オードリーの貧血 : 万策尽きたか? [病気]
本日のオーギュス地方、突如初夏のような陽気になりました~(*_*) 昨日までは、日差しは春めいていても風が冷たくて、なかなか春爛漫とはいかないなぁ~なんて思っていたのに、今日はいきなり23度超えです。ギュスならずとも、ヘロヘロ~着いていけません。
<見づらいけれど、午後3時過ぎのリビングの気温、23.1度なり!>
もちろんギュスは、散歩(=自主練!)から帰った後は、ご飯とオヤツ以外は死んだように眠り続けた一日でした。^^;
なので夕方は、オードリーだけ連れて、お友だちとお花見散歩に行ってきましたが、その様子は後日アップしますね~だって、先週金曜の通院日誌(?)をアップしないうちに、明日は、また大学病院受診日なのです。とほほ。(ーー;
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3月27日に輸血をし、免疫抑制剤がアラバからプログラフに変更となったこと、そして、プログラフの副作用で胃腸の具合が悪くなって嘔吐したため、4月3日からプログラフの服用を中止したことは既に書きましたよね。
目に見える異変としては嘔吐のみでしたが、ママとしては、27日に輸血して、赤血球数やPCV、Hgbはそこそこ増えたにもかかわらず、今回の輸血で、オードリー、数値の上昇ほどには元気になっていないな~と心配していたのですが・・・
はい、この日(4月6日)の検査結果を見て、びっくり!
肝酵素の値が、9月に治療を初めて以来の高い値となっておりました~(>_<) ステロイドを大量に服用していた9月~11月にかけてどんどん上昇したものの、ここまでは上がらなかったのです。あ、ダナゾールを使ったときに、一過的に急上昇しましたっけ。
今回は、アラバを11日間服用した後の検査値が機器メンテナンスで測れなかったため、厳密にはプログラフ単独の副作用か、それ以前のアラバのときから上がっていたのかは定かではありませんが、見た目の調子からすると、プログラフに変更してから元気がなくなったり、嘔吐があったり、便の状態も悪くなりかけたりと、おそらくプログラフのせいだと思われます。
で、肝臓がダメージを受けているということは、(往々にして医者は認めたがりませんけど)薬の効きが悪くなる(代謝が悪くなる!)という印象を持っているオーママです。
そのせいかどうか・・・
順調に増え続けていた網状赤血球の値が、前回の1.6%(=38,400個)から0.65%(=21,905個)へと、大幅に下がってしまいました。“治験薬”を服用し始めてから、少しずつではあったけれど、着実に増加していたというのに、悲しいよぉ~(/_;)
ママの中では、なんとか、赤血球300万個、網赤2%まで持っていければ、輸血無しで、細々と命を繋いでいけるかもしれないと、最後の望みを抱いていたのに、木っ端微塵に打ち砕かれてしまいました。
先生は、前回の抗体・補体検査結果で補体が増えていたことから、プログラフに最後の望みを託したものの、副作用で中止となり、経口投与薬に関しては、万策尽きた感があるようでした。
先生も、ママも、中止したプログラフの副作用が消化器に留まっているなら、胃粘膜保護剤でも併用しながら、もう少し頑張ってみることも可能だと考えていたのですが、肝臓がダメージを受けてしまった以上、再開の線は無くなりました。
また、先生、補体活性を阻害する経口薬を探してきて、それを試そうと考えていたようですが、これまた、肝臓がやられている状態では使えないとのことでした。
では、この先どうする?という話になりまして・・・
次にPCVが20%を切った時点で再度輸血をして、少し状態が上がったところで、本来2度目は無いはずのガンマグロブリン療法を、リスク(オードリーのような状態ではホントのホントに危険なのです!)覚悟で実施するくらいしか手はないということでした。
オーパパも、このところガンマグロブリンの再実施を口にしていますし、ママも、他にどうにもならないならそれもありかと思いますが、点滴で投与している最中、もしくは投与直後に、アレルギーによる溶血や、血栓・DICといった症状で、“さようなら~”もあるわけで、だったら、もう積極的な治療はせずに、オードリーの寿命まで、このまま自然の成り行きに任せてもいいのではないかとも思ったのです。
が、この日は新年度のスタートということで、ニューフェースの研修医が担当だったり、主治医の先生も、なにやら諸事順調ではないのかカリカリしてる様子だったりで、気持ちを口に出す気になれませんでした。
そうはいっても、すっごくリスクの高いことをやろうというのですから、きちんと納得せねばなりません。
というわけで、治療開始以来3回受けている抗体・補体検査の値と傾向が毎回変動しているので、前回から3週間以上経っているし、再度検査して、抗体や補体が大量に取り付いているのをちゃんと確認した上で、最終的にガンマグロブリン療法を実施するかどうか決めたいということだけは言いましたよ。
先生も、それについては了解してくれて、明日(4月10日)、検査することになりました。
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ま、前回はここまででしたが、ママとパパの間では、もし2度目のグロブリン療法を実施するに値しないという結論に至った場合どうするか、という話もしていまして・・・
パパは、オードリーが輸血を受け付けなくなるまで、PCVが落ちたら輸血で持ち上げながら、最後まで繋いでいきたいみたいです。
でもママは、治療に望みを持っているという前提であれば、時間稼ぎであっても輸血の意味はあるけれど、単なる延命に過ぎないのに、貴重な血液を消費し続けることに抵抗があります。
確かに輸血をすると、それまでの辛そうな状態はどこへやら、本当に元気になるのですから、そんな“蘇生劇”を何度も見せられたら、なかなか打ち切る気にはなれないのが人情でしょう。
でもねぇ~たまたまオードリーは(供血犬を募るという)労せずに輸血を受けられる環境にいるものの、だからといって甘えてしまっていいのかな~と、なんだか良心の呵責を覚えてしまうオーママです。
ママがオードリーの状況だったら、たぶん、もう輸血は断ると思います。でも、オードリーは、今の治療に見込みがあるかどうかなんて分からないのだし、生きる世界がどんどん狭められても、その状況に順応して、毎日楽しそうに暮らしているのですよね。
そんな姿を見ていると、ママの死生観を押し付けるのも違うかな~と思い直してみたり。
これが薬であれば、もういっぱいいっぱいで身体が受け付けないというところまでは続けるのでしょうけど、“血”なんですよね。大量生産できるモノではないのですよ。
あ~切ない。(._.)
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「何か悩んでる?」
「桜がきれいだなぁ~♪」
<4月6日の受診前に寄った野津田公園の桜(この日はまだ3分咲きくらいでした)>
「満開になったら、また来ようねっ!」