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ギュスの経過 [病気]

ギュスが骨肉腫(らしい)と診断されてから明日で丸4週間になります。

その間、3回(12月21日・28日・1月11日)のレントゲン撮影をしました。1回目と2回目は違う病院で撮ったために条件が違うため微妙ながらも、ほとんど変化なしということでした。(ここまでは前回の記事にアップ済み)

で、3回目は近所のかかりつけで撮ったので、2回目と同一機材で体位もほぼ同じなため、限りなく同じ条件ということでより確実に比較できたのですが、先生、「う~ん、ほとんど変化ないかなぁ・・・黒い(腫瘍と思われる)部分が少し大きくなったかな?と言えなくもない程度です」と説明しながら、戸惑っている様子に見えました。

更に、「とても進行の遅い骨肉腫もあるとは聞きますけど、(自分の知る限り?)2週間経ったらレントゲン画像でハッキリ変化(=進行)がわかります。ここまで変化のないケースは見たことないです。画像では典型的な骨肉腫の初期なんですけどね」とも。

時系列で整理すると・・・

12月の初め、立っている時の右前肢が他の3本と何か違う。厳密に言うと体重のかかり具合というのか、踏ん張り具合というかが弱くて、グリップも甘い感じ。動作には何の変化も見えていませんでした。色々触っても無反応。たった一度前脚を引っ込める動作があったけれど1回こっきり。数日後にかかりつけを受診した際に話しをしたものの、例の背中のシコリの件が浮上していたため、「様子見つつ近いうちに整形を受診してください」ということでした。でもって、ママが報告してもオーパパはスルーしてました。(だってほとんど何も変化は見えないもんね...)

12月19日、オーパパが散歩に連れて行ったとき、右前にカクっとのめること数回。20日も同様だったということで、ママに、「即刻病院に連れて行ってレントゲン撮ってもらえ~!」と。右前脚の足首の少し上の部分が腫れてるようにも見えました。でも熱感はない?

21日に世田谷の病院受診。この日も朝の散歩に出たところで1回だけカクっと。診察の際にそれまでの経緯を伝え、追加情報として、親兄弟が骨肉腫で亡くなっていることも告げました。この時点では、よくよく見れば歩様のバランスが若干崩れているかどうか程度で、通常なら痛み止めで様子みましょうかというレベルでしたが、肉親の病歴もあり、先生もすぐにレントゲンを撮ってくれました。

結果、骨肉腫でまず間違いありませんということで、肺の状態も確認しておきたいということで、今度は胸部レントゲン撮影。骨肉腫は転移が速く、最初に飛ぶのが肺ということらしいのですが、こちらは、レントゲンには写りませんでした。ただ、先生が言うには、「レントゲンに写るサイズになっていないだけで、原発の状態(=骨膜がダメージを受け始めていて、骨が融けている)を考えたら既に転移してると考えるべき」だと。

骨肉腫の進行の速さ、病的骨折が起きはじめると想像を絶する痛みに襲われることなどから、一刻も早く断脚することが犬のためだと説明を受けました。

しかし体重60キロ近い超大型犬、しかも体重の7割からを支える前脚ですから、切った後、起立や歩行ができるものなのかと訊ねると、1ヶ月もすると順応してなんとかやっていけるようになるというのです。(こちらの先生、超大型犬も含めて、骨肉腫の症例をたくさんご存知で、手術も何例もされているようです)

ママとしては、生存期間を延ばすことには執着しないものの、とにかく苦痛を減らしてやりたいという気持ちから、断脚もありだと納得しようとしていました。が、一応(?)家の近所のかかりつけの先生も腫瘍認定医だし、実は去年の秋、オードリーのGISTで頻繁に受診していた時期に断脚した黒ラブちゃんが通ってきていてお話もしてたので、報告&相談をしました。

世田谷で撮ったレントゲン画像を見た先生、「骨肉腫で間違いないでしょう」と。「世田谷の先生が言うように、進行が早いし、確定診断のための骨生検をしたところで、断脚~抗がん治療という大まかな治療の方向性は変わらないから、検査を飛ばして手術するのもありだけど、やはり背中のシコリ切除とは訳が違うので、できれば検査した方がいいのですが」とも。

世田谷の先生は、当初年内に手術の段取りをつけるような話だったし、オーパパは、断脚後の抗がん治療に分子標的薬が使えるらしいという情報を得てからは、そっちも視野にいれていて、だったら早く切ったほうがいいかな~と手術の話が進んでいったのですが・・・

世田谷の先生の都合で手術が年明け6日になるということになって、だったらかかりつけが提携している動物高度医療センター(JARMeC)で術前に検査しようという話になりました。

