オードリーの貧血 : どうすりゃいいのさ。。 [病気]
このところ天気が目まぐるしく変わり、雨だの雪だのよく降るし、気温も、昨日おとといと桜の咲く頃の暖かさだと思ったら、今日はまたまた真冬のような寒さ、春先は三寒四温というけれど、オーママ、心身ともに付いていけてませ~ん。(+_+)
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そんな中、今週火曜日はオードリーの大学病院受診日でした。
結果からいうと、“治験薬”は効いています! 間違いありません。
でも、それにも増して溶血の進むスピードが速くて、貧血が亢進しています。(/_;)
網状赤血球に注目すると・・・
1月24日:0.38% 19,038個/μl
2月 7日:0.28% 13,104個/μl ※治験薬スタート!
2月21日:0.45% 18,675個/μl
3月 6日:0.57% 20,520個/μl
が、他の赤血球関連の数値はというと・・・
赤血球数:360万個(前回 415万個)
PCV:24.7%(同 28.8%)
ヘモグロビン:8.2 g/dl(同 9.8 g/dl)
そして、T-Bilがじわじわと上昇中です。
先生曰く、「1月24日の抗赤血球と抗血小板の抗体価検査ではIgGは抑制されていたし、IgMも陽性といってもボーダーだったので、液性免疫はコントロールできていました。やはりオードリーちゃんの場合は骨髄での溶血が問題なんですよね。細胞免疫の抑制がなかなか効いて来ないんですよねぇ~ハッキリさせるには骨髄検査をするのが一番ですけど・・・」と。
そこでオーママは、「骨髄検査をしたらとても効果的な治療をできるというのであれば考えなくもありませんが、検査の結果、どうにもならないモノだと判明する確率が高いのであれば検査はしたくないのです」と、きっぱり申しました。
そしたら、「今日もじっくり顕微鏡を覗いて、よ~く見ていたんですけど、現状、骨髄異形成症候群や白血病に転じる兆しのようなものは全く見えてこないんですよ。ですので骨髄検査は無理にはお勧めしません。それより、細胞免疫の活動を抑えるために、免疫抑制剤を追加しましょう!」と仰いました。
「たしかに“治験薬”には反応しているんですが、これだけではどうにも追いつかないので、T・B細胞を抑える方向を考えないと・・・まずはセルセプトを倍にしてみませんか?前回もお話しましたが、レフルノミドやタクロリムスといった新しい薬はリスクが大きすぎます。それでも使わなければならなくなるかもしれませんけど、先ずはセルセプトの増量でいきます。それから“治験薬”については、副作用が気になるのでスタート時の量に減らします」と、先生、断固とした態度で話を進めていきます。
“治験薬”の副作用。
そうなんです。この薬、一番の副作用は眠気(=ダルさ)を催すというものです。なので就寝前に服用するのですが、前回、標準量にしてから、オードリー、日中なんとなくトロ~ンとしていて、生気がありません。
ただ、それが薬のせいなのか、もしくは貧血が進んできてだるいのか、正直、判然としません。ですから、せっかく効果が出ているようなので、単にトロ~ンとするだけだったら減らして欲しくないけれど、それ以外にもいくつか懸念される副作用があって、その中でも、抹消神経障害を心配しています。
というのは、一般的に薬の副作用というのは、薬を切れば、徐々に副作用も消えていくのですが、この薬による抹消神経障害については、“非可逆的”と定義されていて、一たび障害が起きると、薬の服用を中止しても元には戻らないとされているのです。
ですので、人間の骨髄線維症患者を対象に行われた治験でも、この副作用によって、効果があったにもかかわらず薬の服用を止めた患者がいたようです。
人間であれば、動かなくなるまで気づかないことはないわけで、違和感や痺れがでた時点で申し出れば間に合いますが、犬の場合、たぶん軽度で気づくのは難しいと思います。
そして、ここ10日ほどの間に、オードリー、歩いているときに右前脚がカクッとなって崩れるように倒れこむことが数回見られ、またナックリングが増えてきていました。これも、もしかすると薬ではなくて、貧血の亢進による脱力のせいかもしれないのですが、いかんせん見極めがつきません。
“非可逆的”でなければ、せっかく薬が効いているのだから、もう少し様子見たいところですが、仮に貧血が治っても歩けなくなってしまったのでは本末転倒というか、それこそ生きてる意味があるのか?みたいなことになりかねませんから、ここは泣く泣く減量です。
ハァ~上手くいきません。
そして、ママ、「次回PCVの値が20%を切ったら輸血できますか?」と尋ねたら、先生、「う~ん、輸血はその次でいいんじゃないかな?ヘモグロビンが6gまで落ちたらかな。後は、リスク覚悟で2回目のガンマグロブリン静注も考えてみませんか?」と。
前回もチラッと言いかけては、ご自身で打ち消していたのに、ここへ来て、何故にまたグロブリン療法が選択肢に浮上したのでしょう??なんだか、今回の先生、ずいぶん強硬に出てきます。
