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オードリーの貧血 : 間もなく2年 [病気]

立秋を過ぎた頃からススキの穂が出て赤トンボが飛び始め、なんとな~く秋めいていたお山ですが、なかなか涼しくなってきませんでした。が、今週はいっきに秋が来たな~という感じです。(^^♪

今朝は河口湖でも最低気温が15度を下回ったようですが、オーママ、ここ二日ばかりは布団+毛布をかけて寝ています。そして、夏の間、隣に敷いた布団で寝ていたオードリーが、やはりここ二日はママの布団に潜り込んで来ています。

二百十日に合わせたかのように週末には台風15号が列島を通り過ぎるかもしれませんね(被害が出ませんよう...)。台風が去った後には、山はまたまたグッと秋が深まることでしょう。

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そして、8月が終わるとオードリーの発病から2年です。

2011年のちょうどいま時分、そう、オーパパの夏休みが終わった頃から、オードリーの異変が顕在化してきたのでした。

いえ、夏休み中のパパが、「オードリー、全然引っ張らなくなったね~ゆっくり後からついてくるよ」なんて驚いていましたし、グランドでのレトリーブも復路がなんだか変(足取りに力強さがなくて、今思えば体がふらついていた?)でした。 

また、ママがご飯の仕度を始めるといつだって台所にやってきてヒンヒンピーピー、毎度、「座って待ってなさい!」と雷が落ちていたのに、リビングの長座布団で伏せたまま、ぼんやり支度が整って呼ばれるのを待つようになり・・・

食べ出すと、これまた以前はあっという間もなく吸い込むように完食していたのが、モグモグモグモグ、途中で一休みしたり・・・

9月初旬が混合ワクチンの時期だったので、これは接種前に入念に健康チェックをした方がいいな~と思って山を降りたのが8月最後の週でした。

が、山を降りてすぐ、シャンプーした際に、まだまだ暑い最中でしたのにガタガタ震えちゃって、その翌日には、朝のうちでしたが、ちょこっとレトリーブしたら、戻ってくるときに途中でパタッと足が止まって、その場に立ち尽くしてしまいました。

こりゃ~何か変どころじゃないと、予定を前倒ししてかかりつけに行き健康診断のつもりで血液検査をしたら、極度の貧血を示す数値が。でも目の前で元気に尻尾振ってるオードリーを見て、先生、「何かウチの測定機器おかしいみたいだから、もう一度採血して検査させてください」って。

けれども機器の不具合ではなく、2度目も同様の結果に、「う~ん、詳しい検査をしないとハッキリはいえないけど、恐らく溶血性貧血、それも再生していないので(reticsが0.1とかだったはず)通常の溶血性貧血ではないかも・・・」と表情が険しくなっていったのです。

そこからの話は既に延々アップしてあるので繰り返しませんが、この時点でオーママがしたことは、血液専門の獣医師の検索。

通常の溶血性貧血であれば造血が亢進するところなのに再生できてないということは、難治性の可能性が高いわけで、予後も期待できないだろうし、なんとしてもその筋の専門医を探さねばということで、論文や著述を検索、片っ端から斜め読みして、通える範囲で診察してもらえそうな3名の獣医師に絞り込みました。

幸い、かかりつけの内科担当医がその内の一人の先生の下で研修していたことから、ママが言い出す前にコンタクトを取ってくれていて、クームス検査の結果がでた時点で即刻受診予約を入れてもらえ、しかも受診を待たずに投薬の指示を仰げたのでした。しかも、その先生のいる大学病院は、自宅のすぐ近くということも幸いでした。

IMHAについてはいくらか知識があったため、アウトかもという思いの一方で、薬が効けばなんとかなるかもという気持ちもあって大学病院を受診したのですが、骨髄穿刺の結果、ドライタップで赤血球の再生像が見られず、骨髄線維症であると告げられた時は、正直、難しいかもしれないと落ち込みました。

それでも、日に日にPCV・Hgbが落ちていき、浅くて速い息遣いで苦しそうにしているオードリーを目の前にしたら、なんとかしてやりたいと思わずにはいられませんでした。

定石どおりの投薬を試みても悉く反応せず、輸血してもあっという間に赤血球を壊してしまうことの繰り返しで、去年の今頃でさえ先が無い状況でしたが、オードリーの生命力は本当に凄まじいものだと感じました。

丸1年を輸血と2回のhIVIGで持ちこたえ、2012年の10月にデノシルで肝機能を調整しながらプログラフを使える目処が立ち、そこからは正真正銘の起死回生が始まったのでした。

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輸血の助け無しに、ほぼ1年、自力で造血して、8月9日現在、健康だったときの三分の二程度まで赤血球の状態が改善しているわけですが、発症から2年という歳月(犬にとっての2年、人に置き換えたら10年にも匹敵する時間です!)を経て、その間に10歳を超えたオードリー、加齢に加え長期にわたる強い薬の投与の影響もあって、今年の夏は数値の好調さほどには元気そうには見えなくて、飼い主としては、相変わらずハラハラドキドキの毎日でした。

発症間もない頃、感染症を恐れる余り、「治ればまた元のように散歩もできるし走ることもできますから、ここは我慢して・・・」と“座敷犬生活”を勧める主治医に、内心、「病気になる以前のオードリーの暮らしっぷりを知らないからそんなことが言えるんだよね~あれもできない、これもだめ、それで生きていることに何の意味がある?」なんて反発したこともありました。

実際、去年の夏は、輸血直後の1~2週間は持ち直すものの、CBCの数値はボロボロ、効かないのに(?!)山ほど処方される薬の影響で消化器や肝機能もガタガタだというのに、これで最後かも・・・なんて泳がせもしたし、ボール命なんだからと、息切れでヨタヨタしてるのに時々ボール遊びもさせていました。

が、今、体調も、検査値も、遥かに向上しているのに、すっごく慎重になっているオーママです。

一時はどこかで諦めていたのかもしれません。でも、ここへ来て、欲、いえ希望が沸いて来たのかな・・・年相応のオードリーに戻れるような気がしてきたからこそ、ブレーキをかけずにはいられません。

でも、実は今がマックスで、明日からまた落ちていくことだってあるのかもしれません。だったら、やはりブレーキなんかかけずに、今この瞬間を楽しく過ごさせてやった方がいいのでは、って思い悩む日もあります。

残された時間がどのくらいなのかは分かりません。

だけど、悩みながらも、日々のオードリーと向き合っている時分の目に自信をもって、オードリーの体調の許す範囲を見極めてやれたらいいな、と思う今日この頃です。

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発症前は、四季折々、野山雪山を跳ね回り、水遊びに興じ、オビや捜索、アジの訓練に通い、毎日のようにママと自主練+散歩三昧というアクティブな日常を送っていたオードリー、病気になってからはボール遊びはおろか散歩すら侭ならず、唯一の楽しみが食べることという毎日だったけど、このところちょっと変わってきているかも・・・

去年の冬、自己免疫の攻撃が関節を蝕み始めたのか、びっこを引いたり、立ち上がれなくなったりと、せっかく貧血から脱する兆しが見えたのに、今度は寝たきりになっちゃうのかな~なんて嘆いていたのがウソのように、このところ足取りも軽やかだし、暑いので息切れはするものの、6~7月の変な(?)息切れは陰を潜め、タッタカタッタカ先頭切って散歩しています。

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そして、秋めいてきた今週の月曜、久々にグランドまで(最短で1.5キロですが、この日は2キロくらいのコースを)歩いて行ったばかりか、着いたら、なんだかノリノリのやる気満々?!

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まさに2年ぶりで、マジのオビ練しました!

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最近は自主練というと、もっぱらギュスとオビⅢの練習ということで、諸々道具が必要なので車で出張っていくのですが、この時はそのつもりがなかったから歩き、しかもボールも持っていなくて・・・

でも、オードリーが“自主トレ・モード”に入っているのは一目瞭然ということで、ギュスを休止させて、脚側からスタート。

2年のブランクがあるので細かいことは気にせず(脚側停座のお尻がハの字とか...^^;)、やる気を尊重して、楽しく歩きました。

JKCのオビⅢ風に行進中の3姿勢。

最後は、前進。

オードリーはIROやOPDESのオビ規定で練習してきたので、ターゲットはありません。意識付けにボールを置いて練習することもありますが、この時はボールもなし、コマンドのみで飛び出して、「ダウン!」で伏臥。ママが言うのもなんですが、2年ぶりとは思えない、あまりの反応の良さに、思わずギュスを振り返ってしまいました。(比べてはいけませんね...^^ゞ)

そして、練習をした後のお散歩の歩きっぷり。

やっぱり違うんですよね。練習の後って、ママの存在をしっかり意識しながら歩くんです。う~ん、こんなオードリーが見たくて、毎日毎日練習に明け暮れていたんだよね。また練習できるようになるのかな?なったらいいな・・・

だって、練習してるときのオードリーの笑顔、最高なんだもんっ!\(^o^)/

「練習はいいけど、モデルは大概にしてもらいたいかもぉ~(=.=)」(by オーギュス)
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