こちらは大学病院並みのスタッフと設備をそろえていて、かつ年中無休で診療しているため、新年1月2日に腫瘍科を受診することになりました。

世田谷とかかりつけの画像を持参、こちらでも腫瘍認定医(Ⅰ種!)の先生の診察を受けました。

目視・触診・聴診を経て、検査の説明がありました。

まず、全身麻酔になることから、ギュスの不整脈(この時も出ていました)が気になる。次に、針を刺しても確実に腫瘍細胞が採れるとは限らないし(オードリーのGISTでも3回刺したけど採れませんでした!)、仮に採れたとして、骨肉腫か否かが判ればいい程度で、腫瘍細胞の分裂像(ガンの悪性度=ある程度の進行の予測が可能?)まで見れるのは稀。さらに、骨にドリルで穴を開けるものの、1箇所で採取できないと2~3ヶ所開けることになり、実施後痛みが出るのは避けられないし、滅多にないけれど、骨が脆くなっている場合、何箇所も穴を開けたことで骨折してしまう可能性もなくはない、と。

この時点で、痛み止めを服用して、散歩など運動は控えているとはいえ、日常生活に何の支障もないわけで、検査したばかりに歩けなくなったりしたら目も当てられないよね~しかも腫瘍細胞が採れない確率も低くは無い!

おまけに、診療は年中無休でも病理検査のラボは7日だか8日からで、休み中の検体が溜まっていたり、すぐ3連休があったりで、結果でるまで10日くらいはかかるだろうとも。

即答できずにいたら、「かかりつけと相談してもいいですよ~」と言ってくれたので、この日の検査は中止にしました。

ただ、こちらの先生も、「画像のみで確定診断はつかないものの、犬種・年齢・頻発部位であること・家族歴からも骨肉腫で間違いないだろう。が、21日と28日の画像の比較では(条件の違いを考慮しても)ほとんど変化はない」と。

そこでママ、ここでも骨髄炎のことを口にしたのです。

そしたら、最初は「骨生検でも確定診断つくとは限らないから、まず切って病理に出す選択もあり」と言っていた先生、「口に何かデキモノとかあります?」って。

「はい、28日にかかりつけでベロの下(裏)両側に球状のリンパの腫れだか膿だかがあるのを確認してます」と答えたら、「(だったら)ウチで手術する場合は、術前に確定診断つけるための検査させてください」といいだしました。

ここまで話しをきいて、しかも、ギュス自身には見た目特に変化もなくて、決心が鈍ってしまいました。

パパと色々話した結果、一刻も早く切って転移が広がる前に抗がん治療という選択肢は捨てて、余命が縮むとしても、いずれ痛みが顕在化して日常生活に支障が出た時点で切ろうという方向に転換しました。

で、6日の手術はキャンセル、鎮痛剤を服用しながら2週間ごとにかかりつけでレントゲンを撮って進み具合をチェックしていくことになったのでした。

そして迎えた1月11日、3回目のレントゲン撮影でしたが、冒頭で書いたとおり、未だもってほとんど進行した様子がみられないと。

実は、年末に包皮炎を患って抗生剤を服用していたこともあって、万が一の骨髄炎にかけて、年明けも引き続き抗生剤を飲み続けているのですが、これで悪化が食い止められているなら骨髄炎の可能性も残っている?

まぁ、骨肉腫をよく知っていて執刀経験もある外科医と腫瘍医2名がほぼ間違いないと判断したのだから可能性は低いでしょうけど、飼い主としてはね。それに、ギュスは以前 “舌癌騒動” 起こして、抗生剤で治ってるという経緯があるので、限りなく黒だとしても、もしや、と思いたいのです。

次のレントゲン検査は25日の予定です。

オーパパは、変化がないんだったら何もする必要はないというけれど、ママとしては、次回もしまた変化がなかったら、やっぱり白黒つけた方がいいんじゃないかな~と思うのです。

融けた骨は元に戻るかどうか解らないらしいですが、骨肉腫と骨髄炎じゃずいぶん違うんじゃないのかな?炎症が治まれば痛みも無くなるだろうし。悩む。(=.=)

      ******

1月11日の検査で「変化無し!」ということだったので、元日に保留した伊勢原の日向薬師への初詣に行ってきました。 

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この日はオーギュスとも何だかお疲れだったのか、冴えない表情でしたけど、空いててゆっくりお参りできました。

そして、ママの引いたおみくじには、「病人、医者か薬をかえてよし」だって。笑って流していいのか??

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タグ:骨肉腫
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