もあり、悪い時もあり、今後は??
by ジャンニスキッキ (2007-12-19 08:27) 

ジャンニスキッキ

> kazumiさん、
おぉぉ~っ! お久しぶりですぅ~
お忙しいこの時期に、お出で頂き、ありがとうございました~♪

このテストは、レベル1の場合、最後までやり通せば、たいていは
合格するみたいなんですよ。でも、オードリー&ママペアの場合、
ことは中々複雑でして・・・受験の許可を貰うまでほぼ1年かかりました。
(別に勝手に受けてもいいんですが、やっぱりね...)
そして、最大のハードルはオードリーの“ビビリ脱走”でした。
(まだ過去形で語れる状態ではないですが...)
やっとスタートできた、っていうところです。(^^ゞ

ラク姉さん、相変わらず、“若さ”を保っているんですね!(笑)
オードリーも、どことなくオバサンの風格(?)が見え隠れする昨今ですが、
やはり、「まだ1歳にはなってないよね?」なんてお声がかかります。
また兄弟姉妹会やりたいですっ!
by ジャンニスキッキ (2007-12-19 08:36) 

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