ママ、とっさに考えがまとまらなくて、「細胞免疫を抑制する方針には異存はありませんから、処方についてはお任せします。ただ、1月24日の抗体価検査で、去年の秋よりIgGは減っていたものの、IgMが増えていたのが気になります。IgGが増えてくる前兆ということもありますよね?液性免疫の方がちゃんと抑制できているかチェックしてもらえますか?IgGが増えているのなら、グロブリンもありかもしれませんし・・・」と言いかけました。
すると先生、「そのつもりで検査の手配をしようと思っています。では、次回、抗体価検査をしますね。それとセルセプトを1日2回に増量、治験薬は半減、2週後は旗日で休診だから、次回は10日後の16日(金)です」ということで、5時半、やっとこ病院を後にしたのでした。
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お腹の都合(+耐性の心配)で抗生剤をフラジール(パセトシンなど汎用性のある抗生剤に比べて、フラジールはトリコモナスやピロリに特化してるような...)にしているので、冬場に比べると菌類が増えてきそうなこの季節、さらに免疫抑制を強化するとなったら、ますます行動範囲や日常生活に神経を使わなきゃならないし、またまた薬漬けで肝腎機能に負担もかかって来そうで、本当のところ、薬を増やしたくはないんだけれど、いざ、“治験薬”に反応しているらしいとなったら、免疫抑制剤による援護射撃を承諾してしまう自分が、なんだか腹立たしいです。
貧血の苦しさを先延ばしできたとして、薬漬けによって身体がボロボロになってしまうのは本意ではないのだと結論したはずなのに、ここへきてまたまた揺らいでいます。
それに、やっぱり体力消耗すると貧血が進むような気がして、日々の行動も抑えがちになってしまいます。日常生活のQOLはどこへやら、オードリーの楽しみを奪ってしまう自分が情けないです。
治療を始めたとき、先生は、「6ヶ月くらいで造血の兆しが見えれば、標準値まで戻すのは難しくても、PCV24~5%あたりで命を繋いでいるケースも含めて、6割くらいが普通(?!)に暮らしているのです」と仰っていました。
でも、オードリーはその6割には入れなかった。だから“治験”に踏み切ったわけです。そしたら思いがけず反応が出て・・・
となったら、やっぱり治療を進めるしかない?
オードリー、もう少し頑張れる?
このところ天気が悪くて散歩がままならないからか、はたまた貧血でだるいからか、めっきり笑顔が少なくなったオードリーです。(明日からまた雨だぁ~ ーー;)
「散歩できなきゃ寝るしかないじゃない。。」
嫌な雨です。春になるための雨だとはわかっていても、薄ら寒い雨の日は、テンション下がります。オーちゃんだってそうですよ。晴れて、花が咲く頃になれば、また笑顔満開で、オーママを追いかけてきますよ。
もう少し、もう少し、きっと春はそこまで来てますよ。
オーママの心が揺らいでも、きっと愛情を元に決めた選択肢は間違っていないはずです。ここぞの決断はもっともよい道を選べるはずなんですよ。そう信じています。オーちゃんは大好きな家族といれば、きっと頑張れますよ。
by 前田朋 (2012-03-09 19:26)
はじめまして。
埼玉ブロックでオーママさんと同組でゼッケン37番で出陳していたものです。
埼玉ブロックで検索をかけてたところ、こちらにたどりつきました。
ブログ拝見していたところ、うちの子(コニー)の作業を気に入ってくださった文面があって嬉しくって。。ありがとうございます。(親バカ)
オーギュス君の競技は同組で順番待ちしていたお友達の前に拝見してました。
オーママさんとオーギュス君の間にとても柔らかな空気が漂っていて、とてもなごむ作業でした。
思わず競技終了後にことわりもせずオーギュス君をなでてしまいました。失礼しました。
オードリーちゃんの体調心配ですね。
治療の様子拝見しました。オーママさんのオードリーちゃんに対する愛情と頑張りすごいと思います。
うちは先代の子を免疫性の貧血でなくしましたが、十分な治療をしてあげれず今も後悔しています。
オードリーちゃんはきっとママさんの頑張りに報いてくれますよ。
すっきりしない天気が続きますが、はやく春らしい陽気になってオードリーちゃんの体調が上向きになることを祈っています。
by みんぱぱ (2012-03-10 03:16)
> 前田朋さん、
今回の雨はしつこく降り続きました。やっと上がりましたけど、
まだ路面はびちょびちょ、今日もお散歩はパスかもぉ~(T_T);
暖かくなると、細菌たちの動きも活発になるのかなぁ~??
免疫抑えないわけにいかないし、感染症が怖いです。
人間みたいにインドアで読書やビデオ鑑賞して気晴らしして
くれるといいんだけど、根っからの体育会系お嬢なもんで。(^^ゞ
by ジャンニスキッキ (2012-03-10 13:53)
> みんぱぱさん、
コメント残して下さって、ありがとうございます!
