2010年最後の競技会ウィーク : ギュスターヴ編 <JKC ST連合会東日本> [競技会]
オードリーとの充実した“OPDESな週末”の余韻に浸る間もなく、23日の天皇誕生日に、今度はギュスターヴとJKCの『ST連合会東日本訓練競技会』に出陳しました。
出たのは、第3部家庭犬中等科(CD2=10課目)です。
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1週間の間に3日、それも全部違う競技に出るなんて・・・元来マルチではないオーママにとって、相当無謀な計画だとは思っていました。いっそギュスもOPDESのオビに出そうか、なんて考えもしたのですが、JKCに出すこと2回、悔しい思いをしていたこともあり、やっぱりJKCに出すことにしたのです。
京都から戻って半月、自主トレのウェイトをギュスターヴにかけて練習してきました。一方で、ギュスターヴもまた練習ではほとんど失敗をしない犬なので、本番に向けてどう対策を練ったらいいのか悩みました。
前回、前々回、共に行進中の作業で大きなミスをしたことを考えると、規定課目の「行進中の停座」と「行進中の伏臥」を徹底すると共に、「行進中の立止」を選択課目から外すという選択肢もありました。
失敗や減点される部分が少ない無難な課目で纏めて、とにかく“ポイント”を狙っていくという戦略(?)もありだよ~って何人ものお友だちからアドバイスも受けました。
でもね~変なところで意地っ張りなオーママです。
すご~く大きな不安要因というならいざ知らず、練習では“完璧”といっても過言ではないくらいに、行進中の停座・伏臥・立止を聞き分けてこなすギュスターヴなのだから、ここは“3度目の正直”に賭けてみようと決断しました。
選択課目の1課目目は行進中の立止です。
残り2課目をどうするか・・・
これも色々悩んだのですが、一番ギュスターヴらしさを出せる(笑)据座は確定。最後の1課目は、遠隔6課目のうちからパフォーマンスの良いものをぎりぎりになって選ぶことにして、練習は全部やりました。
そして1週間前の訓練で、「停座から伏臥」に決めました。
で、本番1週間前の追い込みと思ったのですが、なんだかギュスの元気がありません。
20日の月曜の自主練ではかったるそうにしていました。この日はまたまた小春日和のような暖かな陽気だったので、暑かった(?!)のかもしれません。
でも日差しがなかった21日も、な~んか動きがふわふわしてて、本番前最後の訓練所だったのですが、なかなか出かけたがらず、「もしかして調子悪い?」みたいな・・・でも訓練所ではそれなりに動いて、特に問題も無く訓練を終えました。
そして22日は、12月だというのに日中の気温が20度を超えるという、ギュスにとってはありがたくない陽気だったし、雨上がりということもあったので、10課目を軽く流しただけで、散歩も短めにして休養にあてたのでした。
迎えた競技会当日、今回は限りなく地元というわけで5時半出発。6時半過ぎに会場に到着。
しかし22日の未明に降った大雨で泥沼と化した河川敷は、スタッフの努力にもかかわらず、まだまだグチャグチャ、ときおりスタックしている車もあるほど。
とりあえず犬を車に置いたまま、グランドコンディションを確かめに行くと、リンクはまぁまぁだったけれど、通路の一部は“沼”で、長靴履いてくればよかった~みたいな状態。
う~ん、ギュスがどろどろになるのは避けたいなぁ・・・競技とは全く関係の無いことを考えながら訓練士さんと合流、ゼッケンと目録を受け取りました。
ギュスターヴは3部A班、23頭中15番目でした。1チーム10分とみても(CD2はそんなにかかりません!)、8時スタートだから昼前には余裕で終われるな~と少しホッとしたのも束の間、開会の挨拶で、「本日平塚市長の視察があるため、CDの全種目は午前の部を11時で終了とし、残りは午後に回します」みたいな“お告げ”があったのでした。
ゲッ、15番目って微妙かも・・・
この日も、前日ほどではありませんでしたが、燦燦と日の光が降り注ぎ、風も無く、本当に穏やかな小春日和。人間には嬉しい陽気でしたが、犬、とりわけ(?)ギュスターヴには辛~い日和でした。
午後になったら、たぶん萎れちゃうこと間違いなし!
ですので、なんとしても午前中に出したかったんですけど、本当に微妙でした。F先生と相談した結果、一応午前の最後くらいのつもりで調整して、午後になっちゃったら残念でした~と諦めましょうということに。とほほ。
A班のリンクで進行状況を見ていると、1時間で5組くらいのペースで進んでいました。ということは、ぎりぎりギュスまでまわりそう?7~8組終わったところでボードをチェックしたら、ギュスの番号の後に赤い鍵括弧の印がしてあって、そこで午前の部が終わるらしいと判明。
でも10時半過ぎくらいから、「11時には終わっているようにしてください!」と何度もアナウンス。進行が遅れたらギュスまで回らなくても切り上げるのは確実でした。
相変わらずイマイチ元気じゃなかったし、ポカポカだったので、もう調整はほとんど無し。リンクに近い日陰を探して、出番を待つこと2~30分、なんとかギリギリ午前の最後に滑り込めました。(^^♪
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もう、ママ、何も考えて居なかったように思います。無理にテンション上げようとも思わなかったし、気合居れようとも思いませんでした。ギュスが萎縮しないで、のびのびやってくれれば、きっと“ギュスらしい作業”ができると信じていました。
申告の時の印象では、今回のジャッジはニュートラルな感じがしました。
さぁ、競技開始です。
この日、バーニーズのメイビーちゃんとCD2出陳、レオンベルガーのロージーちゃんとBH受験で会場にいらした“おふみさん”がムービーを撮ってくださったので、ご覧下さい。(おふみさん、ありがとうございました!)
