オードリーの貧血 : たかが乳酸菌、されど乳酸菌。 [病気]
19日に続いて昨日(もう一昨日?)の夜からまた雪になったオーギュス地方、今回は朝起きたら舗装の路面にもうっすらと雪が積もっていました。明け方には止んでしまっていたので、積もった雪が凍って、その上をガリガリガリと音をたてて近隣の車が出入りしていました。
朝のうちは結構日差しがあって、雪は次第に融けたものの、道路はビチョビチョだし、そこここで雪解け水が滴り落ちていたので、午前中は散歩パスして停滞を決め込みました。
が、本日はオードリーの大学病院受診日ということで、11時半過ぎに重い腰を上げて野津田公園へ。
舗装の駐車場に車を停めてみたけれど、車の周囲は乾いておらず、オードリーを乾いた場所まで抱っこで連れて行き、ウロウロっと歩いていたら、後ろ足がブルブル震えているじゃないですか!
この時はちょうど日が翳って、確かに寒かった(車の温度計は1℃でしたから地面付近は0度下回っていた?!)けれど、フリースの裏地付きの洋服を着せていたし、5分や10分どうってことないと思っていたのですが、やっぱり今のオードリーには厳しかったようです。またまた抱っこして、急いで車にしまいました。
で、お次はギュスターヴ。こちらは寒がるどころか、ウッホウホで雪の積もった芝生広場を歩き回り、テンションでした。でもオードリーが車で凍えてるといけないので、これまた15分足らずで切り上げ、足回りとお腹をキレイキレイして車に乗せ、大学病院に向かいました。
大学病院の駐車場でも車の回りはビチョビチョ。せっかくキレイにしたので、できればギュスターヴは出したくないな~と思って(これが間違いだった!)、ここもオードリーを抱っこで乾いたエリアまで運び、2列目の窓を半開にして、ギュスだけ車待機させ、オードリーと建物に入りました。
この時点では、ギュス、とくに後を追うような素振りもなかったので、時々様子を見に行けば大丈夫だろうと思ったのですが・・・
1時半の予約で、受付を済ませたのが1時20分。研修医の問診が終わったのが2時前。5分ほどで採血を終えたオードリーが戻って来ました。
そこで、朝絶食のオードリーにご飯をあげてもいですか、と訪ねたら、血液検査の貧血の項目が出るまで待合で待機してくれと(結果によっては輸血があるので、そうすると食事はできません!)言われてしまいました。
そう、歯茎が白かったんですよね、今日は。(朝抜きだし・・・寒かったし・・・普通でも白くなりますって!)
ギュスが気になったけれど、車に戻るにはオードリーを抱っこでビチョビチョのエリアを通過しなきゃならないし、1時間くらいなら平気かな~と待ち続けたら、2時半くらいに研修医の先生が、「35%ですが輸血はないのでご飯あげていいですよ~」と知らせてくれました。
想定内とはいえ、やっぱり落ちてるのね・・・と少々テンション下がったものの、とりあえずはオードリーの朝(昼?)ご飯。建物を出て車に向かうと、はて、ギュスが2列目の半開の窓から顔を出してこっちを見ているではありませんか!
ギュス・スペースは、3列目のシートをあげた荷物室です。2列目の窓を全開にしても鼻先くらいしか出せないのに、顔が出てるということは、ギョェ~~~っ!2列目にいる?!
いい塩梅に車の周囲が乾いてきていたので、オードリーを地面に下ろして、後部のハッチ扉を開けてみたら、やっぱし。Orz
お見苦しい画像で失礼しました。m(_ _)m
し、か、し、自分の『ブツ』でも一緒にいるのは嫌なのね!
2列目のシートの背もたれを飛び越えて移動したというわけです。
踏んづけたり、食べたりしなかったのが、せめてもの救い?(うんにゃ、救われな~い!)
ハァ~なんでなのかなぁ・・・
ギュスだけ連れて出かけたときには、一人で車に置いていかれても最近は1時間くらいどうということはないんです。でもオードリーと一緒に出かけたときは、オードリーだけ連れて車を離れると、気持ちの収まりがつかないようで、精神状態が不安定になると、相変わらず排泄につながってしまうギュスターヴです。
悪びれた様子もなく、車の外のオードリーを見つけて嬉しそうです。
急ぎウン○を片付け(近頃はお腹の状態がよいのでたいしたことありませんが、以前はいつも軟らかかったから悲惨でした。それだけでも進歩?違うって。。T_T;)、手を洗ってきて、やっとオードリーのご飯です。
主治医の先生との面談まではまたまた長いので、車に居座ることも考えたのですが、いかんせんオードリーには寒いのです。しかたなくギュスも連れて、待合室に戻りました。
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戻ってから30分くらいで先生が廊下に出てきて、いつもと違う診察室へ。狭いんですよね、この部屋。ギュスが入ったら椅子を片付けなきゃならなくて、オードリーは優男の研修医先生に舞い上がってるし、テンヤワンヤでなかなか話が始まりませんでした。
ギュスが突然ドタッと伏せて、やっと落ち着きました。
で、検査結果はというと・・・
前回から、また少し落ちていました。
赤血球数524万→501万、PCV37.4%→35.2%、ヘモグロビン12.8%→12%、TBil0.03→0.04ということで、免疫グロブリン療法の効果が終わったことがハッキリしました。
それで、今日こそ最後の一手、もしくは免疫抑制剤の追加になるのかな~と思っていたら、先生、「オードリーは、芽球は造っているのは間違いないんだよね。う~ん、もう少しPCVが落ちてきたら造血スイッチが入ることがあるから、まだ余裕あるし、しばらくはこのまま経過観察しましょう」と仰るのです。
そこでママ、今回も、「状態がぎりぎりまで落ちる前に次の手を打つというのはダメなんですかねぇ~」とプッシュしてみたものの、「ここで人工的に造血刺激をすると、自力でスイッチが入る機会を逃してしまうかもしれないから、もう少し我慢しましょう。オードリーの生命力を信じましょう!」と、力強く(?)却下されてしまいました。(この先生、ニコニコ穏やかで、物腰も柔らかいんだけど、断じて自分の路線は曲げないのよね~=.=;)
ただ、抗生剤がフラジール250mgに変更になりました。
かれこれ4ヶ月以上パセトシンを服用してきましたが、ぼつぼつ耐性が気になってきていることに加えて、前回受診時、抗生剤による腸内環境悪化対策として与えてきた乳酸菌を中止するように言われ、止めたところ、昨日あたりから便の状態に悪い変化の兆しが見えてきたので、その旨伝えたら、パセトシンより腸内環境に優しい(?)フラジールに変えてみましょう、ということになったのです。
このように、溶血が再燃し、数値がジリジリと落ち始めているわけですが、ママが思っていたより溶血のスピードは緩やかだったこと、そして、先生から特に言及はなかったものの、網状赤血球が、0.38%(前々回、前回は0.36%)と、下げ止まり、もしくは微増であることから、“造血スイッチON”へのかすかな望みを繋いだことで、思ったほどには落ち込んでいないオーママです。
先生も、オードリーの生命力を信じようと仰っていることだし、辛抱辛抱、ですね。
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それで、ちょっと乳酸菌の話です。
何度も書いていますが、強い免疫抑制をかけているので感染症予防に抗生剤を飲み続けているオードリー、腸内菌を確保するために、乳酸菌のサプリメントを与えきました。
普通でも、抗生剤が出ると、一緒にビオフェルミンRなどを処方されますよね?
一応、ビオフェルミンRはビオフェルミンよりは効くとされていますが、ギュスターヴの時で実証済みというか、長期の抗生剤服用には焼け石に水という感じで、ほとんど効果は実感できません。
そこで、9月に、パピトレでお世話になったT先生(犬の食のスペシャリストでもあります)が、「これは効くって評判だから試してみては?」と差し入れてくださった“ワンパワー”という乳酸菌をあげてみたら、なんと、半月くらいで便の状態が本当によくなって、以来続けていたのですが・・・
この製品、EC-12(エンテロコッカス・フェカリス菌)を主体とした乳酸菌サプリなんですが、この乳酸菌には、TNF-α(癌細胞壊死因子) とインターロイキン12というサイトカインを賦活する働きのあることが確認されておりまして、腫瘍を患っているケースには、腸内環境改善のみならず、腫瘍をやっつける効果も期待できるのでは、というシロモノなんです。
ところが、骨髄線維症関連で色々文献をあたるうちに、腫瘍には有益なTNF-α、実は骨髄系の病気にはあまりよくないらしいということを知ったオーママ、前回受診の際に、一応先生にお伺いをたててみたのです。
ま、乳酸菌といえば、どれも多かれ少なかれ免疫系の賦活作用があるわけで、サプリレベルのことだから、「気にすることないですよ~」という返事が帰ってくるものとばかり思っていたのですが、なんと、「いやぁ~参ったね。TNF-α賦活って。。それ一番阻止したいサイトカインだから。とりあえず止めてみようか」と仰るではありませんか。
一時ガリガリに痩せ細って、食べても食べても痩せていく状態だったオードリー、血液の状態が限りなく標準値に近づいた頃から、体重も病気が始まる前の21キロ台に戻っていることだし、それこそ少々ゆとりがあるので、乳酸菌はしばらく休んでもいいか、と中止したわけです。
しかし、完全に止めて10日経ちましたが、やっぱり腸内環境が崩れてきています。菌を補充した方がいい状況だと思われます。
で、色々物色しているのですが、侮ることなかれ乳酸菌、です。良さ気な製品は、“特保”レベルとはいえ、免疫賦活作用はけっこう強力なんですよね~でもって、TNF-αほど直接的ではないにせよ、どれもこれも免疫系に何らかの働きかけをするのです。
今日も、いくつか候補を列挙してみたのですが、サイトカインを活性化させるのは止めておきましょう、ということになり、当分乳酸菌のお世話になることはできなくなりました。
たかが乳酸菌、されど乳酸菌、です。
ギュスターヴの“お肌”のことで、腸内環境を整えれば腸壁での免疫細胞産生が活性されて免疫が上がるはず、と信じてやってきて、結果それなりの効果があったわけで、だとしたら、やっぱり影響はあるんでしょうね。
でもでも~今度の抗生剤でやっぱりお腹の調子が崩れたら、どうすりゃいいの??
「何か言った?」(目は開いてるけど睡眠中。尻尾で物申すオードリー嬢!)