コニーちゃん、実はギュスとの出陳前から気になってました。(^^)
終わったときに勝手にご挨拶に行っちゃって失礼しました。
ギュスをしまってリンクサイドに戻ってきたら、丁度競技が始まった
ところでした。若々しい、浮き浮きした動き、とっても可愛かったで~す。
1席、おめでとうございますぅ~♪ 決定戦も拝見しましたよ~(*^_^*)
理事長賞なんて、すごいっ!1日に2度同じ出来栄えを揃えるのは難しい
ですよね。本当に、おめでとうございます。またどこかでお会いできますよう。。
免疫性の貧血、難しい病気ですよね。最近はずいぶんと効くお薬が出てきて、
上手にコントロールできているケースもあるそうですが、オードリーは、薬に
あまり反応しないタイプのようで、先生も苦戦されてます。とってもやんちゃな
犬なので、散歩や運動が思うようにできず、毎日トロ~ンと丸まっている姿を
見るのが、飼い主には辛いです。でも、犬はありのままの状態を受け入れて、
それなりに楽しく過ごしているみたいです。
by ジャンニスキッキ (2012-03-10 14:10)
オーママさん、ごめんなさい。勝手に名前をつくっちゃったみたいです。
レオンベルガーちゃんはオーギュス君ではなくてギュスターヴ君でしたね。
コニーの理事長賞はまぐれというか棚ぼたというか。。そもそも決定戦も場違いでした。
あのような出来で賞を頂いて大会を台無しにしたな~という思いでいっぱいです。
免疫介在性溶血性貧血って手強いですね。
先代犬亡くしたときは急なことだったので、病気のことよく解らずでした。
こちらで拝見して病気の大変さが解りました。
オーママさん 病気のことを深く理解し最善の選択しようと努力されていることほんとすごいな~思います。
オードリーちゃんへの深い愛情がよくわかります。
心配事つきないと思いますが、どうぞお身体無理なされないようにしてくださいね。
オードリーちゃんが病気を乗り越えてくれること祈っています。
そして競技会場で元気な姿をみせてくれる日を待っています。
by みんぱぱ (2012-03-11 02:17)
> みんぱぱさん、
名前のことは気になさらないで下さいませ~^^;
我が家では、2匹まとめるときに“オーギュス”といってます。
>>
コニーの理事長賞はまぐれというか棚ぼたというか。。
そもそも決定戦も場違いでした。あのような出来で賞を頂いて
大会を台無しにしたな~という思いでいっぱいです。
>>
そんなことないですよ!決定戦のときは、コニーちゃん、ちょっと元気がない
かな~と思ったけれど、他の2組は失敗しちゃったんですから、きちんとやり
遂げたコニーちゃんとパパさんペアは優勝に値しますよ。それに“運”を味方に
つけるのも実力のうちって言いますもの。自信持ってくださいね~*^^)v
免疫介在性溶血性貧血は10年位前には助からない病気というイメージでした
けど、最近は治療法も確立されてきているみたいです。でもオードリーは薬に
ほとんど反応しないのと、骨髄低形成(=非再生性)による骨髄線維症を発症
しているため、赤血球が壊れる一方で、造血ができないんです。今は“治験”に
最期の望みを託しています。復活してくれるといいのですが。。
by ジャンニスキッキ (2012-03-11 21:08)
メッセしようと思ったのですが、上手くページが開かない、のでこちらに書きます。
獣医師の所見・経過が思うように進まないと 飼い主の気持ちが焦ったり 不安が募ったり、そうした自分の心理に自己嫌悪になったり、いろいろと考えてしまいますね。オーママさんの気持ちも 自分のことのように分かります。
アジのS先生も骨髄形成不全?のコがいて輸血治療を繰り返していたそうです。家庭内のコで供血できたそうですけど・・・
オーちゃんの治療 いい傾向に進むように祈っています。
by 綺羅母 (2012-03-15 22:33)
> 綺羅母さん、
お手数かけてしまったようで、すみませんです。
昨日はまた大学病院の受診日でした。
先生も頭をかかえるような検査結果で、またまた薬の追加。
安定していた肝腎の値が動きだしています。
医者からすれば、まだまだ気に留めるレベルではないのでしょうけど、
今回追加になった薬は半減期も長いようだし、副作用も怖いものだし、
オードリーの体力がどこまでもつか、みたいな。。
免疫抑制がかからないと溶血は止まらないし、でも免疫が低下すれば、
感染リスクを避けるために行動範囲を制限しなきゃいけないし、どうやって
折り合いをつけたらいいのか、答えはみつかりません。
S先生のワンちゃんのこと、ST連合でお会いしたときチラッとうかがいました。
溶血性貧血とだけ聞いたのですが(私が気にすると思われたようです)、骨髄
異形成だったのですね。非再生性の貧血だったのかな。。大型犬の場合、
小型犬ほど長期複数回の輸血はできないそうで、昨日も輸血はお預けに
なりました。
副作用と貧血の進行で、次回受診まで、ハラハラドキドキの日々です。
by ジャンニスキッキ (2012-03-17 09:49)