脚側で歩き出したとき、「う~ん、今日のギュス、やっぱり元気じゃないなぁ~」と感じたけれど、それでも律儀なギュスは一生懸命ママに着いてきました。
前回言われた左腕の動きはまだ解決していないけれど、今回は、とりあえず、ギュスの顔をあまり上げさせないで、ママがギュスの頭上をかすめる格好で腕を振る方向で練習してきたので、その姿勢で歩きましたが、動画を見たら、やっぱり不自然。
でも、このスタイルで通しました。
紐無しのとき、隣のコートの招呼と重なり、「来い!」の声に思わずそちらに行きかけたギュスでしたが、運良く方向転換に差し掛かり、「ヒール!」で速歩に入って事なきを得ました。^^;
(自分の!)招呼は立ち上がりのスピードは無かったものの、ちゃんと走ってたし、その場の伏せや立止もきちんと纏めたと思います。
問題の行進中の作業3課目、特に規定の2課目に心配が無かったわけではありませんが、「大丈夫、やってくれる」と信じて臨みました。
「Down!」の声符でもぞもぞと伏せていく気配がしたので(笑)振り返らずに進みました。振り向いたら、お行儀良く(?)伏せてました。
「Sit!」で動いた気配がしたので立止にはなってないと分かりましたが、緊張すると伏せるので、気持ち身体をひねって確認しちゃいました。座ってました。
後は、立止が停座になる恐れがあるのですが・・・
「Stand!」でピタッと動きが止まった気配を感じました。そのまま進んで振り返ると、けっこういい感じで立っていました。
据座は心配ないはず・・・OKでした。
最後、ちょっとギュスの集中がいっぱいいっぱいになってきているようだったので、作業に入る前に念入りにナデナデして、「もう一つだよ、頑張ろうね!」って耳元で囁きました。
少し集中が途切れているように感じましたので、目が合ったところで「ダウン!」。ここももぞもぞと伏せて、伏臥の姿勢自体は綺麗だったと思います。
戻って脚側に付けたら、「あ~大きなミスが出なくてよかった!」とホッとしました。
講評は、「とても安定していますね。安定という点では言うことありません。ただ意欲がねぇ~スピードというか、勢いがね。もう少し頑張ってください!」とのことでした。
“安定”っていうのは、作業に不安が無いという意味なのかな?
それとも、どっしりしていてちょっとやそっとじゃ動かなそうっていうこと??
まぁ、“危なげない”という意味に取っておきましょう。
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地面もだいぶ乾いてきたので、ずっと車待機だったオードリーを連れ出して、会場内をふらふらお散歩していると、ギュス、次第に横ベロになって、なんかヘロヘロ。
でも、車も丁度ギュスのスペースに日が当たるので、日陰を求めて更にウロウロしていたら、O先生に、「今回からウチもテント張ってるから、ギュス、日陰に入れてやったら!」と声をかけて頂いき、またまたオードリーは車にしまい、ギュスだけテントへ。
F先生やW先生が出陳した犬たちの飼い主さんたちがゴージャスなランチ&デザートを差し入れされていて、なんだかタイミングよく居合わせてしまって、オーママもご馳走になりました。
さてさて、11時に競技を終えたものの、OPDESと違って、JKCは集計が全競技終了後ということで、今回も、延々15時半くらいまで待ちました。
「絶好のピクニック日和ね~♪」
「ちと暑くないですか?」
やっと貼り出された結果を見たら・・・
ギュスターヴ、96.4点。初ポイント。まさに、三度目の正直ですぅ~!(^^)!
そして、なんと、3部A班23頭中5席でした!(6席と同点ながら、規定が0.1点上回ったため)
今回は“連合会”主催の競技会ということで、5席まで表彰、そしてポイントも7点なんだとか。
末席なれど、やっぱり嬉しいよね、表彰台は。(*^_^*)
ちなみに、A班の表彰台、ラブ&ゴルが見当たりませんけど、居なかったわけじゃないんですよ!G・シェパやB・コリーもいましたから~結局ジャッジの好みが出る??
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“ダメ元”オードリーに対し、“できるはず”のギュスターヴ、ついつい期待してしまうのですが、ギュスだって辛いんですよね。
競技会場やリンクでは人並み(犬並み)に緊張もするし、不安だってあるんです。でも、あまり表に出さないから、ママ、ついつい見過ごしちゃうのよね、ギュスのサイン。
ママ、ちょっとずつ分かってきたよ、ギュスのこと。もっと気持ちを出していいんだよ!言いたいことは言ってごらん。そしたらもっともっと分かりあえるからさ。(^_-)-☆
「ボク、緊張してます!」
「あ、これは見れば分かるわ~